当初は、株式指数のETFが中心であったが、今では株式指数の空売り、
確定利付証券(債券類)、商品(貴金属、鉱産物、農産物)外国為替など多岐にわたっている。
・株式指数
世界市場株価指数
各国別全体市場株価指数
発展途上国株価指数
業種別株価指数
スタイル別株価指数
高配当株価指数
ファンダメンタル株価指数
株価指数の損益率倍増ETF
株価指数の逆損益ETF(いわゆる空売りETF) など
・債券指数
長期国債指数
中期国債指数
短期国債指数
民間債券指数
など
・商品指数
全体商品指数
貴金属
原油先物
各種鉱産物
各種農産物
など
・外国為替
[V] ETFの便利な使い方
ETFの有利性と、上記のように続々と開発されている豊富な種類を活かして、以下のような便利な使い方ができる。
(1) 高い流動性を活かしたキャッシュマネジメント
取引所が開いている間はいつでも売買ができるので、いつでも現金に換えられる
利点を活かして、以下のような用途が可能である。
・現金性資金の効率運用
・キャッシュフロー対策
(2) 効率的資産分散
小額でも多くの資産クラスの指数のポートフォリオができるので、
以下のような用途が可能となる
・低コスト分散
・幅広いリスク分散(幅広い国際分散投資)
(3) 戦術的取引
業種別指数ETF、スタイル別指数ETFを使って、市場動向の変化に合わせて
タクティカルにウェイト調整をするポートフォリオ運用が数少ない取引で可能となった。
(4) マーケットニュートラル戦術
・値下がり予想の指数ETFの空売り
ポートフォリオのヘッジに通常、先物契約やオプションを使うこと考えるが先物や
オプションには最低単位や期限がある。
その点、ETFの空売りには最低単位もなければ、期限もない、
ポートフォリオのヘッジには最適である
・業種別指数・スタイル別指数ETFを使ったロング/ショート戦略(値上がり
予想の業種・スタイルETFを買い持ちする一方、同時に値下がり予想の
業種・スタイルETFを空売りする)
(5) 時間稼ぎ
ポートフォリオ戦略の策定(含むマネージャーサーチ)やポートフォリオ変更
には時間をかけて、ブランクをETF運用で埋める
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稲葉 喜一 Y&Yコンサルティング 代表
http://www.yay.co.jp/
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