• もっと見る
«新しい地場食材ホソメコンブ・ブリの利用促進をめざして 「子ども海藻大使」7名が料理コンクールで審査員に! | Main | 2021年函館朝市ミニ水族館のテーマは「食を通じて海を学ぼう」»
函館朝市ミニ水族館 冬の展示リニューアル:ホテイウオ(ゴッコ)を親子で展示 [2022年01月31日(Mon)]
函館朝市ミニ水族館が冬のリニューアル。水槽展示に、ホテイウオの親子など、函館近海の魚たちが新たに加わりました。

ごっこ親子白.jpg
▲ホテイウオの成魚と幼魚

「食を通じて海を学ぼう」をテーマにおこなってきた今年度展示の最終リニューアルでは、函館の冬を代表する魚、ホテイウオを親子で紹介。地元では「ごっこ」の呼び名で親しまれている魚ですが、めったに泳いでいる姿を見ることができません。函館朝市ミニ水族館では、体長2cmほどの幼魚と、函館近海で捕獲された成魚を展示。幼魚と成魚を、間近で見比べることができる、貴重な機会を提供します。

函館では「ごっこ」の呼び名で親しまれるホテイウオ

ホテイウオは、函館では冬の風物詩としてお馴染みの魚で、その名のとおり七福神の布袋さまにそっくりなまん丸なお顔、うろこのないぷよぷよの体、そして海底の岩にくっつくために胸びれが変化した吸盤が特徴です。産卵のために浅瀬にあがってくる冬は、函館近海ではホテイウオ漁の季節。産卵のためにたくわえた栄養たっぷりの身とお腹の卵が入った「ごっこ汁」は、冬の定番ですね。

ごっこきゅうばん.jpg
▲胸びれが発達した吸盤で水槽のガラスにくっついているホテイウオ


成魚は普段、水深100メートルほどの冷たい海で暮らしています。クラゲなどを食べて、3年で体長20〜25cmほどに成長します。冬になると産卵のために浅瀬に上がってきて、メスは産卵後に一生を終えます。一方でオスは、あかちゃんが生まれるまで、吸盤で岩にくっついてじっと動かず、食事もせずに、ヒトデやタコなどの敵から卵を守ります。

浅瀬で卵からかえったホテイウオのあかちゃんは、お腹の吸ばんで海藻や岩にくっついて生活します。体長10cm以上になると沖合へ移動し、クラゲや小さなエビなどを食べて暮らします。

今回の展示では、2021年4月に北海道大学臼尻水産実験所で生まれた、体長約2cmの幼魚を間近で観察することができます。胸の小さな吸盤や、ふわふわと浮かびながら泳ぐかわいい姿を、ぜひ間近で見てみてください。

はこだて海の教室 事務局長より
「ホテイウオの幼魚たちが泳ぐ浅瀬は、私たちがくらすまちの目の前。かわいい魚たちのためにも、海の環境をより良く保ちたいですね。そんなふうに、海に思いをはせていただけるきっかけとなれば、うれしいです。」





函館近海のトゲを持つ魚たちも仲間入り

今回のリニューアルでは、トゲカジカ、クロソイ、シマソイなどの函館近海にすむトゲを持つ魚たちも新たに展示しています。

大きな頭と口のトゲカジカは、目と頭の上、そしてエラの近くにあるトゲが特徴。水深50〜300mの冷たい海にすんでいて、冬になると浅瀬にあがり産卵します。箸で突っついて鍋をこわしてしまうほど美味しいと言われ、別名「ナベコワシ」とも呼ばれています。

DSC_4190.jpg
▲トゲカジカ


クロソイは、日本周辺に生息する体長は約30cmほどの魚です。体長20cmぐらいになるまでは岸近くで過ごし、その後水深50〜100mほどの岩場に移動します。
DSC_4186.jpg
▲クロソイ


体黄色味をおびた体に2本の線があるシマソイも、函館近海の沿岸で見られる魚です。
DSC_4179.jpg
▲シマソイ


それぞれの魚の体には、トゲがあります。どこにトゲがあるか、探してみましょう!


函館朝市ミニ水族館
時間:朝7時〜14時
場所:函館朝市えきに市場 活いか釣堀広場
見学料:無料

問合せ先:はこだて海の教室実行委員会 
TEL 0138-86-7602(平日10時〜17時


==
はこだて海の教室
公式サイトはこちら



トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント