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ますます厳しさが増す漁業はこれからどうするのか[2020年02月16日(Sun)]
 北海道新聞9月24日付け「サンマ漁それでも公海へ 近海不漁、危険は承知 稼げる魚が他になく」から、根室市・納沙布岬の東方沖で大樹漁協(十勝管内大樹町)所属のサンマ棒受け網漁船「第65慶栄丸」(29トン)が転覆し1人が死亡、7人が行方不明となった事故から1週間。今年は例年の漁場のロシア200カイリ水域や日本近海に魚群が見当たらず、転覆事故が発生した以降も同型の漁船はリスクを承知で、うねりの大きい公海に向かう。「サンマは代わりがきかない収入源。取りに行かなければ生活が成り立たない」。背景には深刻な不漁に追い詰められた漁業者たちの事情がある。
 漁業情報サービスセンター(東京)によると、全国のサンマの水揚げ量は10日現在、前年同期比8割減の2007トン。統計を始めた1973年以降で最低だ。漁場は根室市の花咲港から約千キロ東で、担当者は「北方四島から北海道・東北の周辺に漁場が形成されていないのが今年の特徴。道東沖を南下する群れが全然いない」と説明する。
 事故で行方不明となった浜守友則さん(74)=根室市=が2年前まで乗っていた第53美好丸(19トン)の船主木村喜久夫さん(72)=同市=は「今月はロシア水域に3回行ったが、すべて空振りだった」と話した。
 8月から始まった道東沖サンマ棒受け網漁はすでに盛漁期に入ったが、今年は日中に出漁し、翌朝水揚げする効率の良い「日帰り」操業ができない。公海の漁場は片道2、3日かかり、水揚げが少ない上に燃料代がかさむ。「どの船も赤字。このままじゃ、みんなつぶれる」。根室市の船主(83)は表情を曇らせた。
 危険でも赤字でも、漁業者が公海に向かうのは、2016年にロシア水域でのサケ・マス流し網漁が禁止されて以降、本来はサケ・マス漁の「裏作」だったサンマ漁に年間収入の大半を頼るしかないからだ。
 転覆した慶栄丸と同型の中型船(20トン以上100トン未満)は主に、春から夏にマイワシ、秋にサンマ、冬にマダラを取っている。だが、今年は日ロ双方の200カイリ水域での操業条件を決める協議が約30年ぶりに越年し、1、2月のマダラの漁期を逃した。サケ・マス漁の代替漁業として確立を目指すマイワシ漁も浜値はサンマの10分の1以下だ。
 「稼ぐ魚」のサンマが不漁になると漁業経営は成り立たなくなる。それでも、乗組員に給料を払わねばならず、安全面、経営面の両方でリスクがあっても公海に向かう。中型船2隻を経営する根室市の船主(66)は「沖に行くべきか、ストップをかけるべきか悩む。それでもサンマに代わる魚種がない以上、サンマに頼る現状は続く」と指摘する。019.JPG

 海流の蛇行や海水温の上昇ということも大きな要因かもしれませんが、問題は魚介類の獲り過ぎではないでしょうか。魚を食べるのは日本の食文化と思っていましたが、今では近隣国ばかりでなく世界中の人たちが魚介類を食べるようになり、世界の至るところで獲り過ぎているのではないでしょうか。日本の漁獲量の減少は漁業に従事する人が年々減少して若い人たちが少なくなり中高年が主体になっている現実もあるでしょう。近い将来魚介類は高価な食材になって多くの国民の口に入らないような事態になる可能性があるかもしれません。サンマが獲れないというので今までに行ったことのないような遠洋まで出かけ起きたのが今回の遭難なのではないでしょうか。生活のために危険を覚悟で遠くまで出かけることで犠牲になってしまうのは残念なことです。国民が食べる魚介類を獲る人たちの安全を考えた対策を考えなければならないのではないでしょうか。近隣国も含めて乱獲するのではなく、適正な漁獲量を決めてお互いに助け合っていくことを真剣に考え話し合うことが大事なのではないでしょうか。貴重な海の資源をどのように守り、いただくか真剣に考える必要があるでしょう。018.JPG
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