朝日新聞2019年9月18日付け「分断あおる「トランプ流」」から、テルハイム大学シャウル・キムヒ教授（心理学）はイスラエルのネタニヤフ氏の政治行動について、「ヘイト（憎悪）を使って社会を敵と味方に分断し、自分だけが国民を敵から守る特別な存在だと見せつけている」を分析し、こう指摘する。「トランプ大統領にも共通し、世界で広がりつつある手法と言える。リベラルな価値観に疑問を感じ始めた人々の心理をうまくついている」

　世界のあちらこちらで自分だけがよければいいという考えのリーダーが増えているのではないでしょうか。そのような人たちの言動で分断が進んでいる現実をどのように受け止めているのでしょうか。リベラルなものの考え方が否定されるということは、優しさを失うことになるのではないでしょうか。敵と味方に分断する考え方が横行する世界は憎しみを増長することになるのではないでしょうか。強いものが弱い者に手を携えて安心して生活できるような社会にしなければならないのに、分断を煽り、自分だけが国民を守っているというような奢りの政治を行っているのでは平和な世界が構築されることはないでしょう。分断の先に待っていることは争いであり、戦争ではないでしょうか。お互いに助け合って平和的に生きていくことが大事なのではないでしょうか。分断が進む政治から平和を追求する政治に代わってほしいと願っています。