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第30回生涯学習実践研交究流会in福岡A[2011年05月26日(Thu)]
福岡での学びは、浜田で社会教育に携わっているものにとっては、多くの刺激を受ける貴重なひとときであった。以下、今回の交流会で思考したことをつぶやき、メモとしてのこしておきたい。

@今回のテーマは、学習から教育へというものだった。学習というのは、学習者が自ら選びとって学んでいくという視点があるが、地域の実情を見ると、社会教育行政として、公費によって行う学習活動ににおいては、やはり、どうしても学んでもらわなければならない、必要課題があるということであった。これはカルチャーセンター化した、公民館における生涯学習への反省も込められた視点でもある。

かつては、子どもが大人になるまでに、いくつかの通過儀礼として、まつりでの神事や、伝統行事があったが、ここ浜田中心市街地では、その実態はないと言ってよい。だとすると、浜田で生まれた子どもたちに、これだけは授けていきたいという事柄はどのようにして継承していかれるだろうか。そのひとつが、社会教育プログラム(できれば、浜田市民によってつくられたもの)ではないかと思う。プログラムのねらいや、事前学習から振り返りにいたるまで、少しづつ改善していき,今の子どもから、またその子どもにと、受け継いでいけるものをつくりたい。

A教育委員会は、時の政治とは一定の距離をもっているとしても、教育行政が市民性の教育を真に民主的に行えるのか。学習課題があり、授けなければいけない事柄は沢山あるけれど、そこは慎重にしなければならない。こと成人教育のなかで、社会教育行政がすすめる教育がナショナリズムの強化につながることのないようにという、忠告がこの日会場から出たことは、バランスのとれた研究交流会であったと思う。

市民性の教育(シチズンシップ教育)については、文科省よりも早くに経済産業省(委託先:三菱総研)2006年に「シチズンシップ教育宣言」を出しているが、そのなかでシチズンシップ教育が成熟した市民社会を形成していくために、必要であることを述べる共に、市民に奉仕活動を義務づけたり、国家や社会にとって都合のよい市民を育成しようという目的ではないということがきちんと明記されているのは、特記すべきことだと思う。
2010年に内閣府で閣議決定された「子ども・若者ビジョン」のなかには、「シティズンシップ教育の推進」や「子ども・若者の意見表明機会の確保」が盛り込まれたことは、子どもの権利条約にも立脚していて、評価できるが、それぞれの現場がそこをどう受け止めて、活かしていくかが大切になる。この点について、社会教育に携わる者は学ぶ必要を感じている。

B子どもを地域ぐるみで育む、これは浜田市における社会教育で大事にしているテーマであるが、子どもを取り巻く現実を見ると、今後はより福祉と教育が連携し、地域の総合力をあげて、子どもの育ちに資する環境をつくっていく必要があるという認識を強くした。三浦清一郎氏が語る、保教育という言葉はそのことを連想させるものであった。

福祉のもつアウトリーチの強さは支援、ケアを必要とするケースに寄り添うことへとつながる。しかしともすると、専門職のチームでそのケースを囲み、実は、子どもは地域で育つということの発想が抜けおちていく可能性をもっていると感じる。一方社会教育は、そういったケースも含めて、どう子育ち・子育てコミュニティをつくっていくか、その担い手である市民を育てていくかという視点をもっているが、近年の個人情報に関する意識の変化に伴い、地域で本当に支援が必要な子どもたちへのアクセスを意図的にしにくくなってきている。このあたりをどう地域の総合力としての子育ち支援力に変えていくか。個人的には、福祉と教育を横断的に貫く子どもに関するキーマンが、一定のエリアにいること、具体的には公民館に配置されていることがよいのではないかと考えている。

今回の掲示発表のなかにあった、岡山市の学校支援地域本部事業は、幼稚園〜高校までを対象とした活動が位置づけられているようで、興味深かった。前述の子ども・若者ビジョンと、子ども・子育てビジョンを統合した形で、地域の拠点である公民館がどのように、子どもに関わる多様な主体をプロデュースしていくか、その力量をどのようにつけていくかが、課題であると感じた。

Cこの研究交流会の参加者は、そのほとんどが社会教育を担っている者であった。地域の必要課題にむきあう社会教育、新しい公共に資する社会教育を志向するならば、必要課題に向き合う多様な主体(市長部局も含む)、新しい公共を担っている多様な主体(NPOなど)との合同での学びの場へと、進化することを望んでいる。異業種との交流をしてこそ、自分たちの立ち位置を明確にできるし、その機能をアピールできるのではないかという感想をもった。
Posted by 栗栖真理 at 23:17 | 社会教育 | この記事のURL | コメント(0)
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