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子ども海藻アカデミー 〜昆布日本一の町・函館!の巻〜 フォトレポート [2020年09月08日(Tue)]
2020年8月8日(土)函館市志海苔町にある函館市漁村センターと同市根崎町の海岸にて、イベント「海と日本プロジェクト・子ども海藻アカデミー 〜昆布日本一の町・函館!の巻〜」を開催しました。

【コンブ干し体験】
今日はこれからコンブ干し体験をします。まずは予習として、ビデオを見ながら海藻活用研究会・布村さんに函館のコンブ漁について教えていただきました。
コンブ漁は漁師さんが朝5時から漁をします。この付近の海ではコンブが海底に横に伸びるように生えていて、それを長いフォークのような棒で巻き取ったり、先端にカギをつけたロープで引っ掛けて採ります。天気が良い日はこれを浜に広げて天日干しします。

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みんながコンブ干し体験をする、コンブ漁師・岩田さんの浜です。
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ちょうど、コンブをたくさん積んだ岩田さんの船が戻って来ました。皆で手を振ってお迎え「よろしくおねがいしま〜す!」。
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講師の布村さんによる解説。函館の海は暖流と寒流、2つの海流がぶつかり合うおかげで豊かな漁場になっています。海流によってコンブが早く大きくなることも、日本一のコンブ生産量を支えているんです。
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船には採ったばかりのコンブがいっぱい!
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岩田さんにコンブの干し方をレクチャーしていただきました。「重なったりコンブ同士がくっついたりしないように、まっすぐ並べるんだよ」「はい!」
「あっ、コンブに穴が空いてる!」「これはウニが食べた穴だね。ウニはコンブなどの海藻を食べるんだよ」

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「うわっ、重い︎」大きなものは巾30〜40 cm、長さは5メートルほどになる真昆布。厚みもあって見た目以上にずっしりと重みを感じます。
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コンブは漁師さんの大切な商品。踏んだり傷つけたりしないよう気をつけながら、丁寧に干していきます。

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皆で頑張って、こんなに干しました。
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岩田さんがガゴメ昆布を見せてくれました。「健康に良い成分がたくさん含まれていて、今すごく人気があるんだよ」「真コンブと違って表面が凸凹してるね」「なんかぬるぬるしてる〜!?」
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太陽が出ていない日は、小屋の中で温風を当てて干すそうです。乾燥に使う大きな扇風機の威力を体験しました。
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岩田さんがコンブ漁に使う船や道具について教えてくれました。
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みんなで干したコンブはこの後どうなるんでしょう。汚れを取り、きれいに切りそろえて、たたんで平らにプレスします。こうしておなじみの昆布の姿に。漁師さんの仕事は昆布を採り、干し終わっても1日中続くんですね。
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乾燥した昆布の手触りを確かめます。「いい匂いがする」

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味見もしてみました。「おいしいね」噛めば噛むほどに味が出てきます。
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【磯遊び体験】
再び岩田さんの前浜へ。さっき干したコンブが1時間ほどでだいぶ乾いたように見えます。太陽と風の力ってすごい。

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磯遊びをしながら、海藻と一緒に暮らしている生き物たちについて学びます。漁師さんの協力で、昆布を食べるウニについて教えていただきました。
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ほら、ウニが食べたコンブのかけらがあるよ。コンブに含まれている糖分や栄養のおかげで、ウニはとてもおいしくなるんだよ。特別に味見もさせてもらい、ウニとコンブの関係を実感することができました。
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【特製海藻弁当でランチタイム】
たくさん体を動かしてお腹もペコペコ。お昼ご飯は、函館の和食店「寿々半」さんに、さまざまな海藻料理を詰め込んだ特製のお弁当を作っていただきました。
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海藻や海の生き物が共存して元気に育つことができるからこそ、私たちも海の恵みを受けることができます。地球温暖化や海洋ゴミの問題から、豊かな海を守る方法をみんなで考えてみよう。


【昆布学講座】

海藻活用研究会の布村さんから、コンブの歴史、種類や生息地域、特徴、栄養素(ビタミン、ミネラル粘性多糖類)などについてお話を聞かせてもらいました。
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昆布ダシの味くらべもしましたよ。
函館真昆布、日高昆布、羅臼昆布の3つを味見しました。
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「春採り昆布」も食べてみました。薄くて食べやすいのが特徴だとわかりました。
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【パッケージ用のイラスト制作】
グラフィックデザイナーの岡田さんに、グラフィックデザインのお仕事についてお話を聞きました。今日の体験や学びを通じて描いた絵が「春採り昆布」新商品のパッケージになります。
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イラストレーションボードに書く前に、デザインのアイディアを紙に鉛筆で書きました。
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自分が最も気に入ったデザインアイディアをイラストレーションボードに落とし込んで、マジックで線画をなぞっていき、水彩絵の具で着色しました。
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まとめシートに作品を貼り付けてから、キャッチコピーを書き込んで完成です!
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おつかれさまでした!
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