ADI臨床美術作品展が終了しました! 多くの皆様にご支援をいただきました、ADI(国際アルツハイマー病協会)国際会議で臨床美術作品展は、このたび無事に作品展とシンポジウムの開催を実現し、プロジェクトを終了いたしました。皆様に寄せていただきましたあたたかいお気持ちに、あらためて御礼を申し上げます。 作品展は4月27日〜29日の3日間、国際会議会場である国立京都国際会館のイベントホールにて開催いたしました。たいへん大きな会場でしたが、私たちはREADYFORのおかげでいち早くエントリーできましたので、ブースナンバーは「01」。1番乗りで最も良い場所、そして最大のスペースを確保できました。 認知症であっても「今」まさに、対象とする何かに触れて感じとり、感じている「今」の自分を表現することはできます。そのことを「『今』触れる、『今』生きる。」の展示タイトルに込めました。そしてそれはどんな表現でも大切なことであり、美術本来の姿であり、芸術の根幹に通じるものです。 同時に会場ではハガキサイズの作品制作体験をしていただけるように、常時5名のスタッフが待機してワークショップに取り組みました。通算約350名ほどの方々に制作をお楽しみいただけました。 28日にはシンポジウムを開催し、約400名の来場でした。京都府立医科大学の水野敏樹教授の基調講演「認知症と美術」に始まり、日本臨床美術協会の蜂谷和郎先生が臨床美術のアプローチについて話され、続いてフルイミエコが京都府立医科大学神経内科の講座報告を行い、介護家族である岩本みどり氏が介護者にとって臨床美術の魅力を語りました。来場者は作品展を見て興味を持ちシンポジウムに参加したという方もあれば、シンポジウムを聞いてから最終日にあらためて作品展を見に来たという方もあり、ふたつの取り組みが相乗的に働き、全体として認知症ケアとしての臨床美術に関心を高める結果となりました。 以上が簡単ですが全体のスケッチです。今回のプロジェクトの成功が新たな臨床美術の普及につながり、認知症患者の方と介護家族に新しく笑顔が広がっていく機会となることを確信しています。あらためて皆様からいただいたプロジェクトへの応援に感謝申し上げます。ご理解とご協力をありがとうございました! 京都<臨床美術>をすすめる会 |