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2012年がもうすぐ終わります。来年はもっと良い年になりますように。[2012年12月31日(Mon)]
今年がもうちょっとで終わります。

今年1年、「不登校」を巡っていろいろありました。

一番大きな出来事が、沖縄県内での「不登校」に対する概念が沖縄県外と違っていたことがはっきりし、沖縄県教育庁の職員の皆様とそのことを共有できたことです。

今まで、教育委員会や児童福祉行政が行ってきた・行っている「不登校」に関する施策が、根底から間違っていたことになるのですが、このことは沖縄県内にまだまだ知られていないことです。

来年は、沖縄県がずっと勘違いしてきたことを訂正し、不登校の対する認識がもう少し変わってほしいと思います。

「不登校」を学校に行くか行かないかという軸で考えている限り、子どもたちがありのままを受け入れてもらい気持ちを聞いてもらうという事が難しいのかもしれません。

以前、沖縄県内の「憲法」を専門とする大学教員の方から、「子どもの人権を話す時に、不登校の話はしないようにしませんか?」と言われた事があります。

その後この大学教員の方との関わりが切れたことはいうまでもありません。

子どもが不登校したというだけで、周りの大人は大騒ぎをし、子どもの人格を否定するような言動を大人たちはします。

「虐待」はしてはいけないと言っている福祉行政の職員や学校・教育委員会職員は、なぜか子どもが不登校をすると虐待を助長・推奨するような事をします。

学校に無理やり連れて行ったり、とにかく学校に行けるようになるようにと「校門タッチ」(沖縄県では平成24年になっても行っている)などの子どもの気持ちを無視したことを子どもにさせたりします。

学校や教育委員会からプレッシャーを受けた親が、子どもを殴ったり、無理やり車に押し込んで学校に連れて行ったり、人格を否定するような事を言い続けたりすることがあります。

これらの行為は、全て虐待に当たります。

日頃虐待はダメだと言っている行政職員が、不登校をしている子どもたちに対しては虐待を進めているかのようです。

このように不登校をしている子どもたちは、不登校をしていることで人権侵害を受けています。

来年は、「不登校」を「子どもの人権」を軸として考えていきませんか?

来年は、子どもたちにとって良い年になりますように。
那覇市小中一貫教育基本構想(案)に対する意見を出しました。[2012年12月28日(Fri)]
いよいよ年末です。

今日12月28日は官公庁の仕事納めの日でした。

仕事納めの日と言っても通常業務もあって、年末らしさはあまり感じられません。

毎年12月28日は沖縄県教育庁と那覇市教育委員会で開示を受けたりその他の用事で行ったりすることが多く、今年も偶然また沖縄県教育庁と那覇市教育委員会に行くことになりました。

午後一番に、沖縄県教育庁県立学校教育課の県立高校生の就学支援事業(一括交付金の事業)の委託契約書・業務計画等の文書の開示を受け、次に沖縄県教育庁義務教育課のスクールソーシャルワーカー実習生受け入れについての文書の開示を受けました。

その後、那覇市教育委員会に那覇市小中一貫教育基本構想(案)に対する意見(パブリックコメント)を提出に行きました。

県立学校教育課も義務教育課も今日の開示文書について、このブログに書きたい事はたくさんあるのですが、今日は那覇市のパブリックコメントについて書きたいと思います。

かねてより那覇市は小中一貫校を作りたいということで準備を進めており、すでにモデル校での小中一貫教育は行われています。

今回のパブリックコメントの募集は、小中一貫教育基本構想(案)に対する意見です。

意見提出締切日は12月28日になっていたため、現在すでに那覇市ホームページ上から意見募集要項は削除されています。
※(参照:那覇市ホームページ 「民意見提出制度について」「これまでの案件一覧」
http://www.city.naha.okinawa.jp/collabo/iken/ankenitiran.html
那覇市教育委員会学校教育課のページから「小中一貫教育基本構想」は削除されています。)


小中一貫教育基本構想(案)
  ↓
那覇市小中一貫教育基本構想(案).pdf

この那覇市の基本構想(案)に対する意見を出しました。

その意見は以下の通りです。
*********************************************************************
P.1
第1章 基本構想の概要
1基本構想策定の趣旨と経緯
5行目 「中学校進学時の不登校や問題行動の増加」

P.2
第2章 小中一貫教育導入の背景
1 学校教育に求められる教育の展開
1行目 「全国的に中学校1年生で学習意欲が低下することや、いじめなどの問題行動が激増する現象、いわゆる「中1ギャップ」が調査研究で指摘されています。そこには、「子どもの心身の発達と現行の学校制度がうまくかみ合っていない」」
10行目 「導入先進市においては、中1ギャップの改善だけでなく、」

以上の記述について

那覇市小中一貫教育基本構想から、「中1ギャップ」と「不登校」に関する記述を削除してください。

理由

小学校から中学校に進学する時のギャップのためや中学進学への不安が原因で子どもたちが不登校するのではありません。

子どもたちが中学で不登校をするのは、小学校で教職員がいじめを放置したために中学校でのいじめがより複雑になり陰湿・残忍なものに変化することや、中学教師の生徒指導が必要以上に厳しく体罰が行われるなどの指導の在り方が子どもの人権を無視したものであるなどの要因が考えられます。

那覇市小中一貫教育基本構想(案)
P3 (2)生徒指導における現状と課題 8行目 
「特に不登校については、国立教育政策研究所の調査によると、中学校で不登校になる生徒の約半数は、小学校時代にすでにその兆候がみられることが分かっています」
との記述があります。

同じ文部科学省国立教育政策研究所が発行している「不登校・長期欠席を減らそうとしている教育委員会に役立つ施策に関するQ&A 平成24年6月 生徒指導・進路指導研究センター」の「はじめに」には、次のようにあります。

「各学校を指導・支援する立場にある教育委員会のみなさんに、不登校や長期欠席に関する基礎情報を正しく理解していただくこと、世間に流布されている様々な情報に惑わされずに科学的な根拠に基づいて合理的な判断を行っていただくこと、そして、必要かつ効果的な施策を速やかに講じていただくことがねらいです。」

そして本文には次のような記述があります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.18 
4「中1ギャップの正しい理解」
「ギャップが本当にあるのか、不安感で本当に不登校になるのか等、客観的なデータに基づいて判断する。」

「「中1ギャップ」という言葉で、安易に問題を片付けるべきではない」

−− 様々な場面で、「中1ギャップ」という表現が頻繁に用いられています。

 どのような事実に基づき、何を問題にしているのかさえ曖昧であるにもかかわらず、あたかも確固たる事実に基づき、多くの人々に共通理解された概念であるかのように広まってしまっているのは、好ましい風潮とは思えません。

−− 知りませんでした。中1になった時点で、何もかもが急激に悪化していくかのようなイメージを抱いていました。

 中1ギャップ」 という言葉だけが一人歩きして、そんなふうに誤ったイメージを抱く人が増えていくことこそが、怖いのです。
 本当かどうか確認すらせずに、「中1ギャップ」なるものが確たるものとして存在するかのように信じる。それを解消すると称する取組がどこからかデータも示されずに提案され、みんながそれを効果があると鵜呑みにする。いわゆる「思考停止」 が広がっているように感じます。

P.19 
「進学に対する不安感を不登校の原因と決めつけるのは誤り」

−− そうした違いが原因で不安になったり戸惑ったりして、不登校が増えると言われています。

 この数年、よく聞く 「俗説」 のことですね。すなわち、中1で不登校が増える原因は中学進学に対する不安感だから、それを軽減すれば不登校は予防できる。具体的には、「出前授業」 や 「体験入学」 などの「小中連携」が効果的だ、という…。

−− これは 「俗説」 なのですか?
 
かなり多くの人々が信じているようですが、きちんとした裏付けはないはずです。

P.20

不登校等の原因は不安感やストレスをうまく処理できないためとの前提に立ち、それらの不安感等がどのように生じたかを検討したわけです。当然、前提自体の真偽は検証されていませんし、異なる原因のいじめや不登校は扱われていません。

 つまり、進学後の不安感等が増大する過程を検討してはいるものの、不安感等の増大がいじめや不登校急増(いわゆる 「中1ギャップ」)の原因と言えるかを検討したわけではありません。ましてや、中学進学に対する不安感から不登校になる、小学校時にそれらを軽減すれば不登校は減る、という説の根拠が示されたものではないのです。

−− それが、なぜ違う話として広まってしまったのでしょう?

報告書をきちんと読まないまま、調査の前提となった仮定の話(いじめや不登校の原因は不安感等)が調査で検証されたものと勘違いし、伝言ゲームが繰り返される中で「進学後の不安感」が「進学に対する不安感」に置き換わり、現在の「出前授業」有効説が完成したのではないでしょうか。

−− そうすると、不安感で不登校になること自体を裏付けた調査は存在しないのですね?

 進学への不安で不登校になるとは限らない、ことを裏付けた調査ならあります。「俗説」 の真偽を確かめるため、生徒指導・進路指導研究センターでは不安感と不登校に関する調査を行いました。」

「結論から言うと、不安感が高いからといって不登校になるわけではない、ということです。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上の記述の通り、中1ギャップは科学的な根拠に基づいた考え方ではないという事が示されています。

国立教育政策研究所
http://www.nier.go.jp/02_news/index.html

平成24年の情報
http://www.nier.go.jp/02_news/index.html

「不登校・長期欠席を減らそうとしている教育委員会に役立つ施策に関するQ&A」
http://www.nier.go.jp/shido/fqa/index.html

http://www.nier.go.jp/shido/fqa/FutoukouQ&A.pdf

不登校・長期欠席を減らそうとしている教育委員会に役立つ施策に関するQ&A 平成24年6月.pdf

当会の活動の中でも、小学校から中学校に進学する時のギャップや不安から子どもたちが不登校をするのではないことがわかっています。

生徒たちの学力低下が不登校などの子どもたちの行動に結び付けられることがありますが、子どもたちの学力低下は教職員の授業を教える能力が十分ではない事が要因とも考えられます。

小中学校のそれぞれの教職員が連携し、授業を教える能力を向上させることについては、積極的に取り組んでいただきたいです。

又、小中の教職員が交流することにより、教職員の体罰の抑止力になるのであれば、小中一貫教育を行うことに反対しません。

しかし、「中1ギャップ」という科学的根拠に基づかない話を出して「不登校」を語ることはやめていただきたいです。

以上のことから、小中一貫教育を行ったからといって不登校の未然防止や解決にはならないため、基本構想から「不登校」に関する記述を全て削除してください。
********************************************************************
以上が提出した意見です。

「中1ギャップ」に関する過去の記事は

新聞記事「7割の教委が小中学校連携 文科省、初の実態調査」と中1ギャップ[2011年11月02日(Wed)]
https://blog.canpan.info/futoukou-oki/archive/298

ツイッターから関連記事
 ↓
2011年10月30日共同通信配信記事「7割の教委が小中学校連携 文科省、初の実態調査」(http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011103001000276.html …)の元ネタは、文科省中央教育審議会 学校段階間の連携・接続等に関する作業部会第7回配布資料7 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/045/siryo/1312246.htm … とのこと。
https://twitter.com/yone_oki5/status/133474214006104064

2011年10月30日共同通信配信記事「7割の教委が小中学校連携 文科省、初の実態調査」→文科省が記者発表したわけではなく、共同通信社記者が審議会の傍聴に来て資料を入手したのだと、今日文科省の担当者に電話で教えてもらった。資料の内容と記事があっているか確認作業が必要である。
https://twitter.com/yone_oki5/status/133475516631101440

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教育委員会の皆様、不登校支援という名の不登校対策をされる場合は、科学的根拠に基づいた情報をもとに考えるようお願いします。

「きっと、こうだろう」「きっと、そうに違いない」という推測の話が多すぎますよ。

保護者の皆様も、学校や教育委員会の話が科学的根拠・法的根拠に基づいた話かどうかの確認をしましょう。

保護者が学校・教育委員会の間違った情報をもとに間違った対応をしても、学校・教育委員会は責任を取ってくれませんし、処分も受けません。

結局、被害を被るのは子どもさんの方ですから、子どもさんをしっかり守るためにも、最新情報と根拠のある情報を収集するようにお願いします。
2012年12月例会は終了しました。来年1月の例会は1月19日(土)です。[2012年12月23日(Sun)]
12月の例会は終了しました。

今回は選挙投票日と重なり年末の忙しい時期だからでしようか、参加者の人数は少ない例会となりました。

しかし、人数が少なくても中身は濃いものになりました。

例会は人数が多ければ多いなりに、少なければ少ないなりに、両方の良さがあるので、参加してみないとわかりません。

さて、「不登校」というと「治す」とか「戻す」とかを考えがちですが、親がそう思っている間は、子どもたちは苦しい時間になってしまいます。

視点を変えて、学校だけが人生ではない、学校以外の場所での学びもあると考えてみませんか?

選挙の結果、子ども・若者にとって受難な時代を迎えてしまった感じがします。

これからの時代は、これまで以上に親が子どもの事を守り子どもの気持ちを尊重し、子どもの最善の利益を考えていかなければいけないと思います。

国や地方自治体の政策は、子ども・若者を何か違う方向に連れて行ってしまうものであれば、いち早くそれに気づき、子どもを守らなければいけません。

行政の不登校対策が本当に子どもの最善の利益を優先したものになっているのか、きちんと親が見極められるようにしていこうではありませんか。

さて、次回の例会は次の通りです。

不登校を考える親と市民の会・沖縄 2013年1月例会

  日時:2013年1月19日(土)13:30〜16:30 
  場所:沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」 
          4階 研修室3
2012年12月例会のお知らせ。今月は日曜日です。[2012年12月14日(Fri)]
早いもので、今年があと少しで終わります。

毎日同じように見えても、子どもも大人もそれなりに成長しています。

今月の例会は、日曜日です。

今年最後の例会、今年を振り返りながらゆんたくしませんか?

今月12月の例会は
  ↓
不登校を考える親と市民の会・沖縄 12月例会

  日時:12月16日(日)13:30〜16:30 

  場所:沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」 
          4階 研修室3


※ 掲示板には借用時間の「13:00〜」が書いてありますが、例会の開始時間は
   13:30です。

※ 参加費:300円です。(ご家族で参加の場合は、一家族につき300円)

※ 事前の申し込みは必要ありません。
 
※ 沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」は公共施設ですので、十分な駐車場が
  ありません。
  地下駐車場が満車の場合は、近隣の有料駐車場に停めてください。

※  例会にご参加される前に、このブログの過去の記事をいくつかお読みいただくことを
   お薦めします。
   当会の趣旨・考え方・不登校についての情報など知っていただいた上でご参加いた
   だいた方が、例会での時間が有効に使えると思います。

※ 「例会」の参加対象は、不登校の当事者(不登校・ひきこもり本人とその親・家族)の方
  に限定していますので、不登校支援の方、不登校について学びたい方は、個別に会ま
  でご連絡いただければ幸いです。
子どもの教育を受ける権利と多様な学び〜誰のための学びなのか・・・。[2012年12月01日(Sat)]
現在、子どもの教育に関して新しい法律(案)が検討されています。

それは学校以外の場所も義務教育として認めようというものです。

もう学校に行くのが当たり前という考えは過去のものになりつつあります。

「学校に行きたくないのであれば、他の場所で教育を受けてもいいんだよ」と言ってもらえるのは、子どもにとっても気持ちが楽になるので大歓迎なのですが、検討されている法律はなんだか趣旨が違っているように見えます。

学校以外の場所、特に家庭で教育を受けることも義務教育として認めようというのは、これまでからすると前進しているように見えるかもしれません。

しかし、義務教育として認め公的資金が家庭に配分されるとなると、今まで以上に教育委員会などの教育行政が介入してくる事は目に見えています。

今まで、学校や教育委員会の人たちが「絶対に不登校なんて認めないぞ」みたいに怖い顔をしている中で、どうにかこうにかやってでも、親子で楽しく不登校をしながら家で過ごすことで、学校に行っていた人たちと変わらず、不登校をしていた子どもたちも社会人になっていっています。

それは、学校や教育委員会からの介入が無いので気持ちよく親子が過ごす事ができて、思う存分家で学ぶことができたからです。

検討されている法律では、そうはいかないだろうと思います。

家で何をやっているかわからないところに、公的資金を出そうと言うでしょうか?

どんな勉強をしているのか、どこまで進んだのか、定期的にチェックが入ったり、○○コーディネーターみたいな人が家庭訪問に来ることも予想されます。

何をどのようにどれくらいの時間をかけて学ぶのか、子ども一人一人が自分で考えて決めて誰からも邪魔されない事が家で学ぶことの醍醐味です。

それが、チェックが入ったり指導されたりしてしまうと、台無しです。

まだ法律は決定ではないのですが、今のままだと国会に法律案が提出されてしまいそうです。

今お子さんが不登校をしている親御さんも、すでに子どもは大きくなって不登校は卒業したという親御さんも、教育行政が家庭に介入してくることがどんな影響を与えるのかどんな弊害があるのか、考えてみていただけませんか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新しい法律案については
  ↓
「(仮称)オルタナティブ教育法」を実現する会
http://aejapan.org/wp/

第2回総会の議案概要
http://aejapan.org/wp/?p=83

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2回総会は終了しました。

この法案は、多くの不登校の子どもたちや親御さんの話を聞いてきた不登校の親の会から出た話ではなく、全国フリースクールネットワークから発案されたものです。

不登校の親の会を長い間主宰していると、このような法律が必要だという発想になりません。

フリースクールやオルタナティブスクール等を運営している方々からの提案であることを認識しながら、法律案を読んでいただきたいです。

2012年10月31日には、東京にて登校拒否・不登校を考える全国ネットワークでこの新法についての話し合いが行われました。

東京シューレやその関係者以外の不登校の親の会の代表の方々は皆賛成できない・反対だという意見でした。

不登校を考える親と市民の会・沖縄も反対意見を出してきました。
   ↓
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
子どもの多様な学びの機会を保障する法律(多様な学び保障法)骨子案に対する意見
          2012年10月31日(水)  不登校を考える親と市民の会・沖縄 

〇 「不登校」を生き方の一つであると考える社会になっていない日本の状況の中で、この法律が作られることは、逆に子どもたちの多様な学びの機会を規制する事になると思われるので、ただちに廃案にすることを要求します。

「不登校」を減らさなければいけない・克服しなければいけない・悪いものだ等マイナスのイメージを持っている学校・教育委員会の教職員はまだまだ多いです。

この法律の全体像は、教育委員会などの行政機関が子どもの学びの場所・方法の主導権を握るものだと考えます。

「不登校」をなくさなくてはいけないもの・不登校をしている子どもたちを病気や発達障害と考えている行政職員が考える学びの範囲は非常に限られたものであり、医療の介入を容易にするものになると思われます。

〇 どんなに良い案を作成しても案通りに法律が作られる保障はどこにもありません。

法律を決定するのは国会議員であり、不登校・フリースクール関係者ではありません。
決定する場に、不登校の親の会やフリースクールネットの関係者は入れません。

不登校・ひきこもりに対して理解があるとは思えない議員たちが決めるものであるため、最終的に法律の文言が変えられる可能性があります。

今の日本社会の状況では、案通りに法律が作成されるとは考えられません。

 また、現在の案通りに作成されたとしても、後で改正される可能性もあります。

〇 法律の条文に何が書いてあるのかが全てです。

 法律の提案の趣旨や関係者それぞれの思いとは関係なく、条文の文言の解釈で法律は運用されます。

〇 市町村に届け出・登録することの意味

 保護者が行政に届け出る事自体が、保護者の精神的・物理的な負担になり届け出ない家庭も出てくる事が予想されます。

 保護者が行政に届け出ない場合、周りや行政から「なぜ届け出ないのか?」と言われたり、「子どもに教育を受けさせていないのではないか」と教育ネグレクトの疑いがかかる事も予想されます。

子どもの不登校をやっと理解し、家で過ごす事を選んだ家庭をさらに届出・登録という圧力をかけて追い詰める事は、不登校の親の会がめざして来たことではないと思います。

〇 学習支援金の給付は現実的ではありません。

 今の日本では、生活保護も十分受けられない人が存在するなど、行政の水際作戦によって、生活保護費予算はかなり抑えられているのが現状です。

 介護保険も申請通りの要介護認定が下りず、介護保険の支払いが抑えられているとの話もあります。

 日本全体の経済状況が厳しい中、果たして学校を選ばない子どもたち・家庭で過ごす事を選んだ子どもたちに助成することの社会的了解が得られるでしょうか。

 仮に法律が作られた時には、助成はされずに届け出・登録などの手続きだけが残り、結果として行政による管理だけが強化される事になるのではないかと考えられます。

〇 どんな学びであっても子ども自身が拒否できないものは、自由ではないばかりか人権侵害です。

 学びが法律で規定されれば、学びの支援も届け出・登録を受け付ける側は行政です。

 行政が支援内容も登録要件などを決める事のできる立場になる事は、子どもや保護者は公権力のもとで、限られた範囲でのみ選択することができることになり、全くの自由ではなく、逆に制約を受けることになります。

 行政側が学校外の学びに理解があり、子ども一人一人の自由なニーズに応える準備ができているのであればいいのですが、現実は違います。

 学校だけが学びの場だとかたくなに思っている行政職員が主導権を握ってしまえば、自由な学びは認めないということになります。

 法律の施行によって法的根拠ができ、行政職員が考える・認める学びを子どもたちに強制することになれば、子ども・保護者は拒否をする事ができません。

 拒否する事ができてはじめて権利と呼ぶことができると思います。

 この法律ができたら、子どもたちが拒否する事ができず、結果として人権侵害となってしまうと考えます。

〇 行政の決定を覆す事は現実的に難しい。

 保護者が行政に申し出・登録する事は、行政が認可・認証するなど行政の決定・指導に当たると考えられます。

 行政の決定に対して、不服申し立て(審査請求・異議申し立て)ができることになっていますが、それは決定を受けた側(不服申立人)が行政の決定が間違っている事を立証しなければならず、慣れていない人にとってはかなり難しいものです。

 また、不服申し立てされた内容を審査する人は行政職員又は行政から委託を受けている人であるため、行政職員の意見に傾きやすく、行政の決定はなかなか覆されません。

 行政の決定を覆す事が難しければ、それは行政の決定に従わなければいけないということになり、結果として子どもや保護者の意思とは関係なく行政が「学び」を決めることになってしまいます。

以上の理由から、この法律の成立に反対し、廃案にすることを求めます。

印刷用は
 ↓
多様な学び保障法(案)意見 不登校を考える親と市民の会・沖縄2012年10月31日.pdf
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2012年10月31日の話し合いでは結論が出ないというよりも、東京シューレの方々が頑として譲らない・とにかく法律を成立させたいという事で、反対意見を吟味するとか検討するという事にはなりませんでした。

そして、明日12月2日は大阪でこの法律案についての勉強会が行われるとのことです。

どのような内容になるのでしょうか・・・。

不登校・ひきこもりの親の会では、長い間いろいろいな方を見てきた結果、共通して持っている考えがあります。

それは、不登校・ひきこもりに関しては、“専門家の話をうのみにしないで、自分で考えよう”、“学校に行かせよう行かせよう、外に出そう出そうと思えば思うほど、子ども・若者たちは学校にも外にも行かない・行けない”などです。

(もっとたくさんありますが、それはそれぞれの親の会の方に聞いてください。)

特に大学教員・医者・学校・教育委員会などの肩書を持っている人の話はあてにならない事があり、また ○○士・○○カウンセラー・○○相談員という肩書の人たちが不登校・ひきこもりを理解していないことも多いです。

もしこのような人たちが不登校・ひきこもりを理解していたとしたら、今頃は不登校をしている子どもさんや親御さんは悩む事は無いと思います。

しかし、なんらかの肩書がある人の話・情報に振り回され、その結果親子関係が悪くなり、ますます状況が悪くなっていくというパターンが残念ながら多いのが現実です。

肩書で相手の話を信用するのではなく、考え方・情報が納得いくものであるかどうかで信用するしないを考えて決めるようにすると、情報に振り回されず、また騙されることも少なくなるのではないでしょうか。

新しい法律を検討している・推進している人たちの中に、親の会は入っていません。

大学教員・医者・著名人などのりっぱな肩書を持っている人が推進しています。

果たして誰のための法律なのか、誰の方に向かっている法律なのか・・・。

この法律が子どもたちや親たちに利益になるとは思えません。

肩書や有名だからという権威主義で物事を判断するのではなく、自分の頭で考えて自分の意見を持つようにしましょう。

これからの時代は、情報は受け身ではなく主体的に収集し、誰かに任せて依存するのではなく、自分の事は自分で決めるということが必要になっていくと思います。

それは大人だけでなく、子どもたちも子どものうちから自分の事は自分で考えて決めるという習慣を身に付けて大人になる必要があると思います。

それがいじめやパワハラ・セクハラなどの暴力の被害防止にもつながり、人生を豊かに過ごす事ができるようになるのではないでしょうか。
2012年11月例会は終了しました。[2012年12月01日(Sat)]
2012年11月例会は終了しました。

「子どもが不登校になった時、どうしていいかわからない」と思われるのはごくごく普通の思いです。

しかし、その後の親御さんの行動一つで不登校をしている子どもたちは苦しい思いをするか楽しい思いをするか、天と地ほどの違いになります。

一番優先していただきたいのは、子ども自身の不安や心配を軽くするために親御さん自身が十分に情報収集し、どうしたらいいか考えることです。

誰かに聞いた事をそのまま実行するのはお勧めできません。

なぜなら、子どもたちは一人ひとり環境も性格も経験も違うからです。

だから、他の人が成功したという話は参考にするのはいいかもしれませんが、そのまま実行するのはやめましょう。

すぐに誰かに聞いて早く解決したいと思う気持ちもわからなくはないですが、その気持ちはぐっとこらえて、まずは情報収集です。

一番の間違いのもとは、「学校・教育委員会など行政機関に相談すること」です。

学校内にいじめや体罰などの問題が起きていても、学校や教育委員会は教えてくれません。

それどころか、不登校の原因は子ども本人(精神疾患・発達障害など)や親御さんや家庭環境にあると、問題をすり替える言い方をされます。

子どもの不登校は、学校に行かない現象ですので、子どもは精神疾患でもありませんし、発達障害でもありませんし、家庭環境の問題とも関係ありません。

学校に行かない現象なので、他の問題が同時に起きる事は当然あります。

しかし、そこで問題の整理をしないまま行政機関に相談すると、全て不登校の原因を学校以外の問題にすり替えられてしまいますので、ご注意を。

さて、12月の例会ですが、今回はいつもの例会とは違う内容にする予定にしています。

詳細はまだ決まっていませんので、決まり次第ブログに載せます。
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沖縄県民の皆様へ 沖縄県内では、「不登校」の事を「不登校には心因性と遊び・非行型がある」と言う人がいます。 学校や教育委員会などの行政職員や相談員など、公の立場にいる人が言っていたりするので、多くの人がその話を正しいと思って信じてきたようですが、 「不登校には心因性と遊び・非行型がある」という話は、うそです。 以下の記事やその他の記事をぜひお読みいただき、今すぐ、間違った考え方を捨ててください。 ↓ 沖縄県内で言われている「不登校は心因性と遊び・非行型がある」という話はウソでした。[2012年08月08日(Wed)] https://blog.canpan.info/futoukou-oki/archive/344 尚、現在でも「不登校には心因性と遊び・非行型がある」と言っている人がいる場合、その人は「不登校」の事を知らない・理解していない人です。 それが、たとえ教育委員会の人でも、大学教員でも、その人の話は信用しないようにしましょう。
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