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2018年10月31日

イベントレポート:図書館が地域とつくる物語(前半)

10月28日 図書館が地域とつくる物語

にんげん図書館の新しいチャレンジとして、図書館と地域の連携を進める企画を行う
「図書館」×「地域」ラボを、今年の10月から来年10月まで取り組みます。

まずは図書館と地域がどんな風につながり、連携できるのかを考えるキックオフイベント。
ゲストとして、県立長野図書館長の平賀研也さんと、NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらん
代表理事の北村隆幸さんにお越しいただきました。

図書館について話そうとするとき、その方が「図書館」についてどんな風に関わっているのか
図書館で働いている、図書館の館長をしている、図書館のボランティア活動をしている
図書館って本を借りる場所、返せないから行かないなぁと思ってる人・・
図書館員の中でさえも考え方も様々。さらに図書館を取り巻く市民となると認識、
持っている情報も様々。

そのような人たちが同じテーブルについても、持っている認識や情報の格差から
フラットに対話をすることは難しいと感じてきました。

「図書館」のあるべき姿から話をスタートするのではなく、図書館員も市民もみんな
一人の生活者として、日々、生きる、働く、暮らしを営む中で出会う、楽しいこと
悲しいこと、つらいこと、わくわくする・・そんなときに出会う人や本や情報ってなんだろう。
個人、地域社会にとって、そうした場や機会はどんな場なんだろう。

みんなが分かち合えるところから対話をし、そしてそれを集まった人それぞれの
現場の中で生かしていくような場にしたいと思い、企画しました。
そんな切り口からの視点をいただける方としてゲストのお二人をお招きしました。

そして、今回のイベント全体で交わされる言葉を模造紙に記録していく、グラフィックレコーディングを脇田麻衣子さんにお願いしました!

最初はゲストお二人からのお話

平賀さんからのお話ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これからの図書館は・・と考えるとき、サードプレイスやら、シビックプライドやら、
ソーシャルキャピタルやら・・様々な言葉が飛び交う。

綺麗な言葉で表現されるほど、それはどんな場であるのかというのがわからないまま、
なんとなく納得してしまう。

ほんとにそれでいいの?それらは何を示しているのか。
人によって異なる受け取り方、意味をすり合わせていくような対話と共通の
体験が必要なのではないか。

今は昔と比べ、格段に情報についての環境、知るプロセスが変わった。
知りたい、学びたいと思ったら得られる環境はある。
情報と情報、情報と人、人と人をどうつないでいくのか。
たくさんの本や情報はあっても「なんにもない」と思う人もいる。

情報を自ら得る、市民が表現する場所として図書館には可能性がある。
「知る」プロセス、環境をみんながつくり、コミュニティとなっていく。
それこそが新しいパブリックではないか?


北村さんからのお話ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらんは、地域のボランティア団体や地縁組織、
NPOを支援する中間支援組織、市民活動センターを運営している。

市民活動センターの役割は単なる場所貸し?印刷をするところ?
そんな風に捉えられていることもあるけど、本来は、地域の課題を地域の人たちが知り、
地域課題の解決と創造を支援する場所。

そんな取り組みの一つとして、地域の問題を地域の人が把握するため、定量的なデータ
(地域ごとの犯罪率など)を示し、地域住民が知る、当事者性を持ち、
どうしたらいいかを考えることをしている。

地域が何かに取り組むとき、現状を把握する問題が何かを把握することが大切なのに、
そこは見落とされがち。地域の課題の解決、支援という目的から、図書館とつながって
いけるのではないかと思う。

IMG_2965 (1).jpgみなさんがどんなところから見ているのかマッピングして、可視化。図書館、教育関係、NPO市民活動の方が多いですね〜。

IMG_2962 (1).jpgグラフィックレコーディング 平賀さん


IMG_2978.jpgグラフィックレコーディング 北村さん

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