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子供たちが希望を持って生きる社会にするには[2025年05月08日(Thu)]
 Yahooニュース2025年3月4日付け「子どもの自殺の多さに見る「希望とはなにか?」希望の哲学と絶望の哲学」から、小中高生の自殺者数が去年527人で過去最多だと、このYahoo!ニュースが速報で伝えていました(2025年1月29日午後)【速報】小中高生の自殺者数が去年527人で過去最多 全国の自殺者数は2万268人で過去2番目の少なさに 厚生労働省 私は「そうだろうな」と思いました。
私は大人を対象にカウンセリングをしつつ、子どもを対象にオンライン家庭教師もしているので、日常的に子どもと接しています(中高生を子どもと表現するのに抵抗がありますが)。勉強に対するやる気のある生徒はまあいい。医者になりたいから浪人してでも医学部に行きたいとか、目標に向かって意欲的に生きています。問題はやる気のない生徒です。
やる気のなさは2つのことが原因だと私は見ています。1つは学校において知的好奇心を刺激するような授業がなされていない点。生徒は「管理すべき」存在であり、かつ「お客」だとしか考えていない教員がいるのでしょう。というか、少子化のこの時代、すでに多くの私立学校にとって生徒はお客です。
2つには、いい成績をとっていい大学に行ってそれなりの収入を得ないと暮らしづらいという世間の風潮を、子どもは子どもなりによく知っている点。そういった風潮がその子の生まれもったいいところを抑圧します。その結果、学校に「合わせる」性格になります。「ボランティアやりたくないけど内申点のためにやっておこう。そしたら学校推薦に有利だから」などといった考えの子どもが誕生します。かわいそうに。
他方で、子どもの頃からやりたいことだけを熱心にやる人もいます。いわゆる「部活に逃げる=勉強したくないから部活ばっかりやる」生徒ではなく、たとえば3歳から親の手引きでヴァイオリンを習い、そのまま音楽高校、音大へと進学し、たとえばオーケストラに職を得る人。そういう人はごく一部の限られた人だと世間では言われます。たしかにそのとおりです。しかし視野を広げた時、好きなことを好きなようにやっている子どもはまあまあいる――これがオンライン家庭教師をしている私が感じることです。たとえばスポーツ推薦やトップアスリート推薦を狙っている生徒たち。そういう生徒が多いのか少ないのかは知りません。しかし、そういった生徒に日常的に小論文の指導をしている私にしてみればとても身近に感じます。
私たちは自分「を」生きることによってのみ、おのずと希望を生みだすことができる、そんな体質を有しています。たとえばキルケゴールは絶望を哲学しましたが、彼の「絶望と正反対の状態」の定義は、「神が措定したものに透明に基礎を置く」というものです(とっても詩的な表現!)。つまり、私に言わせるなら、生まれもったものに素直に生きること、すなわち自分を生きることが、絶望からもっとも遠い状態だというわけです。このへんの話をすると長くなるので、ご興味のある方は拙著『希望を生みだす方法』をお読みください。
やりたいことをやりたいようにやる。好きなように生きる。そんな当たり前のことがやりづらい時代になって久しい。少なくとも40年前、私が子どもの頃からずっとそんな状態です。そんなことだから、私のように偏屈で反抗的な性格でないと希望を自家発電できないのかもしれません。しかし、自殺することなく前を見て生きてゆこうと思えば、方法は1つしかないと私は思います。
やりたいことをやれ! 生きたいように生きろ! DSC00369.JPG

 やる気のなさは2つのことが原因だと私は見ています。1つは学校において知的好奇心を刺激するような授業がなされていない点。生徒は「管理すべき」存在であり、かつ「お客」だとしか考えていない教員がいるのでしょう。というか、少子化のこの時代、すでに多くの私立学校にとって生徒はお客です。2つには、いい成績をとっていい大学に行ってそれなりの収入を得ないと暮らしづらいという世間の風潮を、子どもは子どもなりによく知っている点。そういった風潮がその子の生まれもったいいところを抑圧します。その結果、学校に「合わせる」性格になります。「ボランティアやりたくないけど内申点のためにやっておこう。そしたら学校推薦に有利だから」などといった考えの子どもが誕生します。確かにそういうところがあるかもしれませんね。私たちは自分「を」生きることによってのみ、おのずと希望を生みだすことができる、そんな体質を有しています。つまり、私に言わせるなら、生まれもったものに素直に生きること、すなわち自分を生きることが、絶望からもっとも遠い状態だというわけです。やりたいことをやりたいようにやる。好きなように生きる。そんな当たり前のことがやりづらい時代になって久しい。少なくとも40年前、私が子どもの頃からずっとそんな状態です。そんなことだから、私のように偏屈で反抗的な性格でないと希望を自家発電できないのかもしれません。しかし、自殺することなく前を見て生きてゆこうと思えば、方法は1つしかないと私は思います。やりたいことをやれ!生きたいように生きろ!確かにやりたいことを好きなようにやり、好きなように生きるということができれば苦労はないですね。ところがそのような生き方を許してくれる社会でなくなっているのかもしれません。当たり前のことをやりづらい社会になっているのでしょうか。子どもたちの個性を尊重して能力と才能を伸ばすことができる教育がなされることを願います。DSC00368.JPG
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