私んちの近所にある和菓子屋新甘堂。
私には子供の頃より、新甘堂のクリスマスケーキや花餅はごちそうだったんだ。和菓子屋なんだけどクリスマスケーキは作っていたね。今はわからないんだけど。花餅は特別的な時にしか食べれなかったかなと。例えば、ばあちゃんの命日のお供え物とかね。貧しかったんだよ。お供え物の花餅を、ばあちゃんもらうで〜とこっそり食べて叱られたりね(笑)。
ともかく、熊野古道と言う峠道だけでなく、町中の熊野街道沿いに新甘堂があるので、通して歩くと必ず前を通る事になる。
熊野街道、いわゆる旧国道42号線だ。旧国道が熊野古道の町中コースの部分となっている。昔からの道を車道にしたんだね。
そんな歩く人に地域の和菓子を食べてもらいたいと熊野街道沿いの和菓子屋を考えてみると、もうなかなか無い事に気づいたんだ。もちろん新甘堂には素敵な空間があったから。
そんなこんなで、新甘堂さんに協力を仰ぎ店の横の自販機のある素敵な場所にベンチを置かしてもらう事にしたんだ。
世界遺産20周年の節目のタイミングだし。
ささやかではあるけど、歩く人のもてなしに少しでも役立ちたいとね。
はい。花餅、桜餅。

モデルは餅のようなまりちゃん(笑)。

こんなタイミングに、熊野古道20周年記念のテレビ取材がキャンプイン海山に舞い込んだ。台本の中になんと新甘堂の文字が。そこはやっぱり町中の熊野古道の和菓子屋と言う事なんだろうけど、それなら撮影の前にベンチを!と慌てたところ。
そう、今回頼まれ事の舟渡しが終わった夕方にベンチ設置を考えていたんだけど、雨で舟渡しが延期になったため、今だ!とモリケンさんにお願いして午前中にベンチを設置する事ができたんだ。
モリケンさんはキャンプインでお世話になっている大工さん。私には今回設置固定の相手はお店のコンクリート。モリケンさんに相談したら、任せなさい!と言ってくれたんだ。
本当頼りになります。

私も頑張りました!?。

うん!?平行とれてないやん!と散々叱られやり直す(笑)。

近所のおばちゃんが!と言う場面に思いますが、違うんだ、設置のためまるちゃんも駆けつけてくれた。

ミスター銚子川のモリケンさん。

完成!。

新甘堂とはこんな場所。

先日、寄ったらなんとダンゴが。

うん。美味い!。新甘堂の特徴はさっぱりとした絶妙な甘さの後に塩気をほろりと感じるんだよ。このダンゴもそうでした。特に桜餅は葉っぱにもうちょっと強い塩気を感じる。これが新甘堂!となりますな。
津市の和菓子屋大将のシンさんにも以前食べてもらいましたが、塩気がきいた味にびっくり感心してくれてました。
はい。何はともあれ、田舎のお店です。定休日は日曜日。何かあれば休まないとならない不定休もありますし、営業時間は9時から3時4時とお店の都合で変わったりするかな。ご理解の程よろしくお願いします。
大将ぶんちゃん、私よりいくつ若かったか忘れましたが、頑張ってます。
この田舎の厳しい現状で家族協力しあい頑張ってます。
ベンチのある和菓子屋として熊野古道や和菓子を楽しんでもらえたなら嬉しいです。
この事、新聞に取り上げてもらおうと思います。各方面に波及してもらえたらと願いを込めて。
by 理事長