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立憲民主党に国民が期待できないのはなぜでしょうか[2022年10月28日(Fri)]
 テレ朝news2022年7月10日付け「「ゼロからのスタートだった」“野党共闘”崩壊で苦戦 立憲民主党・泉代表に聞く」から、立憲民主党は、改選23議席を下回り、議席が伸びません。
立憲民主党・泉代表に聞きます。
(Q.議席が伸びませんが、現状についてどう受けとめていますか) 1人区。これは昨年の総選挙以降、いわゆる右の野党と、左の野党が、かなり対立的な動きをするなかで、一つにまとまるという環境が非常に作りにくい状況が生まれました。また、同時に立憲民主党が、総選挙を終えた直後から、維新に支持率を逆転されるという状況で、我々として、ゼロからのスタートであったと思っています。そういうなかで生活安全保障を訴え、物価対策を訴え、また安全保障政策にも責任を持つという立憲民主党の新たな軸を打ち出しました。私は、よくここまで持ち直してきたなと、正直、思っているところです。その意味では、これからも当面、まだ難しい状況が続きますが、立憲民主党がぶれずに、現実的な政策を訴えていく。そのなかで、核づくりをしていきたいと思います。 (Q.失礼だと思いますが、ご自身の去就については考えていますか) 現時点で、何か考えているものはございません。
(Q.大阪の吉村知事が『自民・立憲の55年体制にはもうしたくない』と言っていました。55年体制という、自民党と万年野党だった社会党の態勢をなぞらえて言っていました。立憲民主党がそういう位置づけになっているという懸念はありますか)
これは維新、特有の、例えば、オールド野党、とニュー野党だと言って、区別化、差別化をしたりする手法でしかありません。これは、大きく、広く、皆さんのなかでそういうことではないと思います。また、維新もそういった意味では、国会の中で、古い部分が表れてきてるところもあります。我々としては、そういったレッテル貼りではなくて、実際に自民党の中で起きている不祥事とか、おかしなことについては、当然、たださなければいけません。一方で、各法案には是々非々、そして、立憲民主党としての政策提案を行う。これはどっちか片っ方ではなく、必要な政策を出し、おかしな物はただす。この両面ができるという意味で立憲民主党の役割は大きいと思っています。
(Q.一方で、現実としては党の希望は少しずつ縮小しています。例えば、国民民主党という元々、同根の政党ともう一回やり直すとか、保守系の無所属の人たちに対してアプローチをするであるとか、現実政党としてのあり方、力の結集の仕方を考えるときにきているのではないでしょうか)
昨年の総選挙以来、その方向性を私は一歩、一歩ですけど、歩んできていると思います。だからこそ、今回は、生活安全保障のなかで、立憲民主党としては、必要な安全保障、防衛力の強化を行うということも言ってまいりました。あくまで現実的に政策を高めていくということ。現在の立憲民主党は、旧国民民主党からの議員が数多く合流してある意味、中道政党になっていると私は思っております。いわゆる中道左派と世の中的には言われるかもしれませんが、人権や環境問題、多様性ということを重視しながら経済政策や、産業政策、安全保障政策に責任を持つ。そういう骨太の路線に、今、立憲民主党は立ちつつある段階にきていると思います。
(Q.立憲民主党は強い野党になりたいのか。政権を担う政党になりたいのか。どちらでしょうか) 明確に、政権を担う政党になってまいります。014.JPG

 参院選後の時事通信の記事では無党派層の支持の1位が自民党、2位維新の会、3位が立憲民主党だったようですが、ついに無党派層からも見放されてしまったようです。弱体化して国民の期待に応えていない立憲民主党の今後は相当厳しいでしょう。退潮している状況をどのように打破するのか真剣に考え対策を講じなければならないでしょう。しかし、責任を取ってトップを交代させれば済むというものでもないでしょう。政党内で非難し合うのではなく、どこが問題だったのか検証、分析して先に進まなければならないでしょう。国民目線というか庶民目線になって女性、若者たちと真剣に対話、議論を重ねてどのようなことが求められているのか突き詰めなければならないでしょう。お年寄りに対して蔑ろでいいという訳ではなく、高齢者、体の不自由な人たちに、苦しい生活を送っている社会的弱者に寄り添っていくことを怠ってはならないでしょう。選挙に女性を立候補させるだけでは意味がありません。当選させなければならないでしょう。女性議員が半数程の政党になり、女性党首が党を引っ張るようになれば評価が高まってくるでしょう。男女問わず若者たちの議員が増えれば期待する人が増えるでしょう。中高年の男性たちが政治を司っている政治に国民はほとんど期待しないでしょう。時間がかかるかもしれませんが、地方と一緒に政治を変えようとしなければ政権党になることは容易ではないでしょう。地方には住民のために一生懸命な首長が多くいます。そのような首長と手を組んで地方を元気にしていけば国民は期待するでしょう。さらに地方議会の議員を増やす必要があります。積極的に女性、若者の議員を増やすことが求められるでしょう。どの政党と手を組んでどのような政治をつくっていくかという路線論議よりも国民のために一生懸命取り組んでいることが国民に分かれば国民は信頼して期待するようになるでしょう。目先のことばかり考え、中長期的な党の視点、ビジョンを持ち合わせない政党に国民は期待しないでしょう。弱体化した政党を立ち直らせるのは容易ではありませんが、女性が党首になって国民との距離を近くして議論し合って政策を創り上げていけば変容するかもしれません。040.JPG
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