図書館が地域とつくる物語前半はこちらからご覧ください。
ゲストの平賀さん、北村さんのお話のあとは、フロアーの参加者同士意見交換。
意見交換は、この人とお話してみたいな〜、初めてお会いするという人同士でグループになっていただきました。
グループ内で盛り上がった、キーワードになったことを白紙に書いていただき、それを見ながら、ゲスト2人とのトークセッション。
以下一部抜粋です。
・当事者性
地域に住んでいるから当事者性があるわけではない、地域に住んでいなくても当事者性を持つこともある。人として分かち合える、悲しみや喜びなどの感情、共感することも当事者性になる。
・ボランティア滅びて地域滅ぶ?!
人口の規模にもよるけど地域には一人10もの役割を持っている人がいる。
義務としてやらなければならない・・となっていることを一つ一つ棚卸して、整理整頓するお手伝いもしている。でも、どんなに非効率でもあることが大切と思っている思いも大切にしながら一つずつ、少しずつ。(北村さん)
・関わり方、引き出し方をどうつくるか
図書館が地域との関わりしろを考えていく。オープンな場所で、「楽しい」と思うことを切り口にする。「薪ストーブ」のある図書館を考えた時、それなら薪は地域の間伐材を使おう・・というところから地域の人々の持つ力を引き出して、場に編集していった。長野であれば薪ストーブではあるけど、何をネタにするのかは地域ごとのリソースがある。
図書館の中にコミュニティをどうつくる?
市民が情報をもらうだけの場所から、市民も表現する場所になるには?
図書館員自身がどうしたらこのイベントが楽しくなるか??と考える、アンテナを張ることが大事。文化施設、市民活動センターなどの施設と図書館が一緒に入っているという形態の施設で、
下の階でマルシェなどをしていても、図書館と切り離されているところは多い。
図書館員自身が、これもっとこういう風にすると楽しくなる、こんな人とつなげると楽しくなるなぁ・・と気づく、考えることが大切。そのためには、図書館員がどんどん外に出ていくこと。
そして、出会った人たちと行い、その後、やるか、やらないかさえも決めてもらう。
本のイベントをしても人を集める難しさがある・・どうしたらいい?
何か素敵、面白いと思えるようなデティールにこだわっていく。本がモノとしてただ存在するのではなく、その本の背景や物語、気持ちが見えると人の感情は動く。
・図書館は地域とどうつながるのか。
平賀さん)図書館は地域とアソシエーション(=その団体、人々が何のためにあるのか)的なことを接着点としてつながっていくことができる。
図書館=読書ではなく、地域の中間支援組織として地域課題の解決というところでつながっていけばいいとわかったがどうつながればいいのか・・(北村さん)
地域の主体の言語を知るのと同じで図書館の言語から入っていくといいかもしれない(平賀さん)
図書館が行ってきた様々な取り組み
これまでやってきたことのコピペはやめよう。(平賀さん)
「何のためにやっているのか」意味が本来のことから離れた取り組みはやめればいい。
「図書館が」ではなく、地域の一員として何ができるか?を考える。
図書館を「自分たちの場所」として取り戻す。
トークセッションのあとは、グラフィックレコーディングの前で自由に意見交換。
そして、単なる議事録としてのグラフィックではなく、集まる一人一人の視点、情報もこの紙の上に追加してみんなで作り上げる紙。ペンを持って、描き込みながら意見交換。
こんなに描けるなんてすごい〜と眺めるだけでなく皆さんどんどん描き込んでくださいね〜!
図書館を利用しても、図書館にいる人とこんな風に意見をかわすという関わり方を多くの市民はしていないのではないでしょうか。また、図書館員同士は集まることはあっても、その中での議論、問題意識に留まることもあると思います。
図書館と街づくり、図書館と地域連携、図書館とビジネス支援・・大きな言葉でくくって考えるほど、取り組んでいくことは難しいこと、市民の実感から離れていくものなのかもしれません。
こうあらねばならないから離れて、様々な世界で生きている人と話して、考えて、つくっていくときに難しいと思えたことは気がついていたらできていた、難しいと思えたことは楽しかった・・
そんな風に対話から創造が生まれていくといいなと思います。
お越しいただいた平賀さん、北村さん、運営・設営にご協力いただいた皆さん、ご参加いただいた皆さんありがとうございました!
グラフィック
グラフィック
2018年11月03日
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