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山根蕗さん アートセラピーの本を出版 [2008年11月26日(Wed)]
『対人援助のためのアートセラピー』


昨年8月、すすめる会の例会で
「アートセラピー発祥のイギリスで学んだこと、日本の芸術療法」と題して、
講演していただいた山根 蕗さんが、山上 榮子さん(イギリスアートセラピスト協会会員、神戸学院大学人分学部人間心理学科講師)とともに、本を出版されました。

『対人援助のためのアートセラピー』 誠信書房 本体価格2800円



山根蕗さんはイギリスにてアートセラピスト国家資格を得て、現在洛和会京都医療介護研究所アートセラピストとして数多くの臨床を経験されています。
本書ではお二人が携わったアートセラピーの10の事例(個別事例とグループセラピー)、並びにイギリスアートセラピーの概要と実際が紹介されています。

事例ではいじめ、不登校、社会恐怖、虐待、ひきこもり、発達障害、認知症などの社会的に関心の高い問題を抱えた、小・中・大学生、成人男女、高齢者と偏りのない層のクライアントの、初回面接からの作品と心的変化が著され、各症例ごとに補足説明もあり、大変読みやすく分り易い内容となっています。

「イギリス・アートセラピーの実際」では、セラピー実施の流れから、制作の手法まで体系化されたアートセラピーが紹介されていて大変興味深いです。

制作された作品から本人の心的状況を判定しない臨床美術とはアプローチは違いますが、
言葉を介在しない、言葉を超えた自己表現だからこそ出来るアートセラピーの意義を今一度深く考ることができました。

皆様是非、ご購読下さい。

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コメント
山根さんが学ばれたイギリスのアートセラピーについては、臨床美術のすすめの中でも紹介されています。セッションの目指すところ、具体的な手法などは違いますが、表現活動が心と身体の解放に作用するということは共通のものです。芸術療法全般がまだまだ地位の低い日本で、先進的な実践をされているケースとして、ぜひ私も勉強させてもらいたいと思っています。
Posted by: フルイ  at 2008年12月07日(Sun) 13:30

読んでみたい@
こういう情報もすすめる会ブログならではですね。
Posted by: ゆう  at 2008年12月01日(Mon) 10:57