今年度の前期の講座は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により残念ながら中止となってしまいましたが、後期の講座は「新しい生活様式」に対応しながら開催しています。
今回は、第1回「伝筆」講座の様子をご紹介します(^^)/
■日時 2020年10月14日(水) 13:30〜15:00
■場所 1中地区コミュニティセンター
〜絵を描くように文字を書く 〜
毎回のテーマに沿って、伝筆協会認定講師の高村直美さんから伝筆の描き方を学びます。 第1回目は「感謝の言葉」です。
「みなさん、伝筆をご存じでしょうか?」と語りかける高村さん。友人を通して伝筆の先生に出会い、養成講座を経て講師として活動する中でご縁があり、この講座が始まったとのこと。今回が3年目となり、伝筆を通してたくさんの人との出会いがあったそうです。
伝筆は筆ペンで文字を“描き”、パステル等で背景を描き入れます。
「まずは筆遊び。自分の似顔絵を“へのへのもへじ”で描いて自己紹介しましょう。マスクで隠れているけれど、私の顔はこんな感じです」とスクリーンに映してくれた高村さん。続いてみなさんの似顔絵もホワイトボードに並びました。
次に今回のテーマ「感謝」という文字を描きます。1枚目は普段の文字で、2枚目は見本を単純に真似します。ここで「うまく描けた人!」と尋ねると、お一人が手を挙げます。するとその方に向けて「素晴らしいです!皆さん拍手しましょう」と声をかける高村さん。「書を習う時は手本や決まり事があるので、“上手く書けなかった”と自分の字を評価しがちなんです。でも、伝筆で一番大切なことは“そういう評価をしない”ことなんです」。以前、ご自身も字にコンプレックスがあったそうですが、楽しむことで思いきり描けるようになったそうです(^^)
「では、3枚目は絵を模写する時のように丁寧に描き、名前のひらがな一文字を落款のように赤い文字で添えてください」。「3枚を並べるとどれも素晴らしいのですが、絵のように描く3枚目が一番気持ちを込めて描いたのではないでしょうか…」と高村さん。
「伝筆は決まりが無く自由。自分の描きたい文字を真似して描いているうちに変化していきます。その変化を楽しんでほしい。ほめて楽しむことが大切」と話し、「“感謝”を描く時は、誰に送るか決めてからその人のことだけを想って筆に魂を込めると、どんどん自分らしい“感謝”の文字になってきますよ」とコツを教えてくれました。
「皆さん、今日は楽しかったでしょうか?」と優しい声で問いかける高村さん。全員が手を挙げ、教室の中は和やかな雰囲気に包まれました。
次回のテーマは「一言で思いを伝えるはがき」。送りたい相手と10文字以内の言葉を考え伝筆にします。皆さんがどんな言葉を誰に送るのか楽しみですね…(^-^)
(文責:E)
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