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横道とかすき間道の方が自分にとっては本道だと思えれば[2026年02月16日(Mon)]
 日テレNEWS2025年8月21日付け「日本人初のダガー賞 作家・王谷晶さんがレズビアンとして抱える不安 若者に伝えたい“すき間あるよ”」から、小説『ババヤガの夜』英訳版で、イギリスの名門ミステリー文学賞『ダガー賞』の翻訳部門を、日本人で初めて受賞した作家・王谷晶さん(44)にインタビュー。
累計発行部数は32万部を突破(出版社発表)。アメリカの文学賞である『ラムダ賞』の「LGBTQ+ミステリー部門」の最終候補作に選出され、日本人作家として初のノミネートとなるなど、勢いを見せています。
王谷さんに“曖昧さ”をテーマに掲げる理由、レズビアンを公表し活動することについてなどを、日本テレビ報道局ジェンダー班でゲイを公表して働く白川大介プロデューサーが伺いました。
英国推理作家協会賞『ダガー賞』受賞後の心境と反響は 何かぼうっとしてるうちにえらいことになってしまったなっていうのが本音というか、そういう気持ちです。
当たり前だけど、やっぱり一人でやってる仕事ではないなというのも痛感しました。読んでくれる方、世に出す編集者さんももちろん、印刷とか営業、流通の方、販売の方も含めて色んな人がいないと成り立たない仕事だなっていうのを、色んな方からメッセージいただいて改めて思いました。
受賞スピーチで語った「私は曖昧な作家」
『ババヤガの夜』は、暴力を唯一の趣味とする主人公・新道依子が、暴力団会長の娘の護衛を任されたことから始まるバイオレンスアクション。2人の“名前をつけられない”曖昧で親密な関係を描いています。
王谷さんはダガー賞の授賞式のスピーチで、作品の翻訳を務めたサム・ベットさんへの感謝を語るとともに、自身の作家性や作品についてこのように語っていました。
「私はミステリー専門の作家ではありません。様々な種類の作品を書きます。日本では作品と作家は細かくジャンル分けされているので、私は曖昧な作家と思われています。曖昧であることは私の作家としてのテーマそのものです。自分の曖昧さを受け入れ、他人の曖昧さを認めることが世の中をよりよくすると私は信じています。この作品の主人公たちも、はっきりとラベリングができないような関係と人生を手に入れます。これは何よりも私が読みたかった要素です」
“曖昧さ”テーマに掲げる背景
作家として“曖昧さ”をテーマに掲げる理由は?
実際、生身の人間関係でも“よし、今日からこの人とは友達だな”とバチッと決めて付き合ったりは(ない)。恋人関係だと“今日から”みたいなのはあったりもするのかなとは思うんですけれども、相手と対峙(たいじ)している時に“この人は家族” “この人は友達” “友達の中でもランクABC…”みたいにやってる人もいるのかもしれないんですけど、自分はそうは感じないで人と会っていて。
自分の肌感覚に一番しっくりくるような話を書いていくと、割と曖昧でぼやっとした話が多くなってきたっていうのがあります。自分が読んでいてしっくりくるっていうのが書く動機としても一番大きいので。
“他人の曖昧さを認める”というのは、どういうことをイメージして話した?
人間大体、全員いい加減なところがあるものだと思う。揺れるところもあるし変わるところもある。“お前、この前こう言ってたのに、今言ってること違うじゃん”みたいなのを言いたくなるシーンって結構あると思うんですけども、そういう良くなさも含めて結局、人間ってそういうものだから、それを全部なしにしてそぎ落としていったら何も残らなくなっちゃうと思って。
ちょっとした揺らぎとか、どうでもいいようないい加減さまで許せないってなっていくと、むき続けてなくなっちゃったラッキョウみたいな人生になってしまわないかと思って。わからないものをわからないままにしておくのって、結構大事かなと思っています。
LGBTQ+の文学賞・ラムダ賞最終候補作に選出 
マイノリティーの現状に「心が痛い」
『ババヤガの夜』は7月30日(現地時間)、性的マイノリティーに関する作品を対象にしたアメリカのラムダ文学賞の〈LGBTQ+ミステリー部門〉最終候補作に選出。日本人作家のノミネートは史上初となり、受賞に期待がかかります。
ラムダ文学協会の新エグゼクティブ・ディレクターであるJ・クラップ氏は、候補作へのコメントとして
「今年のショートリストは、法律や偽情報によってLGBTQ+の物語が攻撃されているこの時代において、私たちの声と、それを乗り越えてきた力強さを映し出しています」
と、表明しました。
ラムダ文学賞のノミネートを受けて 私自身がレズビアンを公表して活動しているので、ラムダ文学賞のことは以前から存じていたのですごく光栄だなというのがまずあって。
マイノリティーを巡る攻撃とも言える状況について、どう感じている?
ラムダ文学賞を主催しているアメリカでは大変なことになっているのをニュースとかで漏れ聞いているぐらいの感じですけど、それでもよく入ってくる。向こうの自分と同じような立場の人がどれだけ生々しい恐怖を感じているのかっていうのが心が痛いのと同時に、日本でも正直そんなに安心していられるような状態ではないなと。
顔出しでカミングアウトして活動していると、特に両親なんか「気をつけなさい」ってすごく言ってくるんですよね。何か危害を加えられたりするかもしれないから。「そんな心配しなくていいよ」とは言えないんですよね。可能性は多分ゼロじゃないと思って、自分も暮らしているので。
よりインターネットなどで可視化されるようになったのが近現代だと思うので、このラムダ文学賞のメッセージは改めて身が引き締まる、そういう思いがしましたね。
若い世代に伝えたいこと
自身の文学表現を通してマイノリティーを巡る状況が変化していくことをもし望んでいらっしゃったら、どういう方向に向かっていってほしい?
結婚なんかできないだろうし、いまだにできないとは想像もしてなかった。いつかは法律が変わってできるのかなと思っていたけど、それもない。そういう中でちょっと年いってるレズビアンとか、そういうマイノリティーの属性の人間が存在していたり、色々と変なものを書いてるっていうことで“世の中のすき間的なものあるよ”っていうのを言えればいいかな。自分もそのすき間があることに安心して生きてきたので。
すき間というのは?
すき間産業のすき間みたいな感じです。自分がドンピシャだと思える道ってやっぱりなかなか見つからなくて。逆に、横道とかすき間道の方が自分にとっては本道だと思えるんだったら、そこは全然歩いていいなというのは思っています。
もし自分がレズビアンじゃなかったら別のルートもあったんだろうなっていうことはたまに思って。どっちが生きやすいかは全然わからないですけれども、しなくていい苦労したなとか思うこともあるので。
でも結局、最後までリングに立ってたヤツが勝つと思う。生き延びたもん勝ちなので。カウント取られても、しがみついてでもリングに上がっているといいよと思います。DSC00741.JPG

 当たり前だけど、やっぱり一人でやってる仕事ではないなというのも痛感しました。読んでくれる方、世に出す編集者さんももちろん、印刷とか営業、流通の方、販売の方も含めて色んな人がいないと成り立たない仕事だなっていうのを、色んな方からメッセージいただいて改めて思いました。『ババヤガの夜』は7月30日(現地時間)、性的マイノリティーに関する作品を対象にしたアメリカのラムダ文学賞の〈LGBTQ+ミステリー部門〉最終候補作に選出。日本人作家のノミネートは史上初となり、受賞に期待がかかります。ラムダ文学賞を主催しているアメリカでは大変なことになっているのをニュースとかで漏れ聞いているぐらいの感じですけど、それでもよく入ってくる。向こうの自分と同じような立場の人がどれだけ生々しい恐怖を感じているのかっていうのが心が痛いのと同時に、日本でも正直そんなに安心していられるような状態ではないなと。顔出しでカミングアウトして活動していると、特に両親なんか「気をつけなさい」ってすごく言ってくるんですよね。何か危害を加えられたりするかもしれないから。「そんな心配しなくていいよ」とは言えないんですよね。可能性は多分ゼロじゃないと思って、自分も暮らしているので。結婚なんかできないだろうし、いまだにできないとは想像もしてなかった。いつかは法律が変わってできるのかなと思っていたけど、それもない。そういう中でちょっと年いってるレズビアンとか、そういうマイノリティーの属性の人間が存在していたり、色々と変なものを書いてるっていうことで“世の中のすき間的なものあるよ”っていうのを言えればいいかな。自分もそのすき間があることに安心して生きてきたので。すき間は本当に大事ですね。すき間がしっかり存在する社会であれば多少安心して生活できるのではないでしょうか。もし自分がレズビアンじゃなかったら別のルートもあったんだろうなっていうことはたまに思って。どっちが生きやすいかは全然わからないですけれども、しなくていい苦労したなとか思うこともあるので。でも結局、最後までリングに立ってたヤツが勝つと思う。生き延びたもん勝ちなので。カウント取られても、しがみついてでもリングに上がっているといいよと思います。アメリカばかりでなく一人ひとりが尊重され安心して生活できる状況がなくなってきているのではないでしょうか。違いを認め合うこと、寛容であることが大事なのではないでしょうか。DSC00740.JPG
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