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2011年01月24日

ここが知りたいNPO法人(運営編)

市民活動お役立ちセミナーここが知りたいNPO法人(運営編)
「ここが知りたいNPO法人」の2回目・運営編が開催されました。


前半に茨城NPOセンター・コモンズ横田さんから、NPO法人設立後よくある失敗例とその処方箋について。後半では、ひたちなか市内で長く活動されているNPO法人の方から、運営のコツや自分たちの経験談をお話ししていただきました。

★日時 1月18日(火)13:30-15:30
★場所 ふれ愛ひろば
★講師 茨城NPOセンター・コモンズ 横田能洋さん
    NPO法人くらし協同館なかよし 塚越教子さん
    NPO法人生活支援ネットワークこもれび 楳田美紀子さん


■人が持続する、しなやかで強い組織にするために
茨城NPOセンター・コモンズ 横田能洋さん


人が少ないと「人手が足りない」、人が多いと「もめごとが起きる」。重箱のスミをつつくひとがよくいる。正しいけれど、それでは誰もやる人がいなくなってしまう。

不安だけどやってみる。でも最初にダメなときの撤退ラインを決めておく。やる前から「リスクがあるからダメ」ばかりでは、やる気のある人が離れていってしまう。夢は夢で育てながら、現実と折り合っていくのがおススメ。

迷ったらミッションに戻ること。そもそも誰のためにやっているのか?そこがハッキリすれば、方針は見えてくる。何をするべきか?は、おのずと決まってくる。

■メンバーのやる気の引き出し方
NPO法人くらし協同館なかよし 塚越教子さん


ボランティア活動会員が110人登録している。チーム制にしていて、どこのチームに属するかは自分の好きなところに入ってもらう(健康・食・趣味・子育てサポート・広報など)。月1回のチーム会議で目的や問題点の共有化、マニュアル改善について話し合っている。

自分の特技・やりたいことを実現してもらう。惣菜メニューの開発や、魚の仕入れまで任せる。自分が初めから関わることで活動に責任が伴い、気になってくる。自ら工夫し始める。

何事も無理に押し付けない。イヤな思いをしたり、プレッシャーになると人は活動から離れていく。人が少なければ、少ないなりの活動に変えてしまってもよいのだから。
 
■設立から10年。これまで活動を支えてきたキーワード
NPO法人生活支援ネットワークこもれび 楳田美紀子さん


<ニーズ対応型:まちの課題発見>
まちを歩けば見えてくる、ひとりひとりの困ったこと。みんなが笑顔で暮らせたら・・・という思いでNPOを立ち上げた。

困っていた人が笑顔になれば「よかった!」って思える瞬間がある。それが活動のエネルギーだった。お金がなくても、まずはやってしまった。思いがあれば、必ず叶う!

<世代それぞれの持つ価値観の必要性:若いパワーと経験パワー>
福祉系NPOならではかもしれないが、学びたい学生ボランティアから地域の協力者、20代〜70代まで、世代を超えて集まってくる。若さと経験の両方を活かせる強みがあった。

<運営・経営の基盤を何で作るか:自主事業と委託事業>
行政に「やって」と一方的に頼むのではなく、「私たちがやるから聞いて」とやりたいことを主張してきたことが委託事業を受けるきっかけになった。地域の課題に私たちができることは何か?アンテナをはってきた。

実際に活動を継続してきた方たちのお話は、NPO設立を検討している方や、すでに活動をはじめている方にも、大切なポイントを学ぶ機会になったようです。受講したみなさんのこれからの活動が楽しみです。
(文責:K)

★茨城NPOセンター・コモンズ ホームページ★
http://www.npocommons.org/

★NPO法人くらし協同館なかよし げんき-NET団体・サークル情報★
http://www.genkinet-hitachinaka.jp/katsudoudisp_3.php?dai=3&tyu=7&index=1601

★NPO法人生活支援ネットワークこもれび げんき-NET団体・サークル情報★
http://www.genkinet-hitachinaka.jp/katsudoudisp_3.php?dai=3&tyu=7&index=1377
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