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奥尻島で学んだ児童6名や海藻専門家が発表 「はこだて海の教室2021活動報告会〜未利用海藻の活用〜」 [2021年11月18日(Thu)]
はこだて海の教室実行委員会は、11月14日(日)、函館蔦屋書店にて「はこだて海の教室2021活動報告会〜未利用海藻の活用について〜」を開催しました。
この取組みは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


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▲発表した子どもたちと専門家、当会スタッフ

今年8月に実施した「奥尻島ホソメコンブ調査隊」参加児童による発表
はこだて海の教室実行委員会は2021年8月5〜6日、海藻をテーマに海について学ぶ「子ども海藻アカデミー」の特別版として、1泊2日の海洋教育講座「奥尻島ホソメコンブ調査隊〜海と日本プロジェクト〜」を実施しました。今回の活動報告会のメインは、この講座に函館エリアから参加した児童6名による発表です。児童たちは奥尻島にて、ホソメコンブの収穫や料理を体験し、漁港・アワビ養殖施設・海を育む森などを視察。それらから得た学び・気づきについて語りました。
奥尻島ホソメコンブ調査隊の実施レポートはこちら



▲「奥尻島ホソメコンブ調査隊」参加児童が発表

奥尻島ホソメコンブ調査隊 参加児童の発表(抜粋)

手塚くん(小学校6年生)「ホソメコンブは、奈良時代に朝廷への贈り物とされていたという記録が残る、北海道ではもっとも古くからとられている昆布です。しかし、幅が広い見た目が立派な昆布のほうがとられるようになり、段々と利用されなくなってしまいました。奥尻島では昨年から、このホソメコンブを活用する取り組みがスタートしました。」
相本さん(小学校5年生)「ホソメコンブは、マコンブのようにおいしい出汁がとれて、ガゴメコンブのようにネバネバ成分を含んでいる、両方の良さを持っている海藻です。私は、ホソメコンブを使わないのはもったいないなと思いました。」
三浦さん(小学校5年生)「今回の調査で、私が一番心に残ったことは、奥尻でのいろいろな取組みが全て未来のために行われているということです。ホソメコンブやアワビの養殖は、未来の水産資源を守るためです。青苗漁港の人工地盤の整備は未来でも漁業をつづけられる環境を作るためです。そして、ブナの原生林は未来まで海の豊かさを保つためです。奥尻島で多くの方に話を聞いたことで、昆布を育てることが、まちづくりや、森と海の環境を守ることに関係があって、それぞれがバランスをとることで、SDGsが目標とする持続可能な未来につなげていくことができるのだと、気づきました。」


▼「奥尻島ホソメコンブ調査隊」児童による発表(約17分)


未利用海藻の活用成功例「ガゴメコンブ」による経済効果は300億円

児童の発表後は、安井肇さん(北海道大学名誉教授/海藻学)が「北海道における未利用海藻の魅力」と題して講演をしました。安井さんは、昔、浜のやっかいものとして捨てられていたガゴメコンブの価値を発見し、世に知らしめた方です。
安井さんは「ガゴメコンブは現在、食材としてだけでなく健康食品や工業製品の原料としても活用がすすみ、その経済効果は300億円にものぼる。ホソメコンブは成長が早く、栄養豊富で独特のうまみがあるのが特徴。ホソメコンブやスジメ、ウミゾウメンなど、北海道近海に生えていて、まだ活用されていない海藻のことをもっと知っていただき、ぜひ活用を。」と語りました。
また、活動報告会ではこのほかに、当会事務局長の阪口による「北海道産天然青のりの調査結果および活用の取り組み」についての発表も行いました。当会は今後も、子どもたちや市民の皆様に、海の未利用資源に関する情報発信や、海の学びの機会提供を行っていきたいと考えています。


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▲講演する安井肇さん(北海道立工業技術センター センター長/北海道大学名誉教授)

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はこだて海の教室
公式サイトはこちら