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「死から目を背けないことで、自分の寿命を楽しみ尽くせる」[2025年04月23日(Wed)]
 婦人公論.jp2025年2月10日付け「「コロナは怖い」で要介護高齢者が急増。「どうせいつかは死ぬんだから」と考える。和田秀樹「死から目を背けないことで、自分の寿命を楽しみ尽くせる」」から、「60歳の壁を超えると、女性は元気になり、男性は萎んでいく」。女80歳、もう年だからと自分を抑えるのではなく「あれもしたい、これもしたい」と積極的に生きてみませんか。
人は皆/いつかかならず/死ぬものぞ 後悔せずに生きるために、私がとても大事だと思っていることがあります。それは「どうせいつかは死ぬんだから」と思いながら生きる、ということです。
なんてことを言うんだ!とおしかりが来そうですね(笑)。でも残念ながら、死なない人はいません。
死ぬ確率は100%です。それなのに多くの人は、自分は死なないと思っています。いや「どうせいつかは死ぬ」と頭ではわかっているのに、考えないようにしているのです。
結果、死を恐れ、「**してはいけない」と自分を縛って生きています。それが如実に表れたのが、コロナ禍のときでした。 テレビには専門家が次々と登場し「コロナは怖いですよ。高齢者はとくに注意が必要です」と吹聴したため、元気な幸齢女子たちまでもが、すっかり怖気づいてしまいました。
行きたい旅行や外食、女子会も我慢し、ご近所との井戸端会議も自粛し、子や孫に「会いにこないで」と涙ながらに断る始末です。もはや悲劇です。
その結果、どうなったか?「要介護高齢者」が増えたのです。
足腰が弱って歩けなくなったり、転倒して入院生活を送ったりする人が増加しました。家に閉じこもって会話もせず、不安ばかり募つのらせれば、要介護状態になるのは当然です。
筋肉や脳は、使わないと衰えますからね。「フレイル」と呼ばれる心身の虚弱状態を招いてしまうのです。
フレイルの状態では、心と体の活力が低下し、病気にかかりやすくなります。ストレスにも弱くなる。考え方も消極的になり、心配性にもなります。
もったいないと思いませんか?だからこそ「どうせいつかは死ぬんだから」という発想が大事になると思うのです。
医者の言うことを聞いて、やりたいことを我慢して弱っていくのか?「どうせ死ぬんだから」と、好きなことをやって寿命を使い切るのか? さて、あなたは、どちらがいいですか?
名医とて/人の寿命は/処置できぬ 落語の小噺のような小ネタを紹介します。ドイツで働いていた知人の話です。
ある日、子供が高熱を出して病院に駆け込んだら、医師に言われたそうです。「ああ、ただの風邪ですね。放っておいたら治りますよ」と。
でも、熱は下がらない。治りそうな気配もない。再び病院に行きました。熱が下がりません。ちゃんと治療してください。死んだらどうするんですか!」ドクターに詰め寄ったわけです。
すると、医師は平然と言いました。「ああ、それは神の思(おぼ)し召しです」大したオチではないのですが(笑)。
「人の病気をネタにするとはけしからん」とおしかりもきそうですね。でも、この話をしたのには理由があります。
死生観について話したかったのです。ドイツの人は、日本人では考えられないような死生観を持っています。
でも、欧米では珍しくありません。信仰している宗教が大きく影響しているのです。 「風邪ぐらいで死ぬ人は、どうやっても生きられない人間だ」という発想が、どこかにあるのだと思います。
これに対し、日本の場合は、生命力があろうがなかろうが「とにかく生かす」という発想です。
でも、それは1970年代以降のことです。いまでは「風邪をひいたら病院に行く」というのが当たり前ですが、それ以前は、風邪をひいたくらいでは病院にはかかりませんでした。
つまり、死生観が変わったのです。 欧米と日本、どちらの死生観がいいのか?という話はここではしません。なぜなら、死生観なるものは、人それぞれだからです。議論をするだけムダです。
でもひとつだけ、日本人には、大事な視点が抜け落ちているように思います。
「(男女問わず)人はどうせ、いつかは死ぬ」という視点です。私はここに大きな問題があると思っているのです。
死神が/来ても「またね」と/追い返す 人はどうせ、いつかは死ぬ。医者の私がこんなことを言うと、非難する人がいます。患者を見殺しにするのか!と。
でも、そんなことは微塵も思っていません。むしろ逆です。人はどうせ、いつかは死ぬ。だからこそ、生きている間は輝いて生きる。
そして、最後まで元気で寿命をまっとうする。生命をとことん使い切ってほしいと思っているのです。
スウェーデンの例を紹介しましょう。じつは、スウェーデンには「寝たきり老人」がいないと言われています。
なぜなら、幸齢者が少しでも歩けるように、つまり寝たきりにならないように、国家を挙げて取り組んでいるからです。
さすが福祉国家ですね。でも反対に、次のような一面もあります。 例えば、スプーンで食べ物を口元に持っていったときに、食べようとしなければ、もはやこれは「神の思し召しだ」として、点滴もしない。
つまり、「生きる意志がない」と考えるわけです。その後は基本的に延命治療をしません。そういう社会的合意ができているのです。これも、寝たきり老人がいない一因です。
日本とは大きく違うのがおわかりでしょう。何が違うのか?根本にあるのは、死生観の違いです。
「人は、いつかは死ぬのだから」という、当たり前の事実を、しっかり受け入れているか、受け入れずに目を背そむけているか。 日本では、死について触れるのはタブーとばかりに、「生きること」だけにスポットが当てられてきました。
このため「無駄な延命治療はしない」という社会的合意がないどころか、医学界でも延命治療について十分な議論もされませんでした。
その結果「医師たるもの、患者を生かす方法があるならなるべく生かす」という考え方が確立してしまったのです。幸齢者に対しても、基本的に同じ考え方をします。
でも、本当にそれで幸せなのでしょうか?それこそ、人それぞれの死生観の問題なので、私がとやかく言うことではありません。
しかし、生きる希望を持てないまま、寝たきりになっている幸齢者が多いのは事実です。 問題の根底には「人はどうせ、いつかは死ぬ」という視点が抜け落ちているのではないか、と私は思っています。DSC00436.JPG

 女80歳、もう年だからと自分を抑えるのではなく「あれもしたい、これもしたい」と積極的に生きてみませんか。人は皆/いつかかならず/死ぬものぞ 後悔せずに生きるために、私がとても大事だと思っていることがあります。それは「どうせいつかは死ぬんだから」と思いながら生きる、ということです。このような前向きな生き方をすることができれば後悔することはないかもしれません。足腰が弱って歩けなくなったり、転倒して入院生活を送ったりする人が増加しました。家に閉じこもって会話もせず、不安ばかり募つのらせれば、要介護状態になるのは当然です。筋肉や脳は、使わないと衰えますからね。「フレイル」と呼ばれる心身の虚弱状態を招いてしまうのです。フレイルの状態では、心と体の活力が低下し、病気にかかりやすくなります。ストレスにも弱くなる。考え方も消極的になり、心配性にもなります。もったいないと思いませんか?だからこそ「どうせいつかは死ぬんだから」という発想が大事になると思うのです。プラス思考の発想の転換が必要なのでしょう。日本人には、大事な視点が抜け落ちているように思います。「(男女問わず)人はどうせ、いつかは死ぬ」という視点です。私はここに大きな問題があると思っているのです。最後まで元気で寿命をまっとうする。生命をとことん使い切ってほしいと思っているのです。その通りですね。「人は、いつかは死ぬのだから」という、当たり前の事実を、しっかり受け入れているか、受け入れずに目を背そむけているか。 日本では、死について触れるのはタブーとばかりに、「生きること」だけにスポットが当てられてきました。このため「無駄な延命治療はしない」という社会的合意がないどころか、医学界でも延命治療について十分な議論もされませんでした。その結果「医師たるもの、患者を生かす方法があるならなるべく生かす」という考え方が確立してしまったのです。幸齢者に対しても、基本的に同じ考え方をします。生きる希望を持てないまま、寝たきりになっている幸齢者が多いのは事実です。問題の根底には「人はどうせ、いつかは死ぬ」という視点が抜け落ちているのではないか。死ぬんだから死ぬまで全うに行きて後悔しないことが大事なのでしょう。DSC00437.JPG
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