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2014年02月16日

個人の国際分散投資に役立つマーケットウォッチ

私が、ネットや海外出張で得たホットな国際分散投資に参考になる情報を
出来れば、ウィークリーでお届けします。

(1) 「ゴキブリポートフォリオ」で生き延びよう

多くの投資家は、昨年末、米国の金融当局が金融緩和のテンポを縮小すると発表してから、債券を売り、株式に乗り換えた。
ところが、今年に入るや、世界的に株式は下げ、債券が上昇する展開である。
実にタイミングが悪い。
全天候型のポートフォリオで、このようなボラティリティーの大きなマーケットで生き延びようというものある。
ゴキブリは何億年も前から、地球上に存在し、他の生き物が死滅しても、生き延びてきた。それにあやかり、命名したようだ。
いくつも、シュミレーションをして、大恐慌から、ITバブル、リーマンショックを生き延びて、比較的高いパフォーマンスをあげたのが、株式、債券、現金(預金または短期国債)、金の組み合わせが「ゴキブリポートフォリオ」であった。

(2)世界の株式にどのくらいのスタミナが残っているのか

世界の株式市場は、昨年は総じて、高パフォーマンスとなったが、今年に入るや、大きく下げる展開である。もうスタミナ切れなのではないかという不安が聞こえてくる。
よく考えてみると、
●株式は他の資産、とりわけ債券に比べて、配当利回りをとってもかなり魅力的である
●まだまだ、ポートフォリオに占める株式の比率は低い。
●投資家の懐は景気の回復で増えており、負債もかなり減っている。

株式の上昇スタミナは十分であるというのが結論である

(3)新興国株はそろそろ買いか
ご承知の通り、新興国株は年初から、インドネシア、南アフリカ、ブラジル、トルコ、インドという”Fragile Five"(もろい5カ国)中心に大きく下げている。
新興国株は中長期的にはまだ有望であるとは分かっているが、この危機が何時、収束するのかが、現在のマーケットの最大の関心事である。
中国の情勢が不透明なので、早計に結論づけるのは難しいが、よく分散された新興国株ファンドのポジションを少しづつ増やす時期かもしれない。 
      
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