立憲民主党と日本維新の会が共闘することで同意したが[2023年01月23日(Mon)]
産経新聞2022年9月21日付け「水と油の立民・維新、思惑含みの共闘合意」から、7月の参院選まで敵対してきた立憲民主党と日本維新の会が、にわかに接近している。立民の安住淳、維新の遠藤敬両国対委員長が21日会談し、臨時国会の召集要求に対して政府に20日以内に応じさせる国会法の改正など、6項目の実現に向け「国会内で共闘する」ことで一致した。次期衆院選での選挙区のすみ分けまで見据えた環境整備の狙いも透けるが、水と油の両者がどこまで共同歩調をとれるかは見通せない。
安住、遠藤両氏は会談後、そろって記者団の取材に応じた。
「互いに悪口を言いあってきたが、これからは野党第一党、第二党が共闘し、緊張感を持った国会運営をする」。安住氏がそう述べると、遠藤氏も「与党に強い姿勢で臨んでいく」。最後はグータッチで写真撮影に応じた。
両党はこれまで反目しあってきた。維新の馬場伸幸代表は、憲法論議をめぐる立民の消極性を批判して「日本に必要ない政党」とまで酷評したことがある。
変化が現れたのは参院選後だ。馬場氏は1日に立民の泉健太代表と出演したBSフジ番組で、立民を「兄貴分」と持ち上げ、批判を封印した。立民幹部も「維新が言ってくる悪口はもう気にならなくなった」と融和ムードを演出する。
両党が限定的ながら共闘に踏み込んだのは、次期衆院選で利害が一致する部分があるからだ。改選数2以上の複数区がある参院選とは異なり、衆院選は当選者1人の小選挙区制で、候補者が競合すれば共倒れの可能性が高い。
遠藤氏は21日の記者会見で、「今のところ選挙協力までの前提は頭の中にない」と否定したが、別の立民幹部は「選挙協力の前に国会で連携するのは政治の常道だ」と期待を寄せる。
もっとも、維新には別の思惑がある。安倍晋三、菅義偉両政権と比べ、岸田文雄首相とのパイプは細く、現政権下で維新の政策を実現させる芽は乏しい。遠藤氏は「岸田政権はわれわれに対して『聞く耳』がない」と皮肉り、「野党の話はもう聞かないというなら、こういう状況になる。手段は選ばない」と言い切った。
別の野党幹部は「維新の自民に対する揺さぶりだ。立民と組めばコアな支持層が離れかねず、維新に本気度はない」と分析する。維新幹部も「キツネとタヌキの化かし合いだ」と述べ、思惑含みの連携と認めた。
憲法改正や安全保障政策で両党の隔たりは埋めようがなく、共闘の不安材料は多い。安住氏は記者団に改憲に関する考え方の違いを問われ、文豪・武者小路実篤の言葉を引き合いにこう答えた。
「君は君、僕は僕。されど仲良し。こんな感じでいきたい」
弱小野党の共闘は政党のあり方、考え方が異なっていることを考えれば吉と出るか、凶とできるかわかりません。1+1が2とか相乗効果が出るか、逆にマイナスになってしまう可能性もあるでしょう。水と油のような政党が共闘するとなれば支持してきた人たちが違和感を覚えないでしょうか。現政権の支持率が低下したので攻めどころだと考えたのでしょうか。多少安易かもしれません。すべて同意して共闘するわけでないので容認できるかもしれませんが、本来立憲民主党はどのような人たちと一緒に政権を創っていきたいのかわからなくなるのではないでしょうか。本来なら立憲民主党から立候補したいという若者や女性を増やすべきでしょうが、そのような状況になっていません。そのようになるために努力していないからでしょう。地方組織の基盤を整え、首長、地方議員を増やすために全力を尽くさなければ国会議員の数を増やすことはできないでしょう。政党の柱の政策がわかりません。日本維新の会は国会議員数が確実に増えてきて立憲民主党を追い越しそうな勢いですが、立ち位置がよくわかりません。自民党にすり寄って政権与党になりたいのでしょうが、現政権ではそれが叶わないので与党と対峙するというのなら、すぐに共闘を解消する事態になるのではないでしょうか。国民が共闘を理解して支持、支援してくれるでしょうか。国会、委員会の場でできるだけ共闘するという程度済むとすれば、成功するとは言えないでしょう。はっきり自民党と対峙する軸を持って政策論争をして国民のためになる政策を推進していくとなれば、国民もある程度までは支持するようになるかもしれません。「君は君、僕は僕。されど仲良し。こんな感じでいきたい」このような考え方で共闘を行うとすれば、選挙の際に支持を得ることができるかどうかわからないでしょう。選挙で共闘して勝利を手にするような話し合いが行われる可能性は低いとすれば、国民からの期待は萎んでしまうかもしれません。自民党と対峙する政党が生まれない以上はこの国の政治に期待する人は多くないのではないでしょうか。与野党が議員数で緊迫した状況になって真面目に一生懸命国民のための政治を行うようになることを期待したいです。
安住、遠藤両氏は会談後、そろって記者団の取材に応じた。
「互いに悪口を言いあってきたが、これからは野党第一党、第二党が共闘し、緊張感を持った国会運営をする」。安住氏がそう述べると、遠藤氏も「与党に強い姿勢で臨んでいく」。最後はグータッチで写真撮影に応じた。
両党はこれまで反目しあってきた。維新の馬場伸幸代表は、憲法論議をめぐる立民の消極性を批判して「日本に必要ない政党」とまで酷評したことがある。
変化が現れたのは参院選後だ。馬場氏は1日に立民の泉健太代表と出演したBSフジ番組で、立民を「兄貴分」と持ち上げ、批判を封印した。立民幹部も「維新が言ってくる悪口はもう気にならなくなった」と融和ムードを演出する。
両党が限定的ながら共闘に踏み込んだのは、次期衆院選で利害が一致する部分があるからだ。改選数2以上の複数区がある参院選とは異なり、衆院選は当選者1人の小選挙区制で、候補者が競合すれば共倒れの可能性が高い。
遠藤氏は21日の記者会見で、「今のところ選挙協力までの前提は頭の中にない」と否定したが、別の立民幹部は「選挙協力の前に国会で連携するのは政治の常道だ」と期待を寄せる。
もっとも、維新には別の思惑がある。安倍晋三、菅義偉両政権と比べ、岸田文雄首相とのパイプは細く、現政権下で維新の政策を実現させる芽は乏しい。遠藤氏は「岸田政権はわれわれに対して『聞く耳』がない」と皮肉り、「野党の話はもう聞かないというなら、こういう状況になる。手段は選ばない」と言い切った。
別の野党幹部は「維新の自民に対する揺さぶりだ。立民と組めばコアな支持層が離れかねず、維新に本気度はない」と分析する。維新幹部も「キツネとタヌキの化かし合いだ」と述べ、思惑含みの連携と認めた。
憲法改正や安全保障政策で両党の隔たりは埋めようがなく、共闘の不安材料は多い。安住氏は記者団に改憲に関する考え方の違いを問われ、文豪・武者小路実篤の言葉を引き合いにこう答えた。
「君は君、僕は僕。されど仲良し。こんな感じでいきたい」
弱小野党の共闘は政党のあり方、考え方が異なっていることを考えれば吉と出るか、凶とできるかわかりません。1+1が2とか相乗効果が出るか、逆にマイナスになってしまう可能性もあるでしょう。水と油のような政党が共闘するとなれば支持してきた人たちが違和感を覚えないでしょうか。現政権の支持率が低下したので攻めどころだと考えたのでしょうか。多少安易かもしれません。すべて同意して共闘するわけでないので容認できるかもしれませんが、本来立憲民主党はどのような人たちと一緒に政権を創っていきたいのかわからなくなるのではないでしょうか。本来なら立憲民主党から立候補したいという若者や女性を増やすべきでしょうが、そのような状況になっていません。そのようになるために努力していないからでしょう。地方組織の基盤を整え、首長、地方議員を増やすために全力を尽くさなければ国会議員の数を増やすことはできないでしょう。政党の柱の政策がわかりません。日本維新の会は国会議員数が確実に増えてきて立憲民主党を追い越しそうな勢いですが、立ち位置がよくわかりません。自民党にすり寄って政権与党になりたいのでしょうが、現政権ではそれが叶わないので与党と対峙するというのなら、すぐに共闘を解消する事態になるのではないでしょうか。国民が共闘を理解して支持、支援してくれるでしょうか。国会、委員会の場でできるだけ共闘するという程度済むとすれば、成功するとは言えないでしょう。はっきり自民党と対峙する軸を持って政策論争をして国民のためになる政策を推進していくとなれば、国民もある程度までは支持するようになるかもしれません。「君は君、僕は僕。されど仲良し。こんな感じでいきたい」このような考え方で共闘を行うとすれば、選挙の際に支持を得ることができるかどうかわからないでしょう。選挙で共闘して勝利を手にするような話し合いが行われる可能性は低いとすれば、国民からの期待は萎んでしまうかもしれません。自民党と対峙する政党が生まれない以上はこの国の政治に期待する人は多くないのではないでしょうか。与野党が議員数で緊迫した状況になって真面目に一生懸命国民のための政治を行うようになることを期待したいです。



