今年も恒例となった防災キャンプが9月30日(土)午後に五条小学校校庭にて開催されました。
全体運営は地域防災リーダーである災害救助青年部員が行い、天王寺消防署員の指導の下、教職員や青少年指導員が運営の補佐を行いました。そして今年もクラーク国際記念高校から数名がボランティアとして加わりました。
体験参加したのは小学4〜6年生児童約90名です。それぞれが決められた役割を分担し、避難者の受付や簡易トイレの設置、発電機起動などの避難訓練の一部を学習しました。
つぎに小学生は4つのグレープに分かれます。はらのむら医師による「災害時の医療と保健について」、消防署による「AEDと人命救助」、「水消火器による消火訓練」、「ロープを使った救助訓練」の4つのパートを順にまわって全員が体験学習を行いました。このことは、災害時だけではなく、子どもたちがこれから育っていく中で遭遇する様々な場面に、きっと役に立つと思われます。
天王寺消防署長による防災訓練の講評のあとテント設営を行い、子どもたちはできたチームからアルファ米(区役所に備蓄された米)とレトルト食品を使った夕食をいただきました。がんばってお腹がすいたのか、テントの中という普段と違う場所のせいなのか、みんなもりもり食べておかわり続出でした。
楽しい時間を過ごし、終了時間が来ると全員でテントを片付け、防災キャンプも無事に終了しました。年に1回の開催ですが、毎年繰り返し体験して学び、知識や技術を自分のものにし、そして万が一災害が発生した場合には、家庭でのリーダーとなって活動してほしいと願います。
ボランティア参加してくださったクラーク高校生徒さんが体験記事を寄せてくれました。以下に紹介します。
防災意識を高め、実施の場面を想定した訓練ができる防災キャンプが、9月30日(土)に五条小学校グラウンドにて実施されました。
昨年に続いて、本年もクラーク高校の生徒会メンバーが、ボランティアとして参加しました。
クラーク生はお昼過ぎから会場設営作業や物資の運搬を行い、その後、防災キャンプの趣旨や、小学生の子どもたちに教える内容と手順の説明を受け、本番に備えました。。
そして消防署の方が、「災害時の受け入れ対応」や、「消火器の使い方」、「心肺蘇生」、「AEDの使い方」を小学生たちに教えていく中で、クラーク生は「人が倒れていた時の対処法」と「消火器の使い方」の2つの分野に別れて講習のお手伝いをしました。
日が暮れた頃より行われた災害時に使われるテントの設営では、参加した小学生がテントを建て、クラーク生がその手助けをしました。子どもたちは、普段なかなかできないテントの設営に大喜び。完成したテントの中で話し込むなど、楽しそうな様子でした。
ボランティアに参加するのが初めてのクラーク1年生ボランティアは、試行錯誤しながら奮闘。去年参加した生徒は経験を活かしながら、小学生にレクチャーしていました。
クラーク生は「自分達も勉強になることが多かった」「とてもいい体験ができた」と感想を話していました。
自然災害は、いつ発生するかわかりません。日頃から防災意識を高めておくことが大切です。今年も子どもたちにとって、貴重な体験の場となりました。