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官邸がマスコミを監視するのはいかがでしょうか[2021年05月17日(Mon)]
 NEWSポストセブン2020年10月26日付け「官邸テレビ監視文書 玉川徹氏は記録も、良純&一茂はスルー」から、菅義偉・首相が野党時代の2012年に刊行した単行本『政治家の覚悟』を改訂した新書が刊行され、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」と公文書管理の重要性を訴える記述が削除されたことが物議を醸している。
 森友・加計問題など、安倍政権の末期には公文書をめぐる疑惑が噴出した。なかでも、昨年5月に発覚した「桜を見る会」に安倍首相(当時)の後援者らが多数招待されていた問題では、招待者名簿が破棄されていたことに批判が起きた。  
官房長官の立場で問題に関わり、後継となった菅氏には、「桜を見る会」はいつ爆発するか分からない“地雷”だ。本から公文書に関する記述を削除したのも、菅氏が桜を見る会の追及を恐れているからではないか。政治アナリストの伊藤惇夫氏は語る。
「安倍政権を継承するという方針を示した菅氏は、“負の遺産”も継承することになった。その象徴が、桜を見る会です。菅氏は9月16日の就任会見で『来年以降中止にする』と表明し幕引きを図りましたが、著書で公文書の記述を削除したことが明らかになったことから、今後の臨時国会では野党から桜を見る会と絡めて追及されるでしょう」  
そんななか本誌・週刊ポストは、菅氏がいかにこの問題を恐れてきたかの証拠となる“公文書”を入手した。  
文書には〈〇月〇日の報道番組の概要〉〈内閣広報室 担当〇〇〉と記名があり、その日のテレビ番組が列挙され、一部のコメンテーターの発言が抽出されている。東京都内の男性が情報公開請求したもので、桜を見る会問題が追及された今年1月までの10か月間に、菅氏をトップとする内閣官房がテレビの放送内容をチェックした記録である。  
文書は255枚にも及ぶ。毎日番組を観続けて文字に起こした職員たちの労力は相当だろう。  
取り上げられた番組は、朝の『スッキリ』(日本テレビ系)、『モーニングショー』(テレビ朝日系)、『とくダネ!』(フジテレビ系)、昼の『ひるおび!』(TBS系)、夜は『報道ステーション』(テレビ朝日系)、『NEWS23』(TBS系)、週末は『日曜討論』(NHK)、『サンデーモーニング』(TBS系)など。コメンテーターがいないストレートニュースの番組は除外され、情報番組でも『バイキング』(フジ系)、『サンデージャポン』(TBS系)などバラエティ色が強い番組、『news every.』(日テレ系)、『Live News it!』(フジ系)など夕方の番組も見当たらない。
発言をピックアップされたコメンテーターの顔ぶれも興味深い。  
数が多いのが、『NEWS23』に出演する元朝日新聞の星浩氏と、『報ステ』に出演する元共同通信の後藤謙次氏である。記録されているのは次のような発言だ。
星「お酒とか料理は税金で出されているわけですから、公私混同の疑いが極めて濃厚だと思う」(2019年11月8日『NEWS23』) 後藤「30年以上、『桜を見る会』を取材しているが、一言で言うと今年の会は非常に不愉快であった。税金を使っている会だという意識が極めて低い」(2019年11月12日『報ステ』)  
文書には、発言の詳細まで細かく書き残されている。一方、番組のメインMCは小川彩佳、徳永有美の両アナのはずだが、厳しい意見を言うことも多い小川アナの言葉は一部星氏とのやり取りがあるだけで、徳永アナにいたっては一切記録なし。  
その傾向は他の番組でも同様で、『モーニングショー』の羽鳥慎一、『スッキリ』の加藤浩次といったMCたちの発言は取り上げられていない。  
コメンテーターの中でも取捨選択がある。『モーニングショー』の場合、テレ朝社員の玉川徹氏やジャーナリストの青木理氏の発言は取り上げられているのに対し、同じレギュラーコメンテーターでも、石原良純氏や長嶋一茂氏らのコメントは載っていない。
『ひるおび!』でも、国際弁護士の八代英輝氏、毎日新聞論説委員の福本容子氏らの発言はあるが、落語家の立川志らくや作家の室井佑月氏ら、“毒舌コメンテーター”らの発言はない。
官邸が過敏になっているのは、タレントの意見よりも、評論家やジャーナリストの論評のようだ。批判派ばかりではなく、元時事通信の田崎史郎氏や読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏ら、政権擁護派とされるコメンテーターも多く登場する。  
2019年11月12日の『モーニングショー』で抽出されたやり取りが分かりやすい。この日は田崎氏が出演しており、「『桜を見る会』はずっと続いており、自民党ではない政権の時にも開かれている。いろんな見方はあると思うが、許容範囲」という発言で口火を切る。その後、青木氏、玉川氏の発言が続く。
青木「『税金を使って、公選法違反のことをしている』という深刻な問題」 玉川「今の安倍政権を支えるための装置になっている」  
番組で批判派と擁護派がどのようにやり合っているかを、官邸はチェックしていたのだ。 006.jpg

 菅首相が以前強調していた「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」と公文書管理の重要性は述べられた通りで最も大事なことの1つなのでしょう。ところが現実は改ざん、破棄などが当たり前のように行われる政権になってしまったのでしょうか。今度はマスメディに出演している人たちの発言内容を色眼鏡でチェックして監視を強化しているとなれば、相当問題があるのではないでしょうか。学術会議の問題に限らず政権に批判的な人たちをすべて洗い出し把握しようとしているのでしょう。学問の自由、表現の自由が保障されない社会になっていくのでしょうか。伏線はあくまでも前政権の行ってきたことなのかもしれません。政権擁護派か政権批判派かという点を克明にチェックするようになってきたのでしょうか。政権は何か恐れていることがあるのでしょうか。それとも政権批判派を締め出したいと思っているのでしょうか。国民すべてを政権支持の人たちにしたいのでしょうか。政権批判をしてくれる人たちの考えを真剣に受け止め政策に取り入れる姿勢も必要なのではないでしょうか。多様な考え、多様な人たちを容認する寛容な政権でなければ日本の将来は危ぶまれてしまうのではないでしょうか。042.jpg
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