アメリカの大統領選挙のあり方が問われるべきではないでしょうか。投票数が500万票多い方が負けてしまうのはどう考えてもおかしいのではないでしょうか。代議員数で決まるとは言っても州ごとに1票でも多ければすべての代議員数を獲得できるのは民意を反映しているとは言い難いのではないでしょうか。また、上院、下院の選挙区割もどちらかの政党に圧倒的に有利になるような区割りになってしまうところがあるというのはおかしくないでしょうか。日本でも農山村地区は自民党の支持者が多く、都道府県によって政党の支持が偏っていることはありますが、政局によっては一気にひっくり返ることもあります。

　アメリカ大統領選挙を世界中の人たちはどのように見ているのでしょうか。ブラジル、ロシア、中国も独裁色が強まっています。ポピュリズムが蔓延することがよいと考えている人たちが多いはずがないと思いますが、ポピュリズムが流行するのは現状の政治に対して不満を持っている人が多いという表れでもあるのでしょう。しかし、一般庶民は大きな声を上げることができず、多くの人の支持を得るために現状を批判して政治のあり方を大きく変えようとしているのでしょうか。変える方向が多くの人たちのためにある政治なら歓迎かもしれませんが、アメリカ大統領のように分断を拡大するような手法はいかがでしょうか。アメリカは移民国家で、いろいろな民族の移民が一緒に生活していることで成功を収めたのではないでしょうか。民族の多様性を尊重しなければ国が存在できないのではないでしょうか。日本の国民も他人事と考えずに勝敗ばかり気にしないでアメリカ大統領選挙に関心を持つことが大事なのではないでしょうか。