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津軽海峡に面した志海苔海岸(函館市)で【海藻の森探検〜海と日本プロジェクト】を開催! [2021年06月03日(Thu)]
はこだて海の教室実行委員会は2021年5月30日(日)、子どもたちと一緒に海岸に自生する様々な海藻や海の生き物を観察し、専門家から学ぶイベント「海藻の森探検」を開催しました。

場所は、津軽海峡に面した志海苔海岸(函館市)。小学生と保護者71名が、見て、さわって、海の豊かさを体感しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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当日の受付風景です。後ろに見えるのは世界三大夜景が眺望できる函館山
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見学場所は津軽海峡に面した志海苔海岸。
あたり一面に生えている緑色の海藻は、アオノリです。
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アオノリ、コンブ、ワカメ、ヒジキ、フノリ…
子どもたちは、様々な色や形の海藻に大興奮!

「海岸にこんなふうに海藻が生えているなんて、知らなかった!」
「初めて見る海藻がたくさん!」
「さわってみたら、かたいもの、やわらかいもの、プニプニなもの…面白い!」と、初めて見る、海藻の生きている姿に歓声があがりました。

また、海藻の生い茂る中にくらす小魚やカニ、やどかり、海藻に産みつけられた卵などを見て、海藻が命を育んでいること、海の豊かさを体感しました。

ガゴメコンブは函館周辺でしか獲れない海藻で、ネバネバ成分のフコイダンは健康と美容の維持によいとされています。
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アカモクなどのモク類は、魚が卵を産み付けたり、小魚のすみ処になったりする海藻です。
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生きているヒジキは、色も形も違うことにビックリ!煮て乾燥させると、食卓で見る黒いヒジキになります。
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ワカメのずっしりとした重さを体感。「こんなに大きいなんて知らなかった!」
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函館が水揚げ量日本一の高級昆布「函館真昆布」もこんなに大きい!
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講師の布村重樹さん(海藻活用研究会)が子どもたちに「アオノリ」について説明しています。当会が今回の講座で、ぜひ紹介しようと考えていた海藻です。
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アオノリは四国や九州の特産品として知られる海藻ですが、近年、海水温の上昇で収穫量が激減しています。一方、北海道の沿岸には自生しているのですが、漁師さんたちは収穫をしていません。
「私たちの海にはまだ、このような宝物が眠っているんですよ。かつて未利用だったガゴメコンブが人気が出て、今では高値で取引されていることを知っていますか。次はこのアオノリに注目です。(布村さん)」
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今回の講座で、子どもたちにはアオノリを紹介し、私たちの地元の海にはまだこういった眠れる宝があるのだということを伝えました。
「北海道では収穫されていないなんて、もったいない!」
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今回の講座は、定員60人に対して、100人以上の応募が殺到。「海でこういった体験をするのは初めて」という参加者もいて、主催者として、海にふれるきっかけづくりの重要さを改めて認識しました。
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当日の動画はこちら(約1分)


当会は、函館が「実践型の海洋教育のモデル拠点」となることを目指して、今後も、市民や専門家、企業、自治体等と連携した「海の学びの機会創出」に取組みます。
夏には、海のプランクトン観察会や、教育施設と連携した海水魚の展示などを計画中です。ぜひご注目ください。

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はこだて海の教室
公式サイトはこちら

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