【2006年度】12月16日:広島/開催記録
[2006年12月30日(Sat)]
情報開示セミナー:広島
「助成期間の申請書・報告書に学ぶ!市民活動団体の情報開示とは」
実施記録をアップしました。
【開催日時】2006年12月16日(木)13:00〜17:30
【会 場】ひろしまNPOセンター(広島市中区八丁堀3-1 幟会館2F)
【参 加 者】NPOスタッフ19名、新聞社取材1名
【報 告 者】川北秀人(IIHOE代表)、赤澤清孝(IIHOE客員研究員)、荻上健太郎さん(日本財団) 【情報開示セミナー:広島/タイムテーブル】
13:30〜13:40 開会挨拶(ひろしまNPOセンター 中村様より)
13:40〜14:00 開催主旨について説明(川北秀人・IIHOE代表より)
14:00〜14:55 調査報告(赤澤清孝・IIHOE客員研究員)
14:55〜15:15 休憩
15:15〜16:15 意見交換
16:15〜16:30 CANPANの紹介
16:30〜16:55 IIHOEの情報開示についての紹介
16:55〜17:00 閉会挨拶
(1)主催者:ひろしまNPOセンター 中村さんよりごあいさつ
NPOの情報開示は、社会での認知度や信頼を高める上で
不可欠だということが言われて久しいですが、
昨今のNPOの財政難や、社会での認知がなかなか進まない
現状から考えると、開示をする情報そのものについて、
どういった情報をどのようなかたちで公開することがベストなのか
ということについては、それほど的確に考えられて来なかった
のではと感じています。
今回のIIHOEが実施した調査は、様々なNPOの情報を
いかにポイントを絞って有効なかたちで発信することが必要かと
いうことについて、助成団体側との意見交流も実施した上で提案
されるという点についてとても興味深いものだと感じています。
本日は楽しく意義のある会となることを期待しています。
(2)開催主旨について説明(IIHOE川北より)
今回の勉強会に先立ち開催された「助成団体むけセミナー」の内容を報告しながら、
当初、研究を始めた問題意識であったNPO側からの「情報開示や発信の不足」に加えて
助成団体側として「審査・評価のためにどのような情報を得るべきか」
ということが課題となっている点について説明がありました。
また、今回の調査の成果を通して、NPOとして「どのような情報を、
いかに開示すべきか」を明らかにしたいと考えている、とのコメントがありました。
(3)調査報告(赤澤清孝・IIHOE客員研究員)
54機関、81プログラムの「募集要項」、「助成申請用紙」、「報告書」
(報告書については62プログラム)を入手し、
各設問項目の有無を集計し、分析を行い、報告書にそって説明しました。
(4)意見交換
参加者が各自、調査報告を踏まえ「関心を持っていること、尋ねてみたいこと」を書き出し、
(1)助成金を取得したことがある人
(2)申請したことがある・申請したことがない人
(3)その他の立場の人、のグループに分かれ意見交換を行いました。
<1>助成金を取得したことがある人グループ(担当:北川)
●団体のテーマ(平和活動)にあう助成プログラムが少なく困っている。
・子供対象の活動なら「青少年育成」の助成申請をするなどの工夫が必要だ。
・助成にあわせて申請書をうまく書くスキルがない。書類を揃える作業は得意不得意が明確に現れる作業なので、苦労する。
・申請する上でのポイントがどこなのかもっとわかれば、うまく書けるのにと思う。
●申請に慣れると、書類にあわせて事業を組み立てる場合も。
・団体として本当に実施すべきこと、ミッションと、ズレが生じていないのか。
・お金はやはりほしいので、いかにしてもらうか、ということをついつい
考えてしまう。
●申請するための情報が多すぎるのでは?
・助成団体は、こんなに沢山情報を出させて全部読むのだろうかと不審に思うことも。
・読む相手がどの程度理解してくれる人なのかわからないので書く上でいかに
「通じる言葉」を選ぶのかいつも悩む。
●助成を得たことによる「弊害」もある?
・申請事業はあくまで予定。実施上内容が変わってきた場合、助成団体が
どこまで許容してくれるかと気を使わねばならない。
・助成が決まると地域や他団体へ急遽協力を求める必要も。
助成を得たことで関係者に無理を強いているのではと心配になることもある。
・事業の全額助成はそうないので、結局持ち出しが必要となりさらに団体の赤字を
増やしかねないという問題がある。
<2>これから申請を考えている人、申請した経験が少ない人グループ(担当:赤澤)
●準備不足を改善する必要
・団体の基礎情報などをあらかじめまとめておく事が必要。
・まずは、助成機関の意図するところを十分に理解する。
・団体ミッションと申請する事業の整合性がないといけないことがわかった。
●助成申請についてこんなことが知りたい!
・自分たちの活動にあった助成金を探す方法は?
→助成財団センターのWebや財団が発行している助成財団要覧など見て
助成対象分や助成内容をチェックし、その上で申請したい助成金の募集要項
などを手に入れて確認する。
・助成申請した事業が採用されるポイントをもう少し具体的に知りたい
→募集要項に記載されている募集の要件や、審査基準などをよく読むこと。
また、財団のWebで、過去の助成先の一覧や前年度の審査の講評などが
掲載されている場合もあるので、チェックし、財団機関がどういう活動を
応援したいのかをよく知る事が必要。
<3>その他グループ(担当:川北)
●助成規模の違いと書式の共通性は、どこまで許容範囲か(助成団体スタッフ)
●開示の対象者?表現と理解
●助成終了後の展望?(現場は見てるけど/ニーズ/生きたお金に)
●寄付・資金提供をどう促すか→NPO側の意識
●自治体・NPOセンターからの推薦制度の是非
●審査結果のフィードバックのありかた
(5)CANPANを紹介(荻上健太郎さん・日本財団より)
日本財団の公益コミュニティサイトCANPANが目指すこと、
CANPANの機能について説明がありました。
(6)IIHOEの情報開示についての紹介
IIHOEがweb上で公開している事業報告を示しながら、社会から信頼を得る情報開示の考え方について説明があった。
以上です。
「助成期間の申請書・報告書に学ぶ!市民活動団体の情報開示とは」
実施記録をアップしました。
【開催日時】2006年12月16日(木)13:00〜17:30
【会 場】ひろしまNPOセンター(広島市中区八丁堀3-1 幟会館2F)
【参 加 者】NPOスタッフ19名、新聞社取材1名
【報 告 者】川北秀人(IIHOE代表)、赤澤清孝(IIHOE客員研究員)、荻上健太郎さん(日本財団) 【情報開示セミナー:広島/タイムテーブル】
13:30〜13:40 開会挨拶(ひろしまNPOセンター 中村様より)
13:40〜14:00 開催主旨について説明(川北秀人・IIHOE代表より)
14:00〜14:55 調査報告(赤澤清孝・IIHOE客員研究員)
14:55〜15:15 休憩
15:15〜16:15 意見交換
16:15〜16:30 CANPANの紹介
16:30〜16:55 IIHOEの情報開示についての紹介
16:55〜17:00 閉会挨拶
(1)主催者:ひろしまNPOセンター 中村さんよりごあいさつ
NPOの情報開示は、社会での認知度や信頼を高める上で
不可欠だということが言われて久しいですが、
昨今のNPOの財政難や、社会での認知がなかなか進まない
現状から考えると、開示をする情報そのものについて、
どういった情報をどのようなかたちで公開することがベストなのか
ということについては、それほど的確に考えられて来なかった
のではと感じています。
今回のIIHOEが実施した調査は、様々なNPOの情報を
いかにポイントを絞って有効なかたちで発信することが必要かと
いうことについて、助成団体側との意見交流も実施した上で提案
されるという点についてとても興味深いものだと感じています。
本日は楽しく意義のある会となることを期待しています。
(2)開催主旨について説明(IIHOE川北より)
今回の勉強会に先立ち開催された「助成団体むけセミナー」の内容を報告しながら、
当初、研究を始めた問題意識であったNPO側からの「情報開示や発信の不足」に加えて
助成団体側として「審査・評価のためにどのような情報を得るべきか」
ということが課題となっている点について説明がありました。
また、今回の調査の成果を通して、NPOとして「どのような情報を、
いかに開示すべきか」を明らかにしたいと考えている、とのコメントがありました。
(3)調査報告(赤澤清孝・IIHOE客員研究員)
54機関、81プログラムの「募集要項」、「助成申請用紙」、「報告書」
(報告書については62プログラム)を入手し、
各設問項目の有無を集計し、分析を行い、報告書にそって説明しました。
(4)意見交換
参加者が各自、調査報告を踏まえ「関心を持っていること、尋ねてみたいこと」を書き出し、
(1)助成金を取得したことがある人
(2)申請したことがある・申請したことがない人
(3)その他の立場の人、のグループに分かれ意見交換を行いました。
<1>助成金を取得したことがある人グループ(担当:北川)
●団体のテーマ(平和活動)にあう助成プログラムが少なく困っている。
・子供対象の活動なら「青少年育成」の助成申請をするなどの工夫が必要だ。
・助成にあわせて申請書をうまく書くスキルがない。書類を揃える作業は得意不得意が明確に現れる作業なので、苦労する。
・申請する上でのポイントがどこなのかもっとわかれば、うまく書けるのにと思う。
●申請に慣れると、書類にあわせて事業を組み立てる場合も。
・団体として本当に実施すべきこと、ミッションと、ズレが生じていないのか。
・お金はやはりほしいので、いかにしてもらうか、ということをついつい
考えてしまう。
●申請するための情報が多すぎるのでは?
・助成団体は、こんなに沢山情報を出させて全部読むのだろうかと不審に思うことも。
・読む相手がどの程度理解してくれる人なのかわからないので書く上でいかに
「通じる言葉」を選ぶのかいつも悩む。
●助成を得たことによる「弊害」もある?
・申請事業はあくまで予定。実施上内容が変わってきた場合、助成団体が
どこまで許容してくれるかと気を使わねばならない。
・助成が決まると地域や他団体へ急遽協力を求める必要も。
助成を得たことで関係者に無理を強いているのではと心配になることもある。
・事業の全額助成はそうないので、結局持ち出しが必要となりさらに団体の赤字を
増やしかねないという問題がある。
<2>これから申請を考えている人、申請した経験が少ない人グループ(担当:赤澤)
●準備不足を改善する必要
・団体の基礎情報などをあらかじめまとめておく事が必要。
・まずは、助成機関の意図するところを十分に理解する。
・団体ミッションと申請する事業の整合性がないといけないことがわかった。
●助成申請についてこんなことが知りたい!
・自分たちの活動にあった助成金を探す方法は?
→助成財団センターのWebや財団が発行している助成財団要覧など見て
助成対象分や助成内容をチェックし、その上で申請したい助成金の募集要項
などを手に入れて確認する。
・助成申請した事業が採用されるポイントをもう少し具体的に知りたい
→募集要項に記載されている募集の要件や、審査基準などをよく読むこと。
また、財団のWebで、過去の助成先の一覧や前年度の審査の講評などが
掲載されている場合もあるので、チェックし、財団機関がどういう活動を
応援したいのかをよく知る事が必要。
<3>その他グループ(担当:川北)
●助成規模の違いと書式の共通性は、どこまで許容範囲か(助成団体スタッフ)
●開示の対象者?表現と理解
●助成終了後の展望?(現場は見てるけど/ニーズ/生きたお金に)
●寄付・資金提供をどう促すか→NPO側の意識
●自治体・NPOセンターからの推薦制度の是非
●審査結果のフィードバックのありかた
(5)CANPANを紹介(荻上健太郎さん・日本財団より)
日本財団の公益コミュニティサイトCANPANが目指すこと、
CANPANの機能について説明がありました。
(6)IIHOEの情報開示についての紹介
IIHOEがweb上で公開している事業報告を示しながら、社会から信頼を得る情報開示の考え方について説明があった。
以上です。