12月18日(水)青年センター体育館で劇団風の子北海道による児童劇「十二の月の物語」が上演されました。函館市内の学童保育や保育園などから子どもたちが340人ほど集まりました!
舞台セットも本格的!
装置や暗幕を設置するだけでなく、青年センター体育館の天井にある器具をうまく使いそれに紐を括り付けて照明を吊り下げるなど、手慣れた設営で体育館はあっという間に小劇場へ!?あの器具はおそらく開館以来初めて役に立ったのではと思いますw
間もなく開演です。子どもたちがたくさん集まりました!今回の舞台役者は全部で6人でした。
季節ごとの森の恵みに感謝しながら暮らしていたマルーシカとそのお父さん。
ある日新しいお母さんとお姉さんのオレーナがやってきて、3月にしか咲かない「マツユキ草」を摘んでこいとマルーシカに大晦日の日に言いつけます。絶対見つからないのに・・・
「マツユキ草」を探しに森へ足を踏み入れるマルーシカ・・・
果たして見つけることができるのか!?
子どもたちも釘付けです・・・
マルーシカは吹雪の中、森の中をさまよい続けます。
しかし、森の恵みに感謝して生きてきたマルーシカは「12の月」が「3の月」に季節を譲ったおかげで無事に「マツユキ草」を見つけることができました!
「私にも見つけられる!」と森とはなかなか仲良くなれないオレーナが森の中に入っていきますが、瀕死の状態で家に戻ってきました・・・
マルーシカは「昔、森だったところ」に感謝して生きてきました・・・オレーナがマルーシカとは違う結果になったことを通じて、生命の大切さ、自然に感謝する気持ちの大切さを子どもたちに伝えてくれた児童劇でした!
こんな素敵な色紙までいただきました!
体育館での上演なので、いかに自然の雄大さを子どもたちに感じてもらおうかという工夫が随所に見られました。雪山と吹雪は白い木に見立てたオブジェで表現したり、川の流れは布を揺らしたりしていました。
当日配布されたパンフレットの一文を引用します。
「勉強に忙しくゲームに没頭する彼らの、内に流れる水脈をちょっとでもゆらせることができるでしょうか。」
きっとその思いは観劇してくれた子どもたちに届いていたと思います!
劇団風の子北海道の皆さん、函館の子どもたちに素敵なお芝居をありがとうございました!
センター長 仙石