「公文書開示請求はおもしろい」というと、忙しくお仕事をされている行政職員の皆さんから怒られそうですが、行政職員は市民の税金で働いている以上、公文書開示請求をされるのはさけられません。
なぜ開示請求がおもしろいかというと、行政の仕事内容がわかるのと税金の使い道がわかってくるからです。
「こんな仕事に税金が投入されているなんて」ということが見つかったり、「こんな仕組みになっているんだ」と理解することができるようになったり、公文書を開示することは決してマイナスの行為ではありません。
連休前から急ぎで開示請求していたものがあったので、今日はその開示を受けに那覇市教育委員会に行ってきました。
それで、今日わかったことは次のことです。
1、那覇市教育委員会の職員は相変わらず、情報公開条例を読んでおらず公文書開示の手続きの仕方(職員がとらなければいけない事務作業のこと)を職員に覚えさせようという気はさらさらないこと。
2、那覇市教育委員会(各市立小中学校含む)で作成する文書が、市民との共有財産という意識が無く、いつでも誰でもが開示請求した時に見せられるような文書を作っておくという認識が無いこと。
職員の間だけでわかっていれば、それでいいと思っているということ。
3、学校の先生の頭の中は、想像を超えたミラクルな世界であること。
児童・生徒たちには単一なことを要求するのに、先生たちはちょ〜自由奔放、なんでもあり。
以上の3つです。
今回請求したのは、ある那覇市立中学校の生徒指導計画について書かれた文書です。
開示された文書を見ると、最後の1枚が白紙で、下の部分に3ページ分のページ数がまとめてうってありました。
生徒指導について細かく書かれた文書の最後にこの白紙のページが入っていたら、皆さんは何を想像されるでしょうか。
いじめや学校にとって都合の悪いことをよく隠ぺいする教育委員会のすることだから、きっとこれは市民に見せたくないページが入っていてわざと白紙を入れたのではないかと、つい妄想してしまいます。
で、開示の担当者からの説明は、次のようなものでした。
次年度の様々な計画を複数名の先生たちで分担して作成する。
3月は卒業式や異動などがあり忙しい時期なので、全ての計画ができた時に印刷していると4月に間に合わないので、あらかじめ分担したところのページを振り分けておいてできたところから印刷していき、最後にそれぞれを組み合わせて一冊作るとのこと。
実際に出来上がったページ数が前もって振り分けていたページよりも少なかった場合に、調整のために1枚の紙に数ページ分の数字を打って帳尻を合わせる。
今回の開示文書は、このようにして出来上がったものである。ちなみにこの計画書は、教育委員会と教育事務所に各1冊ずつ、それから学校内の教職員全員に配布されるものだそうです。
新しく赴任した先生は、これを見ながら校務をこなしていくとのこと。
担当者の説明を聞けば、「文書を隠しているのでは?」という疑いはこちらの妄想だったということになるのですが、市民に妄想させないような公文書をぜひ今後は作っていただきたい。
開示された問題の公文書はこれです。
(このファイルを開くと、真っ白な画面が登場しますが、エラーではありません。
一番下まで、画面をスクロールしてみてください。
ページ数が現れますので。)
↓
「いやぁ〜、勉強になったなぁ〜」ということではなく、「公文書」がどういうものであるのかという意識が市民側と行政側では違うということがわかる例でした。
公文書それぞれに文書ができる過程の事情とかは書き込むところは無いので、数年後に全く事情を知らない人が見た時に、あらかじめ誤解の無いようわかりやすく作成するのが筋だろうと思います。
しかし、今回の文書の場合は外部の人たちに見せるつもりが前提として全く無かったので、自分たちだけがわかるルールで文書を作成してしまったということですね。
「行政のすることにいちいち口を出すな」と行政職員の人たちは思っているかもしれませんが、市民の税金を使っている以上市民がその仕事ぶりをチェックするのは当たり前のことです。
市民がチェックできなくなった時は、国や地方自治体が独裁政治を行うようになった時です。
アメリカの公文書館で発見された沖縄の密約文書やウィキリークスが発表している日本とアメリカの外交文書などが話題になっていますが、市民に知らされていない情報をどのようにして市民が手に入れることができるのか、それが政治の在り方ともつながっていることだと思います。
まあ、那覇市ぐらいの規模だと重箱の隅をつっつくように見えるかもしれませんが、そうは言っても税金が使われていることには違いないので、無駄があったら削除して浮いた分は減税するか他の本当に必要なところに使って欲しいと思います。
那覇市教育委員会で用事を済ませて帰ろうとした時、ばったり昨年度の学校教育部副部長さんと一昨年までの法規・情報公開の担当の方と廊下で会いました。
昨年度の副部長さんは、にこやかな笑顔で接近してきて、「(今日の用事は)支援記録簿のこと?」と聞いてこられたので「違いますよ。別のことです」と答えると安心の笑みを浮かべられるのでした。
支援記録簿のことで昨年末に不服申し立てが出されていることもどうなったのか聞きましたが、笑顔で「審査会がちゃんとやってくれるよ」と昨年度の副部長の一言。
審査会がちゃんとやるも何も、まだ「審査会に諮問しました」という文書が来ていないので、「まさか担当者が「審査会に諮問しました」の文書を出すということを知らないわけではないよね〜」と、3人で顔を見合わせました。
その後、笑顔で解散しましたが、昨年度の副部長さんはかなり「支援記録簿」について気にしていることがわかって逆におもしろい場面でした。
毎回開示の時に、いろいろ起こるので、怒りを通り越して笑えてきます。
だから、開示請求はおもしろいのであって、今後もやめられない(笑)