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「暗いことを考えてもつまらない」[2025年12月25日(Thu)]
 信濃毎日新聞デジタル2025年7月29日付け「“古里に戻った女性杜氏”からの脱却 2年連続で全国で金賞に輝いた38歳 技術が評価され得た自信」から、「杜氏(とうじ)としてやっていく自信がついた」。実家の若林醸造で技術を高める杜氏、若林真実(わかばやし・まみ)さん(38)=長野県上田市=は、酒類総合研究所(広島県東広島市)が5月に開いた全国新酒鑑評会で昨年に続いて金賞を受けた。これまでは、古里に戻って働く女性杜氏―との切り口で注目されることが多かったが、今回の受賞を「技術が評価された」と受け止める。業界を取り巻く環境は順風ではないが、気負わず酒造りを楽しむつもりだ。
後継者いない実家の醸造会社「もったいない」
 実家は1896(明治29)年創業の若林醸造を営む。上田高校(上田市)を卒業後に進学や就職のため地元を離れていたが、後継者がいなかったのを「もったいない」と感じて2013年に帰郷。酒造りの経験はなく、上田市内の酒蔵での「修行」を経て16年に杜氏になった。
「まぐれ」との反応もあった初めての金賞
 新酒鑑評会には22年から出品し、昨年初めて金賞に選ばれた。その前年は入賞も逃していただけに「びっくり」の思いが強かった。手探りだった酒造りに手応えを感じ始めていた一方、まぐれだ―との反応もあったと振り返る。
2年連続の金賞、自信を裏付ける
 今回の鑑評会は全国から809点の出品があり、金賞は202点。若林さんは佐久市産の酒米「山田錦」を低温で丁寧に醸造した純米大吟醸を出した。華やかな香り、甘みや酸味などのバランスの良い味わいが特徴という。前年以上の仕上がりになったとの自信が鑑評会の評価で裏付けられ、喜びはひとしおだった。
 金賞に選ばれた酒は自社の店頭や取扱店で販売し、720ミリリットル入り6050円。素材を精選して手間暇をかける分、高値になるが、同じ容量で千円台〜2千円台の他の主力商品と比べると「(消費者は)手を出しづらいのではないか」と感じる。多くの人に味わってほしいとの思いから、今月末には2千円台の300ミリリットル瓶商品を発売する。
長野県産米にこだわり、新ブランド展開
 杜氏となってから、従来銘柄の「月吉野」に加え、新ブランド「つきよしの」を展開。
平仮名の日本酒は珍しく、「飲食店で目につきやすくしたかった」という。ラベルは地元デザイナーに依頼し、月と桜をあしらった。
造り手と交流できるイベントも
 つきよしのは毎年、酒米の種類や精米の歩合を変えた新商品を造り、現在は16種類。使う酒米は県産米にこだわる。今春は新たに、蔵元で5種類の酒を飲み比べ、若林さんら造り手と交流するイベントを始めた。日本酒に触れる機会をつくるとともに、蔵近くに駅がある上田電鉄別所線の利用促進にも期待する。
酒造の経験、重ねて得る充実感
 一方、気がかりなこともある。日本酒の消費量は減少傾向をたどり、最近は米価の上昇で酒米を手がけてきた農家が主食用米に転換する動きがある。価格転嫁や原料確保の不安がよぎることもあるが、気温の変化や酒米の状態に応じて試行錯誤を重ねる酒造りは楽しく、経験を重ねる充実感にもつながっている。「暗いことを考えてもつまらない」と力を込め、前を向いた。DSC00836.JPG

 家の若林醸造で技術を高める杜氏、若林真実(わかばやし・まみ)さん(38)=長野県上田市=は、酒類総合研究所(広島県東広島市)が5月に開いた全国新酒鑑評会で昨年に続いて金賞を受けた。これまでは、古里に戻って働く女性杜氏―との切り口で注目されることが多かったが、今回の受賞を「技術が評価された」と受け止める。業界を取り巻く環境は順風ではないが、気負わず酒造りを楽しむつもりだ。実家は1896(明治29)年創業の若林醸造を営む。上田高校(上田市)を卒業後に進学や就職のため地元を離れていたが、後継者がいなかったのを「もったいない」と感じて2013年に帰郷。酒造りの経験はなく、上田市内の酒蔵での「修行」を経て16年に杜氏になった。金賞に選ばれた酒は自社の店頭や取扱店で販売し、720ミリリットル入り6050円。素材を精選して手間暇をかける分、高値になるが、同じ容量で千円台〜2千円台の他の主力商品と比べると「(消費者は)手を出しづらいのではないか」と感じる。多くの人に味わってほしいとの思いから、今月末には2千円台の300ミリリットル瓶商品を発売する。日本酒の消費量は減少傾向をたどり、最近は米価の上昇で酒米を手がけてきた農家が主食用米に転換する動きがある。価格転嫁や原料確保の不安がよぎることもあるが、気温の変化や酒米の状態に応じて試行錯誤を重ねる酒造りは楽しく、経験を重ねる充実感にもつながっている。「暗いことを考えてもつまらない」と力を込め、前を向いた。暗いことを考えずに前を見据えて取り組み姿勢に感動します。可能性を信じて突き進む人が増えれば地方も元気になるでしょう。DSC00835.JPG
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