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【活動報告】 第2回 がんになっても安心して暮らせるためのなかまづくり [2012年02月05日(Sun)]

2012年2月4日土曜日午後2時から浜松商工会議所において、
プロジェクト 「がんになっても安心して暮らせるためのなかまづくり」
が開催されました。

ケアマネージャー、看護師、薬剤師、医師など32名が集まり、
活発な勉強会が行われました。

このプロジェクトは、医療、介護に関わる専門職間の
相互理解を深め、顔の見える連携を構築し、
「がんになっても安心して暮らせるためのなかま」
をつくるのための勉強会です。

病院やクリニックなどに務める医師、看護師、薬剤師などは、
介護の現場のことをほとんど知りません。

一方、介護施設や患者さんの自宅における
介護に従事している方の中には、
患者さんの療養に関する知識は豊富でも
がんに関する知識や経験はあまり無い方も少なくありません。

がん情報局は、がんになっても安心して暮らせるためには、
医療、介護に関わる専門職が相互に理解を深めることが不可欠と考え、
お互いに勉強する会を企画してまいりました。


第2回目の今回は、講演・症例提示・グループ討論の
3本立てで行われました。

講演は浜松オンコロジーセンター
がん専門薬剤師の宮本康敬先生による
「医療用麻薬の分りやすい話」。

がんの進行に伴う痛みを対処するための麻薬について、
基本的なことから実際の使用まで
わかりやすく解説していただきました。

続いて聖隷浜松病院乳腺科部長吉田雅行先生から、
骨転移をきたし入院治療から在宅療養への
移行を予定しているという想定の乳がんの患者さんの事例について
わかりやすく解説していただきました。


最後に6〜7人ずつのグループ5つに分かれ、
提示された想定患者さんについて、患者本人、家族の両面から意向、
「強み」、「弱み」、配慮すべき事項、
予想される事態などについて討論が行われ、
ケアプラン作成に至る過程を模擬的に学びました。
医師らはベッドバスの実際を聞いて感心したり、
ケアマネージャーらは抗がん剤や余命告知の現状を聞いたりと、
それぞれの専門職がお互いの知識を補いながらの討論が行われました。
最後に、各グループの討論の内容を交流しました。

このような企画を重ね、
がんになっても安心して暮らせるようなまちをつくる
仲間の輪が大きくなっていくことを期待しています。

また、ケアマネージャーのためのがん用語集をより充実させ、情報発信していきます。

次回は8月頃の予定で、ケアマネージャーの側から介護の実際、
社会資源の紹介などの講演となる予定です。乞うご期待!