地方の現状は大変厳しい状況です。人口減少、高齢化、過疎化、疲弊化などマイナスのことが並びます。最も深刻なことの1つが少子化かもしれません。若い女性が少なく、子どもが増える環境にありません。働く場がないことが大きな問題であることは間違いありませんが、知恵を出し合って住民が主体になってアイデアを創り出すことで住んでいる地域を活気づけることは可能ではないでしょうか。行政に任せっきりではなく住民が当事者になって自分のこととして考え行動できるかが鍵でしょう。諦めるのは簡単ですが、自分たちが住んでいるところに誇りと愛着があれば、何とか厳しい状況を克服することが可能になるのではないでしょうか。

　鍵を握っている考え方は、地方の現状を転換できる首都圏などで企業の歯車としてこのまま埋没した人生を送りたくないと思っていながら地方にために貢献したいと考えている情熱的な若者のリーダーを呼び込むことができるかどうかではないでしょうか。男性でも女性でも構わないことです。人の心を掴んで動かすことができる未来に対するビジョンを描くことができる人がどこかに眠っているはずです。そのようなリーダーになり得る人と一緒に考え、実行に移し明るい未来を創り出していく住民がいれば夢物語では終わらずに元気になるような地域に変えることができるでしょう。行政主体になれば、行政だけでやろうとしてしまい住民はお客さんになってしまいます。そのような状況から生まれてくるものはあまりありません。住民主体で行政を巻き込んで実現させることの方がはるかに意義深いでしょう。そのようなことを実現する市町村は生き残ることができるのではないでしょうか。