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2021年函館朝市ミニ水族館のテーマは「食を通じて海を学ぼう」 [2022年02月02日(Wed)]
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はこだて海の教室実行委員会が運営する「函館朝市ミニ水族館」。

今年度のテーマは「食を通じて海を学ぼう」です。子どもから大人まで関心の高い「食」を切り口にした水槽展示で、海への学びのきっかけを作りたいと考えています。

具体的には、
干物でなじみのあるホッケの生きている姿を見られたり、魚の栄養について解説。また、ヤマメとサクラマスの両方を展示し、ヤマメが海に出るとサクラマスになることを紹介(意外に知られていないんですが、実は同じ魚です)。海の栄養が魚を大きく育てることや、その栄養をもたらすものについて等を解説しています。

2月からは、函館では「ごっこ」の呼び名で知られるホテイウオの親子と、函館近海にすむトゲを持つ3種の魚、トゲカジカ、クロソイ、シマソイを展示しています。
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【120cm水槽4基に展示中の魚・海の生き物】
※2022年2月2日時点

魚6種類…サクラマス、ヤマメ、ホテイウオ(幼魚・成魚)、トゲカジカ、クロソイ、シマソイ

海の生き物4種類…ムラサキウニ、エゾアワビ、ナマコ、ヒトデ


▼サクラマス

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▼ヤマメ

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▼ホテイウオ(成魚)

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▼ホテイウオ(幼魚)

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▼トゲカジカ

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▼クロソイ

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▼シマソイ

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※生き物につき、展示は随時変更となることをご了承ください


【水槽4基に設置している説明版】

▼サクラマス水槽

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▼ヤマメ水槽

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クイズの答えは、函館朝市ミニ水族館でお確かめください!


▼ホテイウオ

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▼函館近海のトゲのある魚

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クイズの答えは、函館朝市ミニ水族館でお確かめください!


ぜひ、函館朝市に遊びにきてくださいね!


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函館朝市ミニ水族館〜海と日本PROJECT〜


子どもたちや市民に地元の海の豊かさを伝えるための展示をしています。この企画は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


期間:常設(ただし、えきに市場休業日は休み)


時間:朝7時〜14時


場所:函館朝市えきに市場 活いか釣堀広場


見学料:無料


問合せ先:はこだて海の教室実行委員会 

TEL 0138-86-7602(平日10時〜17時)


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函館朝市ミニ水族館 冬の展示リニューアル:ホテイウオ(ゴッコ)を親子で展示 [2022年01月31日(Mon)]
函館朝市ミニ水族館が冬のリニューアル。水槽展示に、ホテイウオの親子など、函館近海の魚たちが新たに加わりました。

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▲ホテイウオの成魚と幼魚

「食を通じて海を学ぼう」をテーマにおこなってきた今年度展示の最終リニューアルでは、函館の冬を代表する魚、ホテイウオを親子で紹介。地元では「ごっこ」の呼び名で親しまれている魚ですが、めったに泳いでいる姿を見ることができません。函館朝市ミニ水族館では、体長2cmほどの幼魚と、函館近海で捕獲された成魚を展示。幼魚と成魚を、間近で見比べることができる、貴重な機会を提供します。

函館では「ごっこ」の呼び名で親しまれるホテイウオ

ホテイウオは、函館では冬の風物詩としてお馴染みの魚で、その名のとおり七福神の布袋さまにそっくりなまん丸なお顔、うろこのないぷよぷよの体、そして海底の岩にくっつくために胸びれが変化した吸盤が特徴です。産卵のために浅瀬にあがってくる冬は、函館近海ではホテイウオ漁の季節。産卵のためにたくわえた栄養たっぷりの身とお腹の卵が入った「ごっこ汁」は、冬の定番ですね。

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▲胸びれが発達した吸盤で水槽のガラスにくっついているホテイウオ


成魚は普段、水深100メートルほどの冷たい海で暮らしています。クラゲなどを食べて、3年で体長20〜25cmほどに成長します。冬になると産卵のために浅瀬に上がってきて、メスは産卵後に一生を終えます。一方でオスは、あかちゃんが生まれるまで、吸盤で岩にくっついてじっと動かず、食事もせずに、ヒトデやタコなどの敵から卵を守ります。

浅瀬で卵からかえったホテイウオのあかちゃんは、お腹の吸ばんで海藻や岩にくっついて生活します。体長10cm以上になると沖合へ移動し、クラゲや小さなエビなどを食べて暮らします。

今回の展示では、2021年4月に北海道大学臼尻水産実験所で生まれた、体長約2cmの幼魚を間近で観察することができます。胸の小さな吸盤や、ふわふわと浮かびながら泳ぐかわいい姿を、ぜひ間近で見てみてください。

はこだて海の教室 事務局長より
「ホテイウオの幼魚たちが泳ぐ浅瀬は、私たちがくらすまちの目の前。かわいい魚たちのためにも、海の環境をより良く保ちたいですね。そんなふうに、海に思いをはせていただけるきっかけとなれば、うれしいです。」





函館近海のトゲを持つ魚たちも仲間入り

今回のリニューアルでは、トゲカジカ、クロソイ、シマソイなどの函館近海にすむトゲを持つ魚たちも新たに展示しています。

大きな頭と口のトゲカジカは、目と頭の上、そしてエラの近くにあるトゲが特徴。水深50〜300mの冷たい海にすんでいて、冬になると浅瀬にあがり産卵します。箸で突っついて鍋をこわしてしまうほど美味しいと言われ、別名「ナベコワシ」とも呼ばれています。

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▲トゲカジカ


クロソイは、日本周辺に生息する体長は約30cmほどの魚です。体長20cmぐらいになるまでは岸近くで過ごし、その後水深50〜100mほどの岩場に移動します。
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▲クロソイ


体黄色味をおびた体に2本の線があるシマソイも、函館近海の沿岸で見られる魚です。
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▲シマソイ


それぞれの魚の体には、トゲがあります。どこにトゲがあるか、探してみましょう!


函館朝市ミニ水族館
時間:朝7時〜14時
場所:函館朝市えきに市場 活いか釣堀広場
見学料:無料

問合せ先:はこだて海の教室実行委員会 
TEL 0138-86-7602(平日10時〜17時


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はこだて海の教室
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新しい地場食材ホソメコンブ・ブリの利用促進をめざして 「子ども海藻大使」7名が料理コンクールで審査員に! [2021年12月15日(Wed)]
12月8日(水)函館市で行われた「地場食材を使用した青年部コンクール」(主催:日本中国料理協会函館支部、海藻活用研究会)にて、はこだて海の教室実行委員会が組織する「子ども海藻大使」の小学生7名が審査員を務めました。子ども海藻大使の活動は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
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子ども海藻大使と、料理人・コンクール関係者の皆さん


「子ども海藻大使」および「地場食材を使用した青年部料理コンクール」の概要

【子ども海藻大使について】
はこだて海の教室実行委員会が年に数回実施する講座「子ども海藻アカデミー」に参加した小学生で、2021年11月までにのべ約100人の子ども海藻大使が誕生しています。海藻や、海藻を育む函館の海に関する学びをいかし、イベントで発表したり、海藻の新商品企画への参加、函館市がブランド化に取り組む「函館真昆布」PRイベントのお手伝い等の活動を行っています。
【地場食材を使用した青年部料理コンクールについて】
食の地産地消の推進と、地域の食文化の発展、若手料理人の技術・知識向上を目的とするコンクールです。
◎主催 日本中国料理協会函館支部、海藻活用研究会
◎開催日時 2021年12月8日(水)15:00〜17:30
◎実施場所 函館短期大学付設調理製菓専門学校
◎料理テーマ ホソメコンブとブリを活用した中華料理(ホソメコンブは、2020年から奥尻町などが商品化に取り組む未利用海藻です。ブリは近年、北海道での水揚げが急増している魚です。)


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出品料理の審査に取り組む子ども海藻大使たち


ホソメコンブの長所を生かした料理に、子ども海藻大使は感激!            
今回、審査員を務めた「子ども海藻大使」は、今年8月に実施した「子ども海藻アカデミー・奥尻島ホソメコンブ調査隊」に参加した7名です。子どもたちはこの講座で、ホソメコンブの収穫体験や料理に挑戦。ホソメコンブの特徴である出汁の味の良さや粘り、ホソメコンブを育む海や島の環境について学びました。

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子ども海藻アカデミー・奥尻島ホソメコンブ調査隊の様子


コンクールに出品された7品を試食した子どもたちからは、「奥尻のツアーで、ホソメ昆布はネバネバしていてダシが出ることを学んだので、料理を食べてみて本当だ!と感じた。」「どの料理もとてもおいしくて食べやすかった。この料理を売ったらコンブのことをもっとみんなに知ってもらえると思った。」と、感激の声があがりました。

子ども海藻大使による厳正な審査の結果、「子ども海藻大使賞」は、函館国際ホテル 樋熊崚平さん作「鰤と海藻を使った2種盛り合わせ」に決定。子どもたちから樋熊さんに、賞状と盾が贈られました。
「受賞作品はホソメコンブとブリの味を同時に楽しめる料理。初参加のコンクールで子ども海藻大使賞をいただくことができてとてもうれしい。これからも日々の仕事を通して、盛りつけ、味、技術レベルをあげていきたい。」と樋熊崚平さん。

今回のコンクールを通じて、料理人の方々にホソメコンブやブリの魅力が伝わり、未利用海産物の利用促進へとつながることを願っています。


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子ども海藻大使賞「鰤と海藻を使った2種盛合せ」


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はこだて海の教室
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「子ども海藻アカデミー」ポスター作品紹介 [2021年11月26日(Fri)]
2021年11月21日(日)に開催された1日講座「子ども海藻アカデミー 青のりでノリノリ!の巻」では、参加した子どもたちが、講座で学んだことや、体験したことを生かして、青のりや海について発信するポスターを作りました。

子どもたちの力作をご紹介します。


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【ゆいかさん(小学校5年生)】
青のりが有名になったら青のりがいっぱいある函館も有名になるから、そうなったらいいなと思った。PRをもっとして気づかせる案もいいかも?アオノリでノリノリした未来をつくりだすかも!?

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【かずあきさん(小学校6年生)】
アオノリは、香りがよかった。すごく高級な食材ということがわかった。アオノリをみんなに知ってもらって、商品化され、食べてもらいたい。アオノリを大切にしたい。

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【みずほさん(小学校5年生)】
これからは、函館や北海道の人に限らず、たくさん青のりをとって食べてほしいです。
そして、マイクロプラスチックなど、海の中のごみをもっと減らして、海をきれいにもしたいです。青のりの森や林を海の中に作って、もっとかんきょう問題について取り組むといいと思います。

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【たしかさん(小学校5年生)】
海藻は食べるだけだと思っていたけど、実際は、薬にしたり化粧品に加工されて使われていておどろきました。それに、着物、建物まで、海藻はいろんな所で活やくしていることがわかりました。青のりを作るのがけっこう楽しかったです!

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【はるなさん(小学5年生)】
青のりは、いがいと高級なことが分かった。
青のりは体にいいことがわかった。
青のりは、しゅるいがどのくらいあるのか知りたい。
青のりをつかった弁当がおいしかった!
青のりは、体にイイ!
いつもの日常にも青のりのものがある未来になってほしい。青のりをとるりょうしがふえてほしい。

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【あおいさん(小学6年生)】
青のりや他の海藻について話したり、シェフのとくべつな料理を食べたり、そしてシェフにたくさん質問ができてとてもいい体験ができました。
青のりがもっと増えて、みんなもっと青のりを知ってもらいたいし、青のりの料理が、もっと増えてほしいと思いました。
ごみを捨てず、海をきれいに。そしたら、昔の青く光る農かな海、青のりが帰ってきてくれる。

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【はるとさん(小学5年生)】
海そうには3種類の紅藻、褐藻、緑藻があることが分かった。アオノリが減少したのは地球温暖化のせいだと分かった。アオノリが高きゅう食材だということが分かった。
このままでは、アオノリが減少して、アオノリがぜつ滅してしまうと思う。アオノリを食材としてしってもらうにはまず、みんなに青のりをしってもらうのが大切だと思う。

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【たくみさん(小学6年生)】
今日の体験は、とてもおもしろくてこんごもかつようできる体験だと思いました。
とくに青のり作りでは、いそのかおりがすごくして海にいないのに海にいるようなかんじがしました。
青のりは、未来のひじょうしょくになると思います。なぜなら青のりは、かんそうさせるのでほぞんがききいまあまりたべられていないのでたくさんあるからです。青のりをみんなにしってもらうためには、まずうりだすことが大切だと思います。

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【ゆいとさん(小学5年生)】
板のり作り体験で「こんなたいへんなことをやるんだ〜」と思いました。
九州・四国で青のりがとれなくなったり、北海道では漁師さんが青のりをとっていない。だけど、PRや体験をつみかさねてみんなにしらせる。
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【みゆさん(小学5年生)】
海藻、青のりのことを知れた。
海藻は3つの種類があり、その中でも緑藻を今日は詳しく教えてくれて、板のりを実際に作ってみた。
青のりをいっぱい食べてほしい。
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【くうとさん(小学5年生)】
すごくたのしかったです。青のりのにおいはそのほんらいのくさみがあってようかんは甘くておいしかったです。
青のりの作り体験は昔からの伝統をかんじてたのしかったです。ご飯もおいしかったです。函館国際ホテルの木村総料理長こんなおいしい弁当を作ってくれてありがとうございました。

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【ひゅうがさん(小学6年生)】
海の海藻の種るいなどがいろいろわかった。
青のりは愛される。りょうしのみんなにしってほしい。他の魚、イカタコ、などにあるマイクロプラスチック、アニサキスに気を付けてほしい。予想だけど、青のりはこれから世界のみんなに愛される海の海藻だと思います。漁師のみんなにぜひぜひ取っていただきたいです。もちろん他の魚や海藻もすきなのでがんばってほしい。あと海にマイクロプラスチックがあるのでそれにきをつけて取ってほしい。

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【こうめいさん(小学5年生)】
青のりのことをしって他の海藻はどんなものがあるのかしりたくなった。
北海道には青のりがあるのにとらないからこれからは北海道の青のりも使っていってほしい。
北海道の青のりとってね。

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【ゆのさん(小学5年生)】
海が地球の71%
海藻は二酸化炭素と水中の栄養素を使って光合成を行う。
1食のごはんの中に必ず1つは何か海のものが入れられているほど海のことを知ってもらう。
今は地球温暖化が進んでいる。だが、海の生物を使えば止められる。

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【えまさん(小学5年生)】
実際にノリを作ったのがおもしろかった。
これから青のりとる人いなかったから、青のりをとる人が増えてほしい。青のり料理が日本に広まってほしい。(今日シェフが作ってくれた物とか)

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【りゅうのすけさん(小学6年生)】
のりを作るのが楽しかった。昼食がおいしかった。
青のりを取っている人が今より増えそう。青のりの商品が増えそう。

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【ひろとさん(小学6年生)】
すごくたのしかった。

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【だいきさん(小学6年生)】
ご飯がおいしすぎて、来て良かったと思いました。全部が全部おいしかったです。

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「子ども海藻アカデミー」についてはこちら
「子ども海藻アカデミー 青のりでノリノリ!の巻」開催レポート [2021年11月24日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会は2021年11月21日(日)、1日講座「子ども海藻アカデミー 青のりでノリノリ!の巻」を開催しました。専門家による講義や板のり作り体験などを通じて、子どもたちが海について学び、海の未来を考えた1日をレポートします。

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本講座の参加者は、函館エリアの小学5・6年生18名。最初にアイスブレイクを兼ねてチーム対抗ゲームをしました。2分間、紙に「海の生き物の名前」を書きだし、一番たくさん書くことができたチームが優勝!というゲームです。

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優勝チームはなんと50以上の名前を書けました!

講師「陸の生き物は約100万種います。それでは、海の生き物は何万種いるか、みんな知っていますか?」

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講師「答えは、1000万種以上!思っていたよりも多くて、ビックリしたかな?
でも、改めて考えてみてください。海は広いです。地球の7割を占めています。そして、海は深いです。(図を示しつつ)陸の生物圏と海の生物圏を比較すると、こんなに海の世界のほうが広いです。また、海には、太陽の光が届く浅い場所、光が全く届かない深海、岩場、砂地など、多様な環境があります。それぞれの環境にあった生物がいるので、種類が多いんですね。」

実はあまり知らなかった、海のこと。このゲームで一気に、みんなの気持ちが海に向かいました。

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さて、いよいよ講義に入ります。

最初に、海藻活用研究会の布村さんから、海藻についてのお話を聞きました。

【布村さんから教えていただいたこと】

・海藻の種類(一口に「海藻」といってもいろんな種類がある!)
・日本人は古来から、海藻を料理や出汁をとるために使っている。さらに、衣服や建築にも活用してきた。
・近年、海藻の成分が注目されており、薬や化粧品にも活用されている。
・函館は昆布の生産量が日本一。津軽海峡は暖流と寒流がまじりあうため、海藻の種類が豊富。
・北海道の海には「青のり」という海藻が生えている。香りと彩りがよい高級食材だが、漁師はとっておらず、未利用である。

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つづいて、はこだて海の教室実行委員会 事務局の阪口が、未利用海藻「北海道産天然青のり」についてのお話をしました。

阪口「青のりはもともと、九州や四国の特産品でしたが、西日本では海水温上昇や海の貧栄養化によって不作です。一方で、函館近海には青のりが生えていながら、採取されていないというミスマッチな状態があります。」

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阪口は子どもたちに
「函館近海では、未利用海藻の成功事例がある。ガゴメコンブという昆布で、青のり同様、漁師さんが採取していなかったけれど、健康成分があることがわかり、300億円もの経済効果をうみだした。青のりも今後、活用されれば、函館エリアの新たな特産品になる可能性がある。」と語りかけました。

なお、青のりについてはこちらで詳しくご紹介しています。
→北海道産天然青のり特設ページ

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その後は、五感を使った青のり体験タイム。
子どもたちは粉末状にした青のりの香りや色を確認し、青のりを使った和菓子を味わいました。
「海の香りがする!」「緑色がきれい!」

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つづいて、子どもたちは「青のりを使った板のり作り」に挑戦!

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生の青のりを洗って刻み、枠に流し込みます。
板のり作りは江戸時代に発明された、当時、画期的な発明でした。

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慎重に枠を外すと、きれいな四角が完成!

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この後、天日干しにして仕上げるのですが、今回は時間の都合で完成品をプレゼント。
「家に帰って、ちぎって、みそ汁に入れてみてね」

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さて、ランチタイム。

ランチでも「青のり」を体感します。

函館国際ホテル総料理長 木村さんにお願いした、特製青のりランチボックスです!

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真いかの青のり炒め、青のり入り春巻き、王様しいたけの青のりあんかけなど、青のりの香りと色を生かした料理がずらり。あまりの豪華さに子どもたちは感激!

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食後には木村さんから、料理人が考える「未利用海藻の活用」についてお話を伺いました。

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おいしい料理に刺激された子どもたちからは次々と質問が。
木村料理長は「料理を通じて、みんなに喜んでもらいたいと思っている。青のりのような、まだ使われていない食材を生かすこともそのひとつです。」と語りました。

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さて、昼食後に取り組むのはポスター作り。
午前中に学んだことや、体験したことを生かして、青のりや海について発信するポスターを作ります。

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講師は、グラフィックデザイナーの岡田暁さん。

まずは、学びと体験を整理して、文章を書きました。

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その文章を短く、キャッチコピーにしてから、コピーを表現する「絵」を描きます。

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講師の先生方の指導を受けながら、一生懸命、作品作りに取り組みました。

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最後は、完成したポスターのプレゼンタイム。
一人ひとり、自分が伝えたかった内容や、工夫したポイントについて説明しました。

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作品の中からいくつかをご紹介します。

【ゆいかさん(小学校5年生)】
青のりが有名になったら青のりがいっぱいある函館も有名になるから、そうなったらいいなと思った。PRをもっとして気づかせる案もいいかも?アオノリでノリノリした未来をつくりだすかも!?
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【かずあきくん(小学校6年生)】
アオノリは、香りがよかった。すごく高級な食材ということがわかった。アオノリをみんなに知ってもらって、商品化され、食べてもらいたい。アオノリを大切にしたい。
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【みずほさん(小学校5年生)】
これからは、函館や北海道の人に限らず、たくさん青のりをとって食べてほしいです。
そして、マイクロプラスチックなど、海の中のごみをもっと減らして、海をきれいにもしたいです。青のりの森や林を海の中に作って、もっとかんきょう問題について取り組むといいと思います。
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【その他、子どもたちからはこんな感想が寄せられました】
◎もっと海のことをしらなくちゃと思いました。
◎地球温暖化と、海藻の関係は深く結びついていたことが分かった。
◎青のり作りでは、磯の香りがすごくして、海にいないのに海にいるようなかんじがしました。
◎青のりがもっと増えて、みんなもっと青のりを知ってもらいたいし、青のりの料理が、もっと増えてほしいと思いました。
◎九州・四国で青のりがとれなくなったり、北海道では漁師さんが青のりをとっていない。PRや体験をつみかさねてみんなにしらせることが大事。

ポスターや感想を通じて、みんながとても良く勉強してくれたことがわかりました。
お疲れさまでした!

奥尻島で学んだ児童6名や海藻専門家が発表 「はこだて海の教室2021活動報告会〜未利用海藻の活用〜」 [2021年11月18日(Thu)]
はこだて海の教室実行委員会は、11月14日(日)、函館蔦屋書店にて「はこだて海の教室2021活動報告会〜未利用海藻の活用について〜」を開催しました。
この取組みは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


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▲発表した子どもたちと専門家、当会スタッフ

今年8月に実施した「奥尻島ホソメコンブ調査隊」参加児童による発表
はこだて海の教室実行委員会は2021年8月5〜6日、海藻をテーマに海について学ぶ「子ども海藻アカデミー」の特別版として、1泊2日の海洋教育講座「奥尻島ホソメコンブ調査隊〜海と日本プロジェクト〜」を実施しました。今回の活動報告会のメインは、この講座に函館エリアから参加した児童6名による発表です。児童たちは奥尻島にて、ホソメコンブの収穫や料理を体験し、漁港・アワビ養殖施設・海を育む森などを視察。それらから得た学び・気づきについて語りました。
奥尻島ホソメコンブ調査隊の実施レポートはこちら



▲「奥尻島ホソメコンブ調査隊」参加児童が発表

奥尻島ホソメコンブ調査隊 参加児童の発表(抜粋)

手塚くん(小学校6年生)「ホソメコンブは、奈良時代に朝廷への贈り物とされていたという記録が残る、北海道ではもっとも古くからとられている昆布です。しかし、幅が広い見た目が立派な昆布のほうがとられるようになり、段々と利用されなくなってしまいました。奥尻島では昨年から、このホソメコンブを活用する取り組みがスタートしました。」
相本さん(小学校5年生)「ホソメコンブは、マコンブのようにおいしい出汁がとれて、ガゴメコンブのようにネバネバ成分を含んでいる、両方の良さを持っている海藻です。私は、ホソメコンブを使わないのはもったいないなと思いました。」
三浦さん(小学校5年生)「今回の調査で、私が一番心に残ったことは、奥尻でのいろいろな取組みが全て未来のために行われているということです。ホソメコンブやアワビの養殖は、未来の水産資源を守るためです。青苗漁港の人工地盤の整備は未来でも漁業をつづけられる環境を作るためです。そして、ブナの原生林は未来まで海の豊かさを保つためです。奥尻島で多くの方に話を聞いたことで、昆布を育てることが、まちづくりや、森と海の環境を守ることに関係があって、それぞれがバランスをとることで、SDGsが目標とする持続可能な未来につなげていくことができるのだと、気づきました。」


▼「奥尻島ホソメコンブ調査隊」児童による発表(約17分)


未利用海藻の活用成功例「ガゴメコンブ」による経済効果は300億円

児童の発表後は、安井肇さん(北海道大学名誉教授/海藻学)が「北海道における未利用海藻の魅力」と題して講演をしました。安井さんは、昔、浜のやっかいものとして捨てられていたガゴメコンブの価値を発見し、世に知らしめた方です。
安井さんは「ガゴメコンブは現在、食材としてだけでなく健康食品や工業製品の原料としても活用がすすみ、その経済効果は300億円にものぼる。ホソメコンブは成長が早く、栄養豊富で独特のうまみがあるのが特徴。ホソメコンブやスジメ、ウミゾウメンなど、北海道近海に生えていて、まだ活用されていない海藻のことをもっと知っていただき、ぜひ活用を。」と語りました。
また、活動報告会ではこのほかに、当会事務局長の阪口による「北海道産天然青のりの調査結果および活用の取り組み」についての発表も行いました。当会は今後も、子どもたちや市民の皆様に、海の未利用資源に関する情報発信や、海の学びの機会提供を行っていきたいと考えています。


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▲講演する安井肇さん(北海道立工業技術センター センター長/北海道大学名誉教授)

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地元ブランド昆布の知名度アップに貢献! 子ども海藻大使が「函館真昆布展」でPR協力 [2021年11月17日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会が組織する「子ども海藻大使」8名は、11月13日(土)・14日(日)、函館蔦屋書店で開催された「函館真昆布展(主催:函館市)」にて、函館真昆布のPR活動に協力しました。
この取組みは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


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▲函館真昆布のPRをする子ども海藻大使

北海道函館市は、昆布生産量日本一の町!しかし、ブランド化が大きな課題

北海道を代表する食材のひとつに昆布があります。国内生産量の90%以上が北海道産、なかでも函館市産はこのうちの約20%を占め、生産量日本一を誇ります。また、函館市の沿岸でとれる「真昆布」は、品質も最上級。肉厚で幅が広く、だしを取るのに最適な真昆布は、関西の高級料亭や旅館などで重用されてきました。
しかし、函館市の昆布生産量や昆布の品質に関する、一般の方々の知名度は高くありません。函館の昆布のほとんどは料亭などへの業務用高級食材として流通するため、他の昆布と比べてスーパーなどでの販売が多くありません。また、函館市では長年、真昆布を「白口浜」「黒口浜」「本場折浜」など、市内の採取地それぞれに関連した通称で呼んでいました。そのため、名称に地名が入る利尻昆布や羅臼昆布、日高昆布などと比べ、真昆布が函館市の特産品であることが知られていなかったのです。
そこで函館市は、市内の5つの漁協と協議し、2017年に「函館真昆布」というブランド名を決定。全国でのPR活動に取り組むほか、地元・函館市内でも認知度を高めようと、2020年からPRイベント「函館真昆布展」を実施しています。


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▲函館真昆布(収穫後、天日干しの様子)

函館真昆布の地元での認知度アップのため、子ども海藻大使が大活躍

2021年11月13日(土)・14日(日)に開催された「函館真昆布展」では、初の試みとして、当会が組織する「子ども海藻大使」の小学生8名がPR活動に協力しました。子ども海藻大使たちは当日、来場客に函館真昆布に関するクイズを出題し、回答者に函館真昆布をプレゼントしました。
参加した児童のうち、相本遊音さん(小学校5年生)は、「だしをとっても昆布料理につかってもおいしい函館真昆布。ぜひもっと活用してほしい」と語り、来場客に熱心に声がけしました。
はこだて海の教室実行委員会は今後も「子ども海藻大使」の活動を通じて、子どもたちが地域の海に関する理解を深め、水産加工業に貢献する取組みを推進していきます。


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▲来場者に「函館は昆布生産量日本一の町」と説明する子ども海藻大使

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▲会場に展示された函館真昆布。長さ5メートルを超えるものも!

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▲函館真昆布をプレゼントする子ども海藻大使

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【終了しました】青のりメニューを味わいながら、海に想いをはせるひとときを 北海道産天然青のりフェア [2021年11月11日(Thu)]
北海道の海岸に自生しながら、様々な理由により活用されていない海藻「青のり」。その可能性や、はこだて海の教室実行委員会の「青のりを通じた海洋教育の取組み」を地域の皆様に知っていただくために、函館市内の飲食店5店にて「北海道産天然青のりフェア」を実施します。
この企画は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。


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▲参加店で提供される、北海道産天然青のりを使った特別メニュー

【北海道産天然青のりについて】
「青のり」は、スジアオノリ、ヒラアオノリ、ウスバアオノリなどの旧アオノリ属に分類される海藻の総称で、鮮やかな緑色と上品な磯の香り、口どけの良さが特徴の高級食材です。
九州や四国の特産品として知られていますが、実は青のりのうち、ウスバアオノリやボウアオノリは、北海道の海岸にも自生しています。また、九州や四国では近年、海水温の上昇・川や海の貧栄養化などにより、天然青のりが激減、養殖も不作です。

現在、北海道産天然青のりは、ごくわずかな漁師が自家消費しているだけで一般には流通していません。
はこだて海の教室実行委員会が北海道内の74漁協にアンケートをとったところ、回答を得た50漁協のうち94%にあたる47漁協が「青のりを収穫していない」と回答しました。


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今年5月、函館市の志海苔海岸で撮影。海岸が緑色に染まっていた。

【なぜ、北海道産天然青のりは採取・活用されていないのか?】
当会は今年、その事実関係や背景、青のりの商品化の可能性について探るため、独自調査を行いました。
結果、次のことがわかりました。
◎漁師が収穫しない理由は、単に知らない、コンブなどと違い値がつかない、人手不足、高齢化など。
◎東京の一流料理人は、北海道産天然青のりを高評価してくれた。
◎食品分析会社や老舗メーカーからは「課題あり」との意見があった。
以上のことから当会は、北海道産天然青のり活用のためには、認知度アップ、特徴(良さ・悪さ)の把握とそれをふまえた商品化戦略、安定的な原料確保のための人手の確保などが必要と考えています。

さらに、北海道産天然青のりをとりまく状況には海の学びが詰まっており、地域の子どもたちに向けた海洋教育の推進のために、非常に良い題材であることが分かりました。

【青のりフェア&特設Webページを通じ、「北海道産天然青のり」について情報発信】
この度当会は、函館市内の飲食店5店に協力を依頼し、北海道産天然青のりを使用した特別メニューを考案いただきました。11月13日〜30日の期間限定で、各店にて、この特別メニューが提供されます。使用する青のりは、当会が松前町の漁師に特別に依頼し、今年3月〜6月に10kgのみ採取したものです。
また合わせて、「北海道産天然青のり」特設Webページを開設。青のりフェア期間中、各店に設置するメニューPOPの二次元コードからWebページにアクセスして、青のりや、地域の海に関する様々な情報、当会の海洋教育の取組みについて多くの方に知っていただきたいと考えています。


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【「青のりフェア」にかける想い(はこだて海の教室実行委員会 事務局長 阪口あき子)】
◎地元の海に可能性を感じてほしい
北海道では近年、イカや鮭などの不漁が続き、それにより海にマイナスイメージを持つ方が増えています。しかし実は、青のりのように未利用の海産物もあります。私たちは青のりを通じ、「まだ海について知られていないことがある」「地元の海に眠れる宝がある」ことを知っていただきたいと考えています。
◎活用・商品化に向けた課題について、子どもたちや地域の皆様と一緒に考え、取組んでいきたい
今年当会が行った調査により、青のり活用・商品化に向けては課題があることが分かりました。今回の青のりフェアでこのことを知っていただいたり、青のりを題材とした海洋教育講座で子どもたちにも知ってもらい、青のりを通じて、地元の海の未来についてともに考え、活動していきたいです。


<<イベント概要>>(終了しました)
開催期間:
2021年11月13日(土)〜30日(火) ※各店休業日はのぞく

参加店と提供メニュー:
(函館市内の5店)
@おしま食堂(渡島総合振興局1階/函館市美原4丁目6-16)
 「天然青のりがけ海鮮汁焼きそば」900円
A炭火割烹 菊川(函館市五稜郭町32-19 久米センタービル 1F)
 「百合根万頭 鰤青のり時雨いこみ 青のりあん」680円
B函館国際ホテル レストラン アゼリア(函館市大手町5-10)
 「北海道産帆立貝とたまふくら豆腐の青のりあんかけ」950円
Cレストランポルックス(函館空港3階/函館市高松町511)
 「青のり香る塩ラーメン」1100円
DじゃがいもFACTORY(函館市五稜郭町3-16)
 「のりしおポテチ」432円
※@〜Cは店内飲食のみ、Dはテイクアウトのみ

参加方法:
各店にて、青のりメニューをご注文下さい。各店に設置しているメニューPOP掲載の二次元コードから、特設Webページをご覧いただけます。


<<提供メニューの一部>>

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「天然青のりがけ海鮮汁焼きそば」900円(おしま食堂)

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「百合根万頭 鰤青のり時雨いこみ 青のりあん」680円(炭火割烹 菊川)

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 「北海道産帆立貝とたまふくら豆腐の青のりあんかけ」950円(函館国際ホテル レストラン アゼリア)

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「青のり香る塩ラーメン」1100円(レストランポルックス)

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「のりしおポテチ」432円(じゃがいもFACTORY)

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【終了しました】函館朝市ミニ水族館×朝市食堂「二番館」コラボ企画 アジを見学&味わって!海の恵みに感謝 [2021年11月10日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会は、「函館朝市ミニ水族館」の水槽展示に、新たに「アジ」を追加しました。また、同じ建物の2階にある食堂「二番館」とのコラボレーション企画を実施します。この企画は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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▲函館朝市ミニ水族館の水槽で泳ぐアジ

北海道民の食卓にはあまり登場しないない魚「アジ」。全国の1世帯あたりアジ消費量は年間1,140gなのに対し、北海道は134gと、全国で最も少ない消費量です。しかし実は函館のまわりの海には、夏から冬にかけて、アジが回遊しています。そこでこの度、函館朝市ミニ水族館では、函館近海で採取したマアジと、北海道を代表する魚・ホッケを1つの水槽に入れ、テーマ「食卓でおなじみの魚」として展示します。

【水槽テーマ「食卓でおなじみの魚」のポイント】
●干物になった形は知っていても、あまり見たことが無い魚たちの生きている姿を紹介し、子どもや市民、 観光で函館を訪れた方々に、魚や海に対する興味関心を持っていただくことが狙いです。
●説明板にて、魚の回遊行動や、回遊する魚の特徴などを説明。また、アジ・ホッケともに近年漁獲高が 減少しており、その理由に、海水温の上昇などがあることを解説し、海を守る行動を呼びかけます。

【函館朝市食堂「二番館」とのコラボレーション企画】(終了しました)
11月12日(金)〜30日(火)まで、ホッケ定食をご注文の方に、アジフライ1つを無料サービス!
●ホッケやアジの美味しさを改めて実感していただくとともに、海の恵みに感謝し、海を大切にする気持ち や行動をする方が増えることを願って、本企画を実施します。


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<イベント概要>(終了しました)
■日時 
2021年11月12日(金)〜30日(火)
(食堂「二番館」営業時間は10時〜13時半、水曜定休)

■会場
函館朝市えきに市場
(函館朝市ミニ水族館は1階中央、二番館は2階)

■アクセス
JR函館駅から徒歩3分

■参加方法
函館朝市ミニ水族館の見学は無料(自由見学)
食堂「二番館」で、ホッケ定食(税込1,078円)を注文いただくと、アジフライ1つ無料サービスします。


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10校の学校給食で青のり料理、うち1校では出前授業も 未利用海藻「北海道産天然青のり」を通じた海の学び提供 [2021年11月10日(Wed)]
はこだて海の教室実行委員会は11月5日(金)、函館市内10校の給食食材として「北海道産天然青のり」を無償提供し、子どもたちに海の学びの機会づくりをしました。この取組みは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

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▲北海道産天然青のりを使った特別メニュー「青のりを練りこんだすいとん・野菜の汁もの」

未利用海藻「北海道産天然青のり」を通じた海の学び 実施概要

・日  時:2021年11月5日(金)12:10〜12:50
・実施場所:北海道函館市内の10校
(千代田小学校、本通小学校、万年橋小学校、旭岡小学校、東小学校、上湯川小学校、石崎小学校、鱒川小中学校、銭亀沢中学校、戸井幼稚園。児童のべ970名。)
※うち、千代田小学校では5年生対象に出前授業を実施(青のりと海に関する講話)。他9校の児童生徒には、青のり料理とともに、海の学びをまとめたランチョンマットを配布。
・主催:はこだて海の教室実行委員会、共催:日本財団 海と日本プロジェクト、協力:函館市教育委員会


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▲青のりメニューを食べた児童からは「海の香りがする!」という声があがった

彩りと香りで、料理を美味しくする「北海道産天然青のり」 

青のりは、彩りと香りが良い海藻。たこ焼きなどの上にのっている緑色の海藻の多くは実は「アオサ」で、青のりは値段がアオサの数倍する高級食材です。九州や四国では古くから、すじ青のりが特産品となっていますが、北海道に自生する青のり(ウスバアオノリ、ボウアオノリ等)は手つかずで採取されていません。
当会は、この「北海道産天然青のり」を通じて子どもたちに海をめぐる様々な課題を伝えられると考え、本年、青のり原料の確保や、メニュー開発、学びツールの作成に取組みました。


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▲児童に配布したランチョンマット。青のりを通じて海について学べる内容

参加児童の感想・講師のまとめ「海の未来について考えよう」 

青のりがとられていない理由は、海離れによりその存在を知られていないことや、漁師が昆布などと比べてお金にならないと考えてとらない、漁師の高齢化や減少で新しい海藻になかなかチャレンジしてもらえない、天然ゆえにごくまれに砂が混入することから食品会社が商品化しない、などがあります。

講師の話を聞き、青のり料理を食べた子どもたちからは、
◎青のりの香りと、だし汁の香りがマッチしておいしかった。
◎青のりの収穫が手摘みで、大変な作業であることを初めて知った。
◎青のりが収穫されていないことに驚いた。将来、僕が青のりを自動で収穫できる船の開発をしたい。
◎青のりのことをたくさん知ることができたので、家族にも話したい。
などの感想が寄せられました。

講師は最後のまとめとして「実は今、青のりや海にはいろんな課題があり、まだ、その解決策を大人も見いだせていない状況です。私たちの海の資源である、青のりが生かされていないことも、そのひとつです。もったいないですね。若い皆さんが海について考えたり、調べたりすることが、海の未来につながります。ぜひ、青のりを通じて海について考えてみてください。」と語りかけました。


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▲青のりが自生する北海道函館市の海岸

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