朝日新聞be2021年1月30日付け「海洋ごみ資源化、挑む「野武士」」から、プラスチックごみが流通し始めたのは1950年代のこと。軽くて丈夫。腐りにくいし安い。だから一気に普及し、年に約3億7千万�dが生産されている。半面、製品を燃やせば温暖化の原因になる二酸化炭素が出る。海に流入すれば、波や紫外線で砕けて微細なマイクロチップになる。魚介類が取り込み、食物連鎖で生態系にダメージを与える。海辺の景観も汚す。そんな現状を見過ごせなかった。
　ごみの回収、破砕、洗浄、加工という工程で自治体やリサイクル企業、成形メーカーが関わる。伊藤忠商事の持つ企業費持つも使い、消費財メーカーなどと協力して製品化する。完成品は値段が多少張るものの、消費者に受け入れられるものと判断した。
　プラスチックの負の側面が問題視されるようになってきました。特に海洋ごみです。海で漂流すると粉々になり、マイクロプラスチックとして拡散します。海に流入するプラスチックごみは推計で年800万�dに達し、生態系に悪影響を及ぼしています。海岸に漂着したプラスチックが引き起こす景観被害も深刻です。
　脱プラの機運が高まってきたこともあります。消費者目線に徹し、社会課題の解決につながる新しいビジネスを構築したいと考えました。売り手と買い手、世間にとって望ましい「三方よし」の商売を実現するために、です。SDGｓ（持続化可能な開発目標）にもつながります。
　回収したポリタンクで使える物を選び、不純物を取り除きます。その後、伊藤忠が対馬市に導入する設備で破砕し、リサイクル企業の新興産業（福岡市）へ運びます。徹底的に洗浄し、製品に有害化学物質が入っていないことも確かめます。
　エコマーク事業を運営する日本環境協会は昨年12月、海洋プラごみを再利用した製品を認定する際の基準案を公開しました。国際標準基準（ISO）に準拠した環境レベルでは世界初のことで、有害物質の使用や工場排水の管理などで厳しい項目を掲げています。
　海洋プラごみを再加工できる技術を獲得していきました。環境問題は1社では解決できない大きなテーマなので、協力企業と取り組むことが欠かせません。
　商売の肝は、海洋ごみ問題の解決につなげる事業という価値観を企業や消費者に広く共有してもらうことです。海洋ごみ由来の製品をブランドとして認識してもらう必要があります。
　海洋ごみに由来する世界初のポリ袋が昨年11月に製品化されました。まずは対馬市と長崎県に無償で計10万枚寄贈し、海岸の清掃活動に使ってもらいます。

　プラスチックごみをどうするのかという大きな問題の解決の糸口が見つかるかもしれません。年に約3億7千万�dが生産されている。半面、製品を燃やせば温暖化の原因になる二酸化炭素が出る。海に流入すれば、波や紫外線で砕けて微細なマイクロチップになる。魚介類が取り込み、食物連鎖で生態系にダメージを与える。海辺の景観も汚す。そんな現状を見過ごせなかった。使いやすかったから生産が増えたかもしれませんが、世界中で重大なごみ問題になってしまった以上は、何とか解決方法を探る必要があるでしょう。海に流入するプラスチックごみは推計で年800万�dに達し、生態系に悪影響を及ぼしています。海岸に漂着したプラスチックが引き起こす景観被害も深刻です。生態系に悪影響になれば取り返しがつかない事態になってしまう可能性があります。社会課題の解決につながる新しいビジネスを構築したいと考えました。売り手と買い手、世間にとって望ましい「三方よし」の商売を実現するために、です。SDGｓ（持続化可能な開発目標）にもつながります。社会問題を解決しようとしてもそう簡単ではありませんが、ビジネスに結びつける発想が素晴らしいのではないでしょうか。海洋プラごみを再加工できる技術を獲得していきました。環境問題は1社では解決できない大きなテーマなので、協力企業と取り組むことが欠かせません。商売の肝は、海洋ごみ問題の解決につなげる事業という価値観を企業や消費者に広く共有してもらうことです。海洋ごみ由来の製品をブランドとして認識してもらう必要があります。企業や消費者に広く共有されれば一緒に力を合わせて前進する可能性があるでしょう。ごみの問題に限らず、社会問題を解決する際に今回の発送が活かされるのではないでしょうか。1つ1つ難題が地道に解決できれば明るい未来を展望できるようになるのではないでしょうか。