冬から春先までの時期は、空気がたいへん乾燥するため、肌の角質層からは水分が奪われ、いわゆる「乾燥肌」になりがちです。エアコンを使用すると、室内の湿度はますます下がります。健康な成人でも、皮膚がカサカサして白っぽくなることがあるのですから、体内の水分量が減ってくる高齢者は、さらに乾燥肌になりやすい傾向にあります。
また、寒い季節は汗もかきにくく、体も汚れないからと、高齢者の中には入浴を控える人も見受けられます。しかし、エアコンの効いている室内で一日の大半を過ごしていると、汗をかくこともありますので、他の季節と同様、毎日肌を清潔に保つことが大切です。冬でも、汗をかきやすい部分にはカビ(真菌)が発生しますし、寝たきりで入浴できない方や大人用おむつを使用されている方には、通年、体のカビにも注意がです。
人の肌は、表皮の角質層を守る天然の肌バリアである「3つの保湿因子」でうるおいを保っています。高齢になると、保湿因子のひとつである皮脂の減少などの影響で、適度な水分を保ちにくくなります。また、新陳代謝の低下から角質層が荒れてくると、肌の水分が失われ、乾燥肌となってしまうのです。空気の乾燥や生活習慣なども原因となります。
乾燥肌を防ぐには、冬でも入浴を欠かさず、角化して硬くなった角質をやわらかくしてあげます。刺激の少ない洗浄剤を使って汚れや垢を洗い流し、わきや陰部などカビ(真菌)が発生しやすい部分は、より丁寧に洗います。
入浴時には、ぬるめの温度に1回10分程度つかります。高齢者は熱いお風呂を好む傾向にありますが、熱すぎるお湯は皮膚から必要な皮脂を奪ってしまい、肌がより乾燥してしまいます。また、からだを温めすぎることもかゆみの原因となります。
入浴の際には、保湿成分入りの入浴剤を使うと、背中など手のとどかない部分の肌も簡単に保湿できて便利です。入浴後は、保湿ジェルやローションなどを塗って、肌に適度な水分を補給しましょう。肌に残った水分が蒸発するときに、肌の水分も奪ってしまいますので、保湿ケアは入浴直後が効果的です。
まだまだ、空気が乾燥しています。肌のケアをして、健康管理を行って下さい!