• もっと見る
« 2021年03月 | Main | 2021年05月 »
<< 2021年04月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
月別アーカイブ
最新記事
最新コメント
Tomoko
虹の懸け橋 (10/05)
大館市A
東北地方太平洋地震 (03/13)
藤原 克己
NPO法人の活動資金 (02/28)
モヤコ
買ってもらえる民芸品 (02/19)
これから国民はどうするのでしょうか[2021年04月21日(Wed)]
 AERA2020年9月20日付け「「国民の批判能力が弱まった今、新政権にとっては好都合」 社会学者・西田亮介さんが警鐘鳴らす」から、9月16日に誕生した「菅政権」。私たち国民は新政権とどう向き合えばいいのか。最も注視するべき点はどこなのか。著書に『メディアと自民党』などがある社会学者の西田亮介さんに話を聞いた。AERA 2020年9月28日号の記事を紹介する。
 勝ち馬に乗りたいというのはある意味、素朴な感情でもあるので理解できます。菅氏が安倍政権の方針を継続させる姿勢をみせ、手堅さの印象もあり、コロナ禍の国民感情とうまくマッチしたのではないでしょうか。
 政権支持層と非支持層だけでなく、政治に関心がある層、ない層の分断も大きいと考えます。マイノリティーや非支持者も含めて融和や対話を進めていく姿勢は、安倍政権には皆目みられませんでした。街頭演説でヤジを飛ばした人に向けて安倍前総理が「こんな人たち」と叫んだのは象徴的です。
 メディアの環境が変わっていくに伴い、国民のある種の感受性、政治への認識や知識は大きく変わったのではないでしょうか。人々が持っている具体的な政治の知識や向き合い方、批判能力みたいなものは今、弱まっていると考えられます。新聞が読まれなくなり、ネットやテレビだけで情報を入れるのであれば、深い知識は得られません。
 国民感情の矛先は大変アドホック(場当たり的)なもので、政治に批判的な意識を急速に持つこともあれば、平時はそうでもない。そうしたとき、正確な知識自体が流通していないような社会というのは、政権にとって好ましい状態です。
 経済政策は引き継ごうとしているのでしょう。ただ、経済政策の内実は実はよく分からなくて、「3本の矢」に始まったアベノミクスは常に姿を変えています。今は「ソサエティー5.0」ですか。いずれにせよ生活中心の経済重視は重要です。
 安倍政権下では公文書の改ざんや国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽、統計不正など様々な疑惑や不祥事がありました。この種の不祥事は政治行政に対する不信感を高めます。ただこうした状況は、民主主義の国でもスポイルした(腐った)政府ではそれなりの頻度で起きることです。官僚機構にせよ、自民党の派閥にせよ、弱体化して緊張関係がそがれていることも関係します。
 しかしこれをもって「独裁国家だ」と批判してみても大した意味はありません。それを防ぐためのガバナンス上の工夫をきちんと用意することが重要ですが、安倍政権を継承するという菅首相にはできないかもしれません。官房長官として当事者とも言える立場だったのですから。007.JPG

 独裁国家と思っている人はそんなにいないでしょうが、自民党が議席を多く占めてしまう状況は国にとっていいことではないかもしれません。自民党が数の論理で行う政策が偏っていると思われるかもしれません。自民党と協力する政党が公明党、日本維新の会、新国民民主党など増えていることを考えれば、今後も自民党中心の政治が継続するのではないでしょうか。対立軸となり得る政策を示さなければならない野党の力が弱過ぎるのは残念です。なぜ弱体野党のままなのでしょうか。国民を納得させる基軸になる政策を出さないことは大きな要因でしょう。さらに言えば女性と若者の心に届く、政策や訴えがあまりないのではないでしょうか。真剣に訴え続ければ伝わっていくと思いますが、政権批判ばかりに終始しているので国民も同感の時は共感を得るかもしれませんが、批判ばかりでは政権能力に期待できなくなってしまうのでしょう。政権支持層と非支持層だけでなく、政治に関心がある層、ない層の分断も大きいと考えます。マイノリティや非支持者も含めて融和や対話を進めていく姿勢は、安倍政権には皆目みられませんでした。街頭演説でヤジを飛ばした人に向けて安倍前総理が「こんな人たち」と叫んだのは象徴的です。確かに安部政権というか安倍首相は好き嫌いがはっきりしていて、嫌いな人たちを一方的に攻撃する傾向が強かったでしょう。メディアの環境が変わっていくに伴い、国民のある種の感受性、政治への認識や知識は大きく変わったのではないでしょうか。人々が持っている具体的な政治の知識や向き合い方、批判能力みたいなものは今、弱まっていると考えられます。新聞が読まれなくなり、ネットやテレビだけで情報を入れるのであれば、深い知識は得られません。メディアの力はほとんどなくなってしまいました。政権寄りで忖度するメディアばかりになってしまったのは残念です。政権をチェックする機能が働かなくなったメディアは問題ではないでしょうか。このような状況では政治の世界では大きな変化は起こり得ないかもしれません。しかし、今の政治がいつまでも続くとは限らないでしょう。いつか大きな変革を期待する声が高々と上がる可能性は否定できません。012.JPG
| 次へ
プロフィール

元気さんさんの画像
リンク集
https://blog.canpan.info/genkijuku/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/genkijuku/index2_0.xml
お問合せは下記よりお願いします。返信にはお時間をいただく事がございます。