• もっと見る
« ニュース・お知らせ | Main | 参加者募集»
新しい地場食材ホソメコンブ・ブリの利用促進をめざして 「子ども海藻大使」7名が料理コンクールで審査員に! [2021年12月15日(Wed)]
12月8日(水)函館市で行われた「地場食材を使用した青年部コンクール」(主催:日本中国料理協会函館支部、海藻活用研究会)にて、はこだて海の教室実行委員会が組織する「子ども海藻大使」の小学生7名が審査員を務めました。子ども海藻大使の活動は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
画像1.jpg

子ども海藻大使と、料理人・コンクール関係者の皆さん


「子ども海藻大使」および「地場食材を使用した青年部料理コンクール」の概要

【子ども海藻大使について】
はこだて海の教室実行委員会が年に数回実施する講座「子ども海藻アカデミー」に参加した小学生で、2021年11月までにのべ約100人の子ども海藻大使が誕生しています。海藻や、海藻を育む函館の海に関する学びをいかし、イベントで発表したり、海藻の新商品企画への参加、函館市がブランド化に取り組む「函館真昆布」PRイベントのお手伝い等の活動を行っています。
【地場食材を使用した青年部料理コンクールについて】
食の地産地消の推進と、地域の食文化の発展、若手料理人の技術・知識向上を目的とするコンクールです。
◎主催 日本中国料理協会函館支部、海藻活用研究会
◎開催日時 2021年12月8日(水)15:00〜17:30
◎実施場所 函館短期大学付設調理製菓専門学校
◎料理テーマ ホソメコンブとブリを活用した中華料理(ホソメコンブは、2020年から奥尻町などが商品化に取り組む未利用海藻です。ブリは近年、北海道での水揚げが急増している魚です。)


画像2.jpg

出品料理の審査に取り組む子ども海藻大使たち


ホソメコンブの長所を生かした料理に、子ども海藻大使は感激!            
今回、審査員を務めた「子ども海藻大使」は、今年8月に実施した「子ども海藻アカデミー・奥尻島ホソメコンブ調査隊」に参加した7名です。子どもたちはこの講座で、ホソメコンブの収穫体験や料理に挑戦。ホソメコンブの特徴である出汁の味の良さや粘り、ホソメコンブを育む海や島の環境について学びました。

画像3.jpg

子ども海藻アカデミー・奥尻島ホソメコンブ調査隊の様子


コンクールに出品された7品を試食した子どもたちからは、「奥尻のツアーで、ホソメ昆布はネバネバしていてダシが出ることを学んだので、料理を食べてみて本当だ!と感じた。」「どの料理もとてもおいしくて食べやすかった。この料理を売ったらコンブのことをもっとみんなに知ってもらえると思った。」と、感激の声があがりました。

子ども海藻大使による厳正な審査の結果、「子ども海藻大使賞」は、函館国際ホテル 樋熊崚平さん作「鰤と海藻を使った2種盛り合わせ」に決定。子どもたちから樋熊さんに、賞状と盾が贈られました。
「受賞作品はホソメコンブとブリの味を同時に楽しめる料理。初参加のコンクールで子ども海藻大使賞をいただくことができてとてもうれしい。これからも日々の仕事を通して、盛りつけ、味、技術レベルをあげていきたい。」と樋熊崚平さん。

今回のコンクールを通じて、料理人の方々にホソメコンブやブリの魅力が伝わり、未利用海産物の利用促進へとつながることを願っています。


画像4.jpg


画像5.jpg

子ども海藻大使賞「鰤と海藻を使った2種盛合せ」


=====
はこだて海の教室
公式サイトはこちら
「子ども海藻アカデミー」ポスター作品紹介 [2021年11月26日(Fri)]
2021年11月21日(日)に開催された1日講座「子ども海藻アカデミー 青のりでノリノリ!の巻」では、参加した子どもたちが、講座で学んだことや、体験したことを生かして、青のりや海について発信するポスターを作りました。

子どもたちの力作をご紹介します。


=================

【ゆいかさん(小学校5年生)】
青のりが有名になったら青のりがいっぱいある函館も有名になるから、そうなったらいいなと思った。PRをもっとして気づかせる案もいいかも?アオノリでノリノリした未来をつくりだすかも!?

22.jpg

【かずあきさん(小学校6年生)】
アオノリは、香りがよかった。すごく高級な食材ということがわかった。アオノリをみんなに知ってもらって、商品化され、食べてもらいたい。アオノリを大切にしたい。

23.jpg

【みずほさん(小学校5年生)】
これからは、函館や北海道の人に限らず、たくさん青のりをとって食べてほしいです。
そして、マイクロプラスチックなど、海の中のごみをもっと減らして、海をきれいにもしたいです。青のりの森や林を海の中に作って、もっとかんきょう問題について取り組むといいと思います。

24.jpg

【たしかさん(小学校5年生)】
海藻は食べるだけだと思っていたけど、実際は、薬にしたり化粧品に加工されて使われていておどろきました。それに、着物、建物まで、海藻はいろんな所で活やくしていることがわかりました。青のりを作るのがけっこう楽しかったです!

たしか5.jpg

【はるなさん(小学5年生)】
青のりは、いがいと高級なことが分かった。
青のりは体にいいことがわかった。
青のりは、しゅるいがどのくらいあるのか知りたい。
青のりをつかった弁当がおいしかった!
青のりは、体にイイ!
いつもの日常にも青のりのものがある未来になってほしい。青のりをとるりょうしがふえてほしい。

はるな5.jpg

【あおいさん(小学6年生)】
青のりや他の海藻について話したり、シェフのとくべつな料理を食べたり、そしてシェフにたくさん質問ができてとてもいい体験ができました。
青のりがもっと増えて、みんなもっと青のりを知ってもらいたいし、青のりの料理が、もっと増えてほしいと思いました。
ごみを捨てず、海をきれいに。そしたら、昔の青く光る農かな海、青のりが帰ってきてくれる。

あおい6.jpg

【はるとさん(小学5年生)】
海そうには3種類の紅藻、褐藻、緑藻があることが分かった。アオノリが減少したのは地球温暖化のせいだと分かった。アオノリが高きゅう食材だということが分かった。
このままでは、アオノリが減少して、アオノリがぜつ滅してしまうと思う。アオノリを食材としてしってもらうにはまず、みんなに青のりをしってもらうのが大切だと思う。

はると5.jpg

【たくみさん(小学6年生)】
今日の体験は、とてもおもしろくてこんごもかつようできる体験だと思いました。
とくに青のり作りでは、いそのかおりがすごくして海にいないのに海にいるようなかんじがしました。
青のりは、未来のひじょうしょくになると思います。なぜなら青のりは、かんそうさせるのでほぞんがききいまあまりたべられていないのでたくさんあるからです。青のりをみんなにしってもらうためには、まずうりだすことが大切だと思います。

たくみ6.jpg

【ゆいとさん(小学5年生)】
板のり作り体験で「こんなたいへんなことをやるんだ〜」と思いました。
九州・四国で青のりがとれなくなったり、北海道では漁師さんが青のりをとっていない。だけど、PRや体験をつみかさねてみんなにしらせる。
ゆいと5.jpg


【みゆさん(小学5年生)】
海藻、青のりのことを知れた。
海藻は3つの種類があり、その中でも緑藻を今日は詳しく教えてくれて、板のりを実際に作ってみた。
青のりをいっぱい食べてほしい。
みゆ5.jpg


【くうとさん(小学5年生)】
すごくたのしかったです。青のりのにおいはそのほんらいのくさみがあってようかんは甘くておいしかったです。
青のりの作り体験は昔からの伝統をかんじてたのしかったです。ご飯もおいしかったです。函館国際ホテルの木村総料理長こんなおいしい弁当を作ってくれてありがとうございました。

くうと5.jpg

【ひゅうがさん(小学6年生)】
海の海藻の種るいなどがいろいろわかった。
青のりは愛される。りょうしのみんなにしってほしい。他の魚、イカタコ、などにあるマイクロプラスチック、アニサキスに気を付けてほしい。予想だけど、青のりはこれから世界のみんなに愛される海の海藻だと思います。漁師のみんなにぜひぜひ取っていただきたいです。もちろん他の魚や海藻もすきなのでがんばってほしい。あと海にマイクロプラスチックがあるのでそれにきをつけて取ってほしい。

ひゅうが6.jpg

【こうめいさん(小学5年生)】
青のりのことをしって他の海藻はどんなものがあるのかしりたくなった。
北海道には青のりがあるのにとらないからこれからは北海道の青のりも使っていってほしい。
北海道の青のりとってね。

こうめい5.jpg

【ゆのさん(小学5年生)】
海が地球の71%
海藻は二酸化炭素と水中の栄養素を使って光合成を行う。
1食のごはんの中に必ず1つは何か海のものが入れられているほど海のことを知ってもらう。
今は地球温暖化が進んでいる。だが、海の生物を使えば止められる。

ゆの5.jpg

【えまさん(小学5年生)】
実際にノリを作ったのがおもしろかった。
これから青のりとる人いなかったから、青のりをとる人が増えてほしい。青のり料理が日本に広まってほしい。(今日シェフが作ってくれた物とか)

えま5.jpg

【りゅうのすけさん(小学6年生)】
のりを作るのが楽しかった。昼食がおいしかった。
青のりを取っている人が今より増えそう。青のりの商品が増えそう。

りゅうのすけ6.jpg

【ひろとさん(小学6年生)】
すごくたのしかった。

ひろと6.jpg

【だいきさん(小学6年生)】
ご飯がおいしすぎて、来て良かったと思いました。全部が全部おいしかったです。

だいき6.jpg

=====
「子ども海藻アカデミー」についてはこちら
「子ども海藻アカデミー 青のりでノリノリ!の巻」開催レポート [2021年11月24日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会は2021年11月21日(日)、1日講座「子ども海藻アカデミー 青のりでノリノリ!の巻」を開催しました。専門家による講義や板のり作り体験などを通じて、子どもたちが海について学び、海の未来を考えた1日をレポートします。

01.png

本講座の参加者は、函館エリアの小学5・6年生18名。最初にアイスブレイクを兼ねてチーム対抗ゲームをしました。2分間、紙に「海の生き物の名前」を書きだし、一番たくさん書くことができたチームが優勝!というゲームです。

02.jpg

優勝チームはなんと50以上の名前を書けました!

講師「陸の生き物は約100万種います。それでは、海の生き物は何万種いるか、みんな知っていますか?」

03.jpg

講師「答えは、1000万種以上!思っていたよりも多くて、ビックリしたかな?
でも、改めて考えてみてください。海は広いです。地球の7割を占めています。そして、海は深いです。(図を示しつつ)陸の生物圏と海の生物圏を比較すると、こんなに海の世界のほうが広いです。また、海には、太陽の光が届く浅い場所、光が全く届かない深海、岩場、砂地など、多様な環境があります。それぞれの環境にあった生物がいるので、種類が多いんですね。」

実はあまり知らなかった、海のこと。このゲームで一気に、みんなの気持ちが海に向かいました。

04.jpg

さて、いよいよ講義に入ります。

最初に、海藻活用研究会の布村さんから、海藻についてのお話を聞きました。

【布村さんから教えていただいたこと】

・海藻の種類(一口に「海藻」といってもいろんな種類がある!)
・日本人は古来から、海藻を料理や出汁をとるために使っている。さらに、衣服や建築にも活用してきた。
・近年、海藻の成分が注目されており、薬や化粧品にも活用されている。
・函館は昆布の生産量が日本一。津軽海峡は暖流と寒流がまじりあうため、海藻の種類が豊富。
・北海道の海には「青のり」という海藻が生えている。香りと彩りがよい高級食材だが、漁師はとっておらず、未利用である。

06.jpg

つづいて、はこだて海の教室実行委員会 事務局の阪口が、未利用海藻「北海道産天然青のり」についてのお話をしました。

阪口「青のりはもともと、九州や四国の特産品でしたが、西日本では海水温上昇や海の貧栄養化によって不作です。一方で、函館近海には青のりが生えていながら、採取されていないというミスマッチな状態があります。」

06_b.jpg

阪口は子どもたちに
「函館近海では、未利用海藻の成功事例がある。ガゴメコンブという昆布で、青のり同様、漁師さんが採取していなかったけれど、健康成分があることがわかり、300億円もの経済効果をうみだした。青のりも今後、活用されれば、函館エリアの新たな特産品になる可能性がある。」と語りかけました。

なお、青のりについてはこちらで詳しくご紹介しています。
→北海道産天然青のり特設ページ

07.jpg

その後は、五感を使った青のり体験タイム。
子どもたちは粉末状にした青のりの香りや色を確認し、青のりを使った和菓子を味わいました。
「海の香りがする!」「緑色がきれい!」

07_b.jpg

つづいて、子どもたちは「青のりを使った板のり作り」に挑戦!

08.jpg

生の青のりを洗って刻み、枠に流し込みます。
板のり作りは江戸時代に発明された、当時、画期的な発明でした。

09.jpg

慎重に枠を外すと、きれいな四角が完成!

10.jpg

この後、天日干しにして仕上げるのですが、今回は時間の都合で完成品をプレゼント。
「家に帰って、ちぎって、みそ汁に入れてみてね」

11.jpg

さて、ランチタイム。

ランチでも「青のり」を体感します。

函館国際ホテル総料理長 木村さんにお願いした、特製青のりランチボックスです!

12.jpg

真いかの青のり炒め、青のり入り春巻き、王様しいたけの青のりあんかけなど、青のりの香りと色を生かした料理がずらり。あまりの豪華さに子どもたちは感激!

13.jpg

食後には木村さんから、料理人が考える「未利用海藻の活用」についてお話を伺いました。

14.jpg

おいしい料理に刺激された子どもたちからは次々と質問が。
木村料理長は「料理を通じて、みんなに喜んでもらいたいと思っている。青のりのような、まだ使われていない食材を生かすこともそのひとつです。」と語りました。

15.jpg

さて、昼食後に取り組むのはポスター作り。
午前中に学んだことや、体験したことを生かして、青のりや海について発信するポスターを作ります。

17.jpg

講師は、グラフィックデザイナーの岡田暁さん。

まずは、学びと体験を整理して、文章を書きました。

16.jpg

その文章を短く、キャッチコピーにしてから、コピーを表現する「絵」を描きます。

18.jpg

講師の先生方の指導を受けながら、一生懸命、作品作りに取り組みました。

19.jpg

最後は、完成したポスターのプレゼンタイム。
一人ひとり、自分が伝えたかった内容や、工夫したポイントについて説明しました。

20.jpg

作品の中からいくつかをご紹介します。

【ゆいかさん(小学校5年生)】
青のりが有名になったら青のりがいっぱいある函館も有名になるから、そうなったらいいなと思った。PRをもっとして気づかせる案もいいかも?アオノリでノリノリした未来をつくりだすかも!?
22.jpg

【かずあきくん(小学校6年生)】
アオノリは、香りがよかった。すごく高級な食材ということがわかった。アオノリをみんなに知ってもらって、商品化され、食べてもらいたい。アオノリを大切にしたい。
23.jpg

【みずほさん(小学校5年生)】
これからは、函館や北海道の人に限らず、たくさん青のりをとって食べてほしいです。
そして、マイクロプラスチックなど、海の中のごみをもっと減らして、海をきれいにもしたいです。青のりの森や林を海の中に作って、もっとかんきょう問題について取り組むといいと思います。
24.jpg

【その他、子どもたちからはこんな感想が寄せられました】
◎もっと海のことをしらなくちゃと思いました。
◎地球温暖化と、海藻の関係は深く結びついていたことが分かった。
◎青のり作りでは、磯の香りがすごくして、海にいないのに海にいるようなかんじがしました。
◎青のりがもっと増えて、みんなもっと青のりを知ってもらいたいし、青のりの料理が、もっと増えてほしいと思いました。
◎九州・四国で青のりがとれなくなったり、北海道では漁師さんが青のりをとっていない。PRや体験をつみかさねてみんなにしらせることが大事。

ポスターや感想を通じて、みんながとても良く勉強してくれたことがわかりました。
お疲れさまでした!

奥尻島で学んだ児童6名や海藻専門家が発表 「はこだて海の教室2021活動報告会〜未利用海藻の活用〜」 [2021年11月18日(Thu)]
はこだて海の教室実行委員会は、11月14日(日)、函館蔦屋書店にて「はこだて海の教室2021活動報告会〜未利用海藻の活用について〜」を開催しました。
この取組みは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


画像1.jpg
▲発表した子どもたちと専門家、当会スタッフ

今年8月に実施した「奥尻島ホソメコンブ調査隊」参加児童による発表
はこだて海の教室実行委員会は2021年8月5〜6日、海藻をテーマに海について学ぶ「子ども海藻アカデミー」の特別版として、1泊2日の海洋教育講座「奥尻島ホソメコンブ調査隊〜海と日本プロジェクト〜」を実施しました。今回の活動報告会のメインは、この講座に函館エリアから参加した児童6名による発表です。児童たちは奥尻島にて、ホソメコンブの収穫や料理を体験し、漁港・アワビ養殖施設・海を育む森などを視察。それらから得た学び・気づきについて語りました。
奥尻島ホソメコンブ調査隊の実施レポートはこちら



▲「奥尻島ホソメコンブ調査隊」参加児童が発表

奥尻島ホソメコンブ調査隊 参加児童の発表(抜粋)

手塚くん(小学校6年生)「ホソメコンブは、奈良時代に朝廷への贈り物とされていたという記録が残る、北海道ではもっとも古くからとられている昆布です。しかし、幅が広い見た目が立派な昆布のほうがとられるようになり、段々と利用されなくなってしまいました。奥尻島では昨年から、このホソメコンブを活用する取り組みがスタートしました。」
相本さん(小学校5年生)「ホソメコンブは、マコンブのようにおいしい出汁がとれて、ガゴメコンブのようにネバネバ成分を含んでいる、両方の良さを持っている海藻です。私は、ホソメコンブを使わないのはもったいないなと思いました。」
三浦さん(小学校5年生)「今回の調査で、私が一番心に残ったことは、奥尻でのいろいろな取組みが全て未来のために行われているということです。ホソメコンブやアワビの養殖は、未来の水産資源を守るためです。青苗漁港の人工地盤の整備は未来でも漁業をつづけられる環境を作るためです。そして、ブナの原生林は未来まで海の豊かさを保つためです。奥尻島で多くの方に話を聞いたことで、昆布を育てることが、まちづくりや、森と海の環境を守ることに関係があって、それぞれがバランスをとることで、SDGsが目標とする持続可能な未来につなげていくことができるのだと、気づきました。」


▼「奥尻島ホソメコンブ調査隊」児童による発表(約17分)


未利用海藻の活用成功例「ガゴメコンブ」による経済効果は300億円

児童の発表後は、安井肇さん(北海道大学名誉教授/海藻学)が「北海道における未利用海藻の魅力」と題して講演をしました。安井さんは、昔、浜のやっかいものとして捨てられていたガゴメコンブの価値を発見し、世に知らしめた方です。
安井さんは「ガゴメコンブは現在、食材としてだけでなく健康食品や工業製品の原料としても活用がすすみ、その経済効果は300億円にものぼる。ホソメコンブは成長が早く、栄養豊富で独特のうまみがあるのが特徴。ホソメコンブやスジメ、ウミゾウメンなど、北海道近海に生えていて、まだ活用されていない海藻のことをもっと知っていただき、ぜひ活用を。」と語りました。
また、活動報告会ではこのほかに、当会事務局長の阪口による「北海道産天然青のりの調査結果および活用の取り組み」についての発表も行いました。当会は今後も、子どもたちや市民の皆様に、海の未利用資源に関する情報発信や、海の学びの機会提供を行っていきたいと考えています。


画像3.jpg
▲講演する安井肇さん(北海道立工業技術センター センター長/北海道大学名誉教授)

==
はこだて海の教室
公式サイトはこちら
地元ブランド昆布の知名度アップに貢献! 子ども海藻大使が「函館真昆布展」でPR協力 [2021年11月17日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会が組織する「子ども海藻大使」8名は、11月13日(土)・14日(日)、函館蔦屋書店で開催された「函館真昆布展(主催:函館市)」にて、函館真昆布のPR活動に協力しました。
この取組みは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


01.jpg
▲函館真昆布のPRをする子ども海藻大使

北海道函館市は、昆布生産量日本一の町!しかし、ブランド化が大きな課題

北海道を代表する食材のひとつに昆布があります。国内生産量の90%以上が北海道産、なかでも函館市産はこのうちの約20%を占め、生産量日本一を誇ります。また、函館市の沿岸でとれる「真昆布」は、品質も最上級。肉厚で幅が広く、だしを取るのに最適な真昆布は、関西の高級料亭や旅館などで重用されてきました。
しかし、函館市の昆布生産量や昆布の品質に関する、一般の方々の知名度は高くありません。函館の昆布のほとんどは料亭などへの業務用高級食材として流通するため、他の昆布と比べてスーパーなどでの販売が多くありません。また、函館市では長年、真昆布を「白口浜」「黒口浜」「本場折浜」など、市内の採取地それぞれに関連した通称で呼んでいました。そのため、名称に地名が入る利尻昆布や羅臼昆布、日高昆布などと比べ、真昆布が函館市の特産品であることが知られていなかったのです。
そこで函館市は、市内の5つの漁協と協議し、2017年に「函館真昆布」というブランド名を決定。全国でのPR活動に取り組むほか、地元・函館市内でも認知度を高めようと、2020年からPRイベント「函館真昆布展」を実施しています。


こんぶ.jpg
▲函館真昆布(収穫後、天日干しの様子)

函館真昆布の地元での認知度アップのため、子ども海藻大使が大活躍

2021年11月13日(土)・14日(日)に開催された「函館真昆布展」では、初の試みとして、当会が組織する「子ども海藻大使」の小学生8名がPR活動に協力しました。子ども海藻大使たちは当日、来場客に函館真昆布に関するクイズを出題し、回答者に函館真昆布をプレゼントしました。
参加した児童のうち、相本遊音さん(小学校5年生)は、「だしをとっても昆布料理につかってもおいしい函館真昆布。ぜひもっと活用してほしい」と語り、来場客に熱心に声がけしました。
はこだて海の教室実行委員会は今後も「子ども海藻大使」の活動を通じて、子どもたちが地域の海に関する理解を深め、水産加工業に貢献する取組みを推進していきます。


04.jpg
▲来場者に「函館は昆布生産量日本一の町」と説明する子ども海藻大使

konbu.jpg
▲会場に展示された函館真昆布。長さ5メートルを超えるものも!

02.jpg
▲函館真昆布をプレゼントする子ども海藻大使

==
はこだて海の教室
公式サイトはこちら
10校の学校給食で青のり料理、うち1校では出前授業も 未利用海藻「北海道産天然青のり」を通じた海の学び提供 [2021年11月10日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会は11月5日(金)、函館市内10校の給食食材として「北海道産天然青のり」を無償提供し、子どもたちに海の学びの機会づくりをしました。この取組みは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

aonori1.jpg
▲北海道産天然青のりを使った特別メニュー「青のりを練りこんだすいとん・野菜の汁もの」

未利用海藻「北海道産天然青のり」を通じた海の学び 実施概要

・日  時:2021年11月5日(金)12:10〜12:50
・実施場所:北海道函館市内の10校
(千代田小学校、本通小学校、万年橋小学校、旭岡小学校、東小学校、上湯川小学校、石崎小学校、鱒川小中学校、銭亀沢中学校、戸井幼稚園。児童のべ970名。)
※うち、千代田小学校では5年生対象に出前授業を実施(青のりと海に関する講話)。他9校の児童生徒には、青のり料理とともに、海の学びをまとめたランチョンマットを配布。
・主催:はこだて海の教室実行委員会、共催:日本財団 海と日本プロジェクト、協力:函館市教育委員会


aonori2.jpg
▲青のりメニューを食べた児童からは「海の香りがする!」という声があがった

彩りと香りで、料理を美味しくする「北海道産天然青のり」 

青のりは、彩りと香りが良い海藻。たこ焼きなどの上にのっている緑色の海藻の多くは実は「アオサ」で、青のりは値段がアオサの数倍する高級食材です。九州や四国では古くから、すじ青のりが特産品となっていますが、北海道に自生する青のり(ウスバアオノリ、ボウアオノリ等)は手つかずで採取されていません。
当会は、この「北海道産天然青のり」を通じて子どもたちに海をめぐる様々な課題を伝えられると考え、本年、青のり原料の確保や、メニュー開発、学びツールの作成に取組みました。


aonori3.jpg
▲児童に配布したランチョンマット。青のりを通じて海について学べる内容

参加児童の感想・講師のまとめ「海の未来について考えよう」 

青のりがとられていない理由は、海離れによりその存在を知られていないことや、漁師が昆布などと比べてお金にならないと考えてとらない、漁師の高齢化や減少で新しい海藻になかなかチャレンジしてもらえない、天然ゆえにごくまれに砂が混入することから食品会社が商品化しない、などがあります。

講師の話を聞き、青のり料理を食べた子どもたちからは、
◎青のりの香りと、だし汁の香りがマッチしておいしかった。
◎青のりの収穫が手摘みで、大変な作業であることを初めて知った。
◎青のりが収穫されていないことに驚いた。将来、僕が青のりを自動で収穫できる船の開発をしたい。
◎青のりのことをたくさん知ることができたので、家族にも話したい。
などの感想が寄せられました。

講師は最後のまとめとして「実は今、青のりや海にはいろんな課題があり、まだ、その解決策を大人も見いだせていない状況です。私たちの海の資源である、青のりが生かされていないことも、そのひとつです。もったいないですね。若い皆さんが海について考えたり、調べたりすることが、海の未来につながります。ぜひ、青のりを通じて海について考えてみてください。」と語りかけました。


aonori4.jpg
▲青のりが自生する北海道函館市の海岸

==
はこだて海の教室
公式サイトはこちら

北海道産天然青海苔を通じて、海について学び、海とともに生きる未来を考えよう! [2021年09月30日(Thu)]

BSテレビ東京「みんなのあおいろ」で、当会の取組みをご紹介いただきました。



私たちは青海苔を通じ、子どもたちに、海の変化に対して、前向きに行動することを伝えたいと考えています。
私たちの街の海に、実は眠れる宝があり、世の中に喜ばれるものに変えられるんだ!ということ。そのマインドを、子どもたちに持ってもらいたいたいのです。

11月には函館市内の飲食店・学校給食で、青海苔を使ったメニュー提供を予定しています。近日、詳細を発表します!ご期待ください。

==
はこだて海の教室
公式サイトはこちら
親子で磯の生き物観察会〜海と日本プロジェクト〜フォトレポート [2021年09月02日(Thu)]
はこだて海の教室実行委員会は8月28日(土)、子どもたちと一緒に海に親しみながら海の生き物を観察し、専門家から学ぶイベント「親子で磯の生き物観察会〜海と日本プロジェクト〜」を開催し、20名の親子が参加しました。講師はNPO法人ディスカバーブルー 水井涼太先生と寺西聡子先生です。

210830i2.jpg
見学場所は津軽海峡に面した志海苔海岸。潮が引いた後も磯だまりに残っている小さな海の生き物たちを探しました。

210830i3.jpg
知らない生き物を見つけた参加者に、生き物の名前や生態などをレクチャーするNPO法人ディスカバーブルーの水井涼太先生。イソガニやヤドカリなど比較的海辺に多い生き物のほか、貝・小魚・ウミウシの仲間・ゴカイなどたくさんの生き物が見つかりました。

210830i4.jpg
参加者が見つけた海の生き物たちを一カ所に集めて分類し、NPO法人ディスカバーブルーの寺西聡子先生が種類ごとに解説しました。子どもたちは大きく身を乗り出し、それぞれの生き物を間近に見たり触ったりしながら自分でつかまえた生き物の特徴や生態についての説明に耳を傾けて、身近な海にすむ生き物について知識を深めました。

210830i1.jpg
子どもたちからは、「石をひっくりかえすとヤドカリがたくさんいた」「カニや巻貝などいろいろな生き物がいて楽しかった」「ヒトデがいてビックリした」「魚をつかまえることができて楽しかった」などの感想が寄せられ、大人たちからは「海水浴以外でも海を身近に感じられるイベントでよかった」「子どもたちが自分でつかまえた生き物について説明してもらえたのはとても良かった」「子どもたちが海の生き物の大切さと、生き物がどのように生存しているのかを知れて勉強になった」などの感想が寄せられました。

お疲れ様でした!

==
はこだて海の教室
公式サイトはこちら
水族館飼育員体験〜海と日本プロジェクト〜フォトレポート [2021年08月25日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会は7月23日(金)・28日(水)・8月17日(火)、函館朝市ミニ水族館の水槽を活用した講座「水族館飼育員体験〜海と日本プロジェクト〜」を開催し、31名の小学生が参加しました。

210728shiikuin_20.jpg
水族館飼育員の仕事は大きく分けて2つです。まず「魚のための仕事」は、魚の健康管理、エサやり、水質・温度管理など。もうひとつは「お客さんのための仕事」で、魚がよく見えるよう水槽を掃除したり、魚や海について知ってもらうための解説板づくり、楽しんでもらうためのクイズやショー実施など。子どもたちは飼育員の仕事に関するミニ講義を聞いた後、水槽の掃除やエサやりの作業に一生懸命取り組みました。

飼育員_機器.jpg
講師は、函館朝市ミニ水族館スタッフです。普段はカバーで隠しているろ過機やクーラーなどの器具を子どもたちに見せながら、次のように語りかけました。
「魚たちは、海水に溶け込んだ酸素をエラ呼吸で取り込んだり、海水の中にいるプランクトンを食べたり。同時に、海水の中でおしっこやフンもするよ。魚にとって海水は、人間にとっての空気以上に大切なものです。そのため、私たちはこういった器具を使い、海水の状態維持に努めています。でも、この夏はとっても暑いから、水温が上がってしまい、魚の元気がなくなったり、死んでしまう魚もいました。実は今、同じことが海の中でも起きていて、魚が住む場所が変わったり、魚が減ったりしています。」

魚にとって海水は、人間にとっての空気以上に大切で、その維持の大切さと難しさを子どもたちは学びました。

飼育員_近海の魚.jpg
210723shiikuin036.jpg
函館近海は暖流(対馬海流)と寒流(親潮)の両方が流れこむため、それぞれの海流がもたらす魚の種類の豊富さが特徴です。子どもたちは、講師とともに函館朝市ミニ水族館の4つの水槽を見学し、南の海からやってきたイシダイや、冷たい水を好むホッケなどの魚をじっくりと見比べました。また、水温計を使い、水槽ごとに魚が好む温度設定がされていることを確認し、函館近海の多様な環境について理解しました。

210723shiikuin086.jpg
210728shiikuin_47s.jpg
210817shiikuin27.jpg
子どもたちからは、「魚へのエサやりと掃除が楽しかった」「いろんな魚やイカをじっくり観察できた」「自分の知らない魚の名前を知ることができた」「川で生まれたヤマメが海に行ってサクラマスになるのがすごい!」などの感想が寄せられました。

お疲れ様でした!

==
はこだて海の教室
公式サイトはこちら
海のプランクトン観察体験〜海と日本プロジェクト〜フォトレポート [2021年08月20日(Fri)]
はこだて海の教室実行委員会は2021年8月13日(金)、「海のプランクトン観察体験〜海と日本プロジェクト〜」を開催。参加した子どもたち108名は、プランクトンのさまざまな形や動きに大興奮でした。
01.jpg
                      
光合成によって酸素を生み出す植物プランクトン、魚たちの餌となって海の生態系をささえる動物プランクトンなど、海の中で重要な役割を持つプランクトンたち。その数は約15万種以上ともいわれ、たった1滴の海水に、実は無数のプランクトンたちが生きています。

本イベントでは、「はこだてみらい館」の一角に顕微鏡6基と函館の海水を用意し、講師(NPO法人ディスカバーブルー 水井涼太先生、寺西聡子先生)の指導・解説の下、子どもたちに観察してもらいました。
02.jpg
プランクトンの収集に使用した道具を説明する講師

03.jpg
「わっ!いる!」まずは肉眼で、海水の中のプランクトンを確認

04.jpg
顕微鏡をのぞくと…さまざまな形のプランクトンが!

どんな種類のプランクトンか、分かりますか?




こたえは




04-01.jpg
植物プランクトンは光合成をして酸素を生み出すとともに、動物プラクトンの餌となります。動物プランクトンは魚たちの餌になります。魚が死ぬと、その死骸が植物プランクトンの餌となります。…これが、海の中の食物連鎖です。

05.jpg
スマホのカメラを利用して、顕微鏡に映るプランクトンを撮影
                     
水井涼太先生(NPO法人ディスカバーブルー代表理事)は子どもたちに、次のように語りました。

「海と陸はつながっています。山の栄養を含んだ雨水が川を通じて海に注がれ、植物プランクトンを育みます。そして、それらを食べて魚のエサになる動物プランクトンが増えるのです。一方、海のごみのほとんども、川が陸から運んでいます。皆さんが顕微鏡でのぞいた海水の中に、赤や青の小さな破片がありませんでしたか?それは、『マイクロプラスチック』と呼ばれる、プラスチックの小さなカケラです。魚たちがプランクトンと間違えて食べてしまい、魚にとって良くないし、それを食べる私たち人間にも悪い影響があります。このように海と陸はつながっていますから、皆さん、ごみは決められた場所にきちんと捨てたり、プラスチックをあまり使わないようにするなど、海を守るための行動をしていきましょう。」

06.jpg
子どもたちに語りかける水井涼太先生

210813p_1.JPG
ちなみに、観察体験で使用した海水は、観察体験当日の朝に、先生方の指導を受けたスタッフが摩周丸周辺の海で採取しました。身近な海に学びと発見があることを実感した一日でした。

==
はこだて海の教室
公式サイトはこちら
| 次へ