関係人口という視点だけで目指す地域像を描くことができるのか[2026年01月31日(Sat)]
日本農業新聞2025年8月14日付け「[論説]関係人口を育む 目指す地域像を描こう」から、特定の地域と継続的に関わる「関係人口」が増えている。政府は関係人口を可視化する「ふるさと住民登録」の導入を決めた。農村の応援団となり得る人々との接点を増やし、継続的な関わりを構築したい。まずは、どんな地域づくりをしたいのか、誰もが考える必要がある。
国土交通省は6月末、日常生活や通勤以外で、特定の地域と関わる関係人口は、全国に2263万人いるとの推計結果をまとめた。18歳以上の人口の22%に当たり、関係人口が広がっていることが明らかになった。援農や通いで農業をするといった、地域との結び付きが強い関係人口は500万人を超える。
関係人口は、生産者と消費者がそれぞれ考える、米など農産物価格の適正化にもつながる。例えば、愛知県豊田市の山間部にある敷島自治区では、交流する都市住民らによる「自給家族」と、米価を話し合いで決めている。米作りにかかった経費を全て公開し、今年産からは互いに納得して60キロ3万9000円に設定した。自給家族となる都市住民は、農家と顔の見える親戚のような付き合いを重ね、援農しながら、米価の背景にある作り手の思いや、効率化が難しい山間部の稲作の実態を学ぶ。こうした関係性が適正な米価を形成し、持続可能な稲作につながっている。
主食である米価の上昇は、消費者の家計に大きな打撃を与えているのは確かだ。しかし、農家は長年、採算のとれない米作りを余儀なくされてきた。農家の実態を少しでも伝え、価格転嫁に理解を得るには、両者が歩み寄ることが欠かせない。敷島自治区からヒントが見えてくるだろう。
石破政権は「ふるさと住民登録制度」を創設することを決めた。制度を提案した「雨風太陽」代表の高橋博之氏は「都市住民が二つ目の住民票を持ち、都市と地方を往来し同時並行に生きていくことを、政府が国民運動で展開する制度」と説明する。関係人口の裾野がさらに広がることを期待したい。
ただ、同制度には「登録者の奪い合いになる」「地域に恩恵がない」と不安の声も上がっている。BBT大学の谷中修吾教授は「地域が求める人材像を具体的に考えるべきだ」とし、「関係人口とつながれるという安易な考えで制度に乗れば、登録者数を競うゲームで終わってしまう」と警鐘を鳴らす。
まずは地域の住民や農家、JAや役場が、どういう地域を作りたいのか、どういった層とつながりたいのかを考え、話し合うことが重要だ。その上でどう受け入れ、関係を深めていくか、答えが見えてくる。関わる人たちと共に地域の将来像を描きたい。
人口減少の問題を解決することは難しいので、交流人口ではなく関係人口という考え方が主流になってきていますが、関係人口を増やすことで地方の問題が解決できると考えるのはどうでしょうか。政府は関係人口を可視化する「ふるさと住民登録」の導入を決めた。農村の応援団となり得る人々との接点を増やし、継続的な関わりを構築したい。まずは、どんな地域づくりをしたいのか、誰もが考える必要がある。地域の実情をしっかり把握して住民がどんな地域にしたいのか真剣に受け止め対策を講じなければならないでしょう。愛知県豊田市の山間部にある敷島自治区では、交流する都市住民らによる「自給家族」と、米価を話し合いで決めている。米作りにかかった経費を全て公開し、今年産からは互いに納得して60キロ3万9000円に設定した。自給家族となる都市住民は、農家と顔の見える親戚のような付き合いを重ね、援農しながら、米価の背景にある作り手の思いや、効率化が難しい山間部の稲作の実態を学ぶ。こうした関係性が適正な米価を形成し、持続可能な稲作につながっている。主食である米価の上昇は、消費者の家計に大きな打撃を与えているのは確かだ。しかし、農家は長年、採算のとれない米作りを余儀なくされてきた。農家の実態を少しでも伝え、価格転嫁に理解を得るには、両者が歩み寄ることが欠かせない。敷島自治区からヒントが見えてくるだろう。素晴らしい取り組みですね。広まらないでしょうか。「ふるさと住民登録制度」を創設することを決めた。制度を提案した「雨風太陽」代表の高橋博之氏は「都市住民が二つ目の住民票を持ち、都市と地方を往来し同時並行に生きていくことを、政府が国民運動で展開する制度」と説明する。関係人口の裾野がさらに広がることを期待したい。 ただ、同制度には「登録者の奪い合いになる」「地域に恩恵がない」と不安の声も上がっている。BBT大学の谷中修吾教授は「地域が求める人材像を具体的に考えるべきだ」とし、「関係人口とつながれるという安易な考えで制度に乗れば、登録者数を競うゲームで終わってしまう」と警鐘を鳴らす。実施する前から否定的な考えを出してしまうのではなく、登録者の奪い合いにならないような方策を検討して制度設計を行うことを考えるべきでしょう。まずは地域の住民や農家、JAや役場が、どういう地域を作りたいのか、どういった層とつながりたいのかを考え、話し合うことが重要だ。その上でどう受け入れ、関係を深めていくか、答えが見えてくる。関わる人たちと共に地域の将来像を描きたい。関係人口という視点だけを考えて政策設計をするのではなく、住んでいる人たちがどのような地域にしたいのか真剣に議論して前に進んでいくことが大事なのでしょう。
国土交通省は6月末、日常生活や通勤以外で、特定の地域と関わる関係人口は、全国に2263万人いるとの推計結果をまとめた。18歳以上の人口の22%に当たり、関係人口が広がっていることが明らかになった。援農や通いで農業をするといった、地域との結び付きが強い関係人口は500万人を超える。
関係人口は、生産者と消費者がそれぞれ考える、米など農産物価格の適正化にもつながる。例えば、愛知県豊田市の山間部にある敷島自治区では、交流する都市住民らによる「自給家族」と、米価を話し合いで決めている。米作りにかかった経費を全て公開し、今年産からは互いに納得して60キロ3万9000円に設定した。自給家族となる都市住民は、農家と顔の見える親戚のような付き合いを重ね、援農しながら、米価の背景にある作り手の思いや、効率化が難しい山間部の稲作の実態を学ぶ。こうした関係性が適正な米価を形成し、持続可能な稲作につながっている。
主食である米価の上昇は、消費者の家計に大きな打撃を与えているのは確かだ。しかし、農家は長年、採算のとれない米作りを余儀なくされてきた。農家の実態を少しでも伝え、価格転嫁に理解を得るには、両者が歩み寄ることが欠かせない。敷島自治区からヒントが見えてくるだろう。
石破政権は「ふるさと住民登録制度」を創設することを決めた。制度を提案した「雨風太陽」代表の高橋博之氏は「都市住民が二つ目の住民票を持ち、都市と地方を往来し同時並行に生きていくことを、政府が国民運動で展開する制度」と説明する。関係人口の裾野がさらに広がることを期待したい。
ただ、同制度には「登録者の奪い合いになる」「地域に恩恵がない」と不安の声も上がっている。BBT大学の谷中修吾教授は「地域が求める人材像を具体的に考えるべきだ」とし、「関係人口とつながれるという安易な考えで制度に乗れば、登録者数を競うゲームで終わってしまう」と警鐘を鳴らす。
まずは地域の住民や農家、JAや役場が、どういう地域を作りたいのか、どういった層とつながりたいのかを考え、話し合うことが重要だ。その上でどう受け入れ、関係を深めていくか、答えが見えてくる。関わる人たちと共に地域の将来像を描きたい。
人口減少の問題を解決することは難しいので、交流人口ではなく関係人口という考え方が主流になってきていますが、関係人口を増やすことで地方の問題が解決できると考えるのはどうでしょうか。政府は関係人口を可視化する「ふるさと住民登録」の導入を決めた。農村の応援団となり得る人々との接点を増やし、継続的な関わりを構築したい。まずは、どんな地域づくりをしたいのか、誰もが考える必要がある。地域の実情をしっかり把握して住民がどんな地域にしたいのか真剣に受け止め対策を講じなければならないでしょう。愛知県豊田市の山間部にある敷島自治区では、交流する都市住民らによる「自給家族」と、米価を話し合いで決めている。米作りにかかった経費を全て公開し、今年産からは互いに納得して60キロ3万9000円に設定した。自給家族となる都市住民は、農家と顔の見える親戚のような付き合いを重ね、援農しながら、米価の背景にある作り手の思いや、効率化が難しい山間部の稲作の実態を学ぶ。こうした関係性が適正な米価を形成し、持続可能な稲作につながっている。主食である米価の上昇は、消費者の家計に大きな打撃を与えているのは確かだ。しかし、農家は長年、採算のとれない米作りを余儀なくされてきた。農家の実態を少しでも伝え、価格転嫁に理解を得るには、両者が歩み寄ることが欠かせない。敷島自治区からヒントが見えてくるだろう。素晴らしい取り組みですね。広まらないでしょうか。「ふるさと住民登録制度」を創設することを決めた。制度を提案した「雨風太陽」代表の高橋博之氏は「都市住民が二つ目の住民票を持ち、都市と地方を往来し同時並行に生きていくことを、政府が国民運動で展開する制度」と説明する。関係人口の裾野がさらに広がることを期待したい。 ただ、同制度には「登録者の奪い合いになる」「地域に恩恵がない」と不安の声も上がっている。BBT大学の谷中修吾教授は「地域が求める人材像を具体的に考えるべきだ」とし、「関係人口とつながれるという安易な考えで制度に乗れば、登録者数を競うゲームで終わってしまう」と警鐘を鳴らす。実施する前から否定的な考えを出してしまうのではなく、登録者の奪い合いにならないような方策を検討して制度設計を行うことを考えるべきでしょう。まずは地域の住民や農家、JAや役場が、どういう地域を作りたいのか、どういった層とつながりたいのかを考え、話し合うことが重要だ。その上でどう受け入れ、関係を深めていくか、答えが見えてくる。関わる人たちと共に地域の将来像を描きたい。関係人口という視点だけを考えて政策設計をするのではなく、住んでいる人たちがどのような地域にしたいのか真剣に議論して前に進んでいくことが大事なのでしょう。



