米国の株式市場が好調である。今週はダウ、S&P500, ナスダック揃って1999年来の史上最高値を更新した。
年初からの世界株式の急落やBREXIT後の波乱を乗り越え、世界のリスク資産を引っぱって来たといえるであろう。
たしかに、米国経済は他の先進国、新興国に比べれば、好調を維持しているようだ。企業決算も最悪期は脱したようだ。
世界の主要通貨の中で、ユーロ、ポンドが大きく売られ、米ドルに向かっているのは確かだろう。とりわけ、そうした資金が比較的高いリターンを上げられそうな米国株に向かうのは当然の帰結と言わざるをえない。
弱気だった世界の多くのマーケットアナリストも、米国株式の当面の上昇を予想する人も増えてきている。ただ、ここから10%も20%も上昇するというものではないが。
私も同感である。
私の第一の理由は、先週も述べたが,世界的に流動性があふれている中で、株式しかリスクに見合う投資対象がないということである。
第二に、米ドルの優位と世界の技術革命をリードする米国企業が
注目されているということである。
しかし、忘れてはいけないのは、マーケットはいつまでも一方向にはいかないということである。
現在のボラティリティーの激しい投資環境の中では、分散投資は重要、とりわけ現金比率を常に高め(25〜30%)にしておくことを忘れてはならないと思います。
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