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寅さんは現代社会だからこそ欠かせないのでは[2020年02月20日(Thu)]
 朝日新聞2019年9月26日付け「寅さん9月号」から、限界集落、地域格差、高齢化、無縁社会。でも世の中はつらいことばかりではない。寅さんは言っていた。「今夜中にこの雨もカラット上がってあしたはきっと日本晴れだ」。お互いにクヨクヨしねえで頑張りましょう」
 スケジュールを持たないこと。今の人はスケジュールに追いまくられ、それをこますことで「仕事をした」「世の中に役に立った」と思い込んでいます。
 「格差社会」では金、地位、部下の数などをどれだけ持っているかで人間が格付けされています。持っていない人は不幸と分類されますが、持っている人も本当に幸福かというとそうではない。
 ふとしたきっかけで本人が寅さんの映画を見ることになれば、他人とは価値観が違う生き方、人や社会よりも大きな青空や海を見たら、旅に出たいと誰もが感じるからです。
 本当の優しさが何なのか、分からない時代になりました。そんな時こそ、不完全な人間同士が互いを思い、許し合う。「寅さんの物語」が必要な気がします。015.JPG

 寅さんの生き方は映画だからできるのかもしれませんが、その寅さんの生き方がこの時代だからこそ見直されるのではないでしょうか。つらいことが多くとも、悪いことばかり続かないし、いつかいいことがあるかもしれません。今雨が降っていても明日には快晴になっていることを信じて前を向いて生きていく方がいいでしょう。そのようなプラス思考で前向きの生き方ができるのは裕福な人たちだけではないでしょう。格差社会で格差を感じている人たちでもささやかでも幸せが訪れるでしょう。そのような幸せを幸せと感じることで前を向いて生きていくことが大事なのかもしれません。裕福な人たちがみんな幸せなのでしょうか。お金があっても心が貧しいと感じている人もいるかもしれません。誰もがお互い様という気持ちで許し合い助け合うことが大事なのではないでしょうか。そのようなことを寅さんが教えてくれているのかもしれません。若い世代の人たちが寅さんを観ることで何か心の変化が出てくるかもしれません。012.JPG
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