令和4年2月5日(土)13:30〜17:30
『インクルーシブとやま2022』をZoomミーティングを活用して開催しました。

暦の上では春ですが、富山県内は大雪で、新型コロナウイルス感染拡大が続いているなかで、講師・参加者・スタッフ合わせて約50名がオンラインで参加しました。
さて、昨年まで10回開催していた「地域福祉フォーラムin TOYAMA」を終えて、
『インクルーシブとやま』としてバージョンアップ。
『インクルーシブとやま』は、
多様な立場から富山の課題や取り組みを聞かせていただくことで、現状の課題を知り、課題解決にむけて実践のヒントを得る機会にすると共に、富山の課題解決のためのネットワークつくりと人材育成を目的に実施しました。
進め方については、
講師の実践と課題を参加者がその課題についてできることをインターネットで返信し、それらを集約して、さらに講師がディスカッションする流れで、研修会を進めました。
シンポジウム1 『学校がつらい 子どもたちへのサポート』
◇登壇者
・清水慶子氏(スクールソーシャルワーカー)
・柴田智美氏(結生の家 代表)
・吉田壯哉氏(チャイルドサポートこぱん 児童指導員)
◇アドバイザー
・森昭憲氏(富山県リハビリテーション病院・こども支援センター 医師)
◇ナビゲーター
・岡本久子(とやま地域福祉ネットワーク)
社会や家族の変容とともに個人の価値観やニーズも多様化している中、学校がつらい子どもたちが増えています。その上に、新型肺炎感染予防策としての学校の休校、行事の中止、三密の防止なども重なり、ぎりぎり頑張って登校していた子どもたちの不登校も、より顕著になってきています。
子どもの時期は、自分の基礎をつくる大切なかけがえのない時期です。「つらい思い」は明るい未来が見えず自分を否定しがちな状態なので、関わる私たちとしては、少しでも早くその子らしい毎日をとりもどし楽になり、健やかに成長していってほしいと願います。
平成28年(2016年)に成立した教育機会確保法では、基本理念に「安心して教育を受けられるよう 学校における環境の確保や環境の整備」を掲げており、各学校現場でも不登校の子どもたちの対応に尽力されています。一方、学校現場では、働き方改革や、ベテラン教員の大量退職に対しての人材不足や育成不足が課題とされており、早期の柔軟な対応には限界があります。
今回のシンポジウムでは、待ったなしのサポートが必要な子どもたちに対し、学校でのSSW(スクールソーシャルワーカー)の活動を知るとともに、教育機会確保法第13条(学校以外の場における学習活動等を行う不登校児童生徒に対する支援)として民間機関や市民ができることを考えてみました。
これがきっかけで、子どもたちにとって1つでも多くの社会資源ができればと思います。
シンポジウム2 『孤独・孤立のサポート』
◇登壇者
・吉野豊明氏(メンタルケア協会富山事務所)
・根津敦氏(ファミリ夢想者くらぶ)
・出分玲子氏(NPO法人えがおプロジェクト)
◇ナビゲーター
・柿本尚子(とやま地域福祉ネットワーク)
◇まとめ総括
・戸枝陽基氏(NPO法人ふわり・社会福祉法人むそう 理事長、日本福祉大学客員教授) 新型コロナの影響が続いて人との接触の機会が減り、地域のつながりに大きな影響を与え社会的な孤独や孤立の問題が深刻化しています。孤立・孤独状態になるきっかけは、心身の状態、世帯構成・生活環境の変化、家族や近所のとの関係など様々ですが、なんだか生きづらい≠ニいう思いは多かれ少なかれ誰にでもあり、誰もが「孤立」「孤独」となる可能性があることを感じます。
今回、孤独や孤立に悩む人たちに寄り添い、誰一人取り残さない地域づくりのために何ができるのかを考える機会になれたと思います。