バックパッカーができる私はなんて幸福者だ!とよく思う。
まだ結婚してない年頃の若者なら長期のバックパッカーにチャレンジすることもできるかもしれないが、現実はなかなか難しいな。
私もサラリーマンしてた時には日曜しか休みなかったから一泊のバックパッカーすらできなかった。
たまにバックパッカーしてる私がうらまやしい!と言われることがある。
本当、今の私は幸福者だ。しかし、登山の厳しさとはまったく違う優しい熊野古道のバックパッカーだが、野宿地を決めるのには申し訳なく思いつつ本当に苦労する。
サラリーマンなら退職後にバックパッカーをするしかないか…。その時に体力が落ちているのが不安なところか…なんて歩きながら考えたりしてる。
うん。私は幸福者だ。
まだもう少し大丈夫やろと。
バックパッカーの夜は寝た者勝ちや(笑)。
動物避けにラジオ。頭もとにはクマスプレーと小型強力ライトとレザーマンツールナイフ。ナイフは万が一の時にテントを切って脱出するためだ。爆竹も持っているが、爆竹は火災を考えたらアスファルト上でしか使用は怖いね。
杖は武器になるが立て掛けるのでとっさに利用できない。
まあそれらの利用がないことを祈るばかり。
はい。幸い素晴らしい朝が来た。
ともかく、真冬のバックパッカーの一番の辛さは私には手がちべたいこと。
手がちべたいと朝いっぱいの作業がままならない。
先日mont-bellの良さげな手袋を探して買ってみた。今度キャンプして試してみる。
またも熊野古道に突入。
なんと分岐してた。焦ったがしっかりした道標があって助かった。
そこには石仏もいっぱい。
熊野古道での分岐はこれまでも出会っているはずの地点もあるが、初めて分岐を見た気分。なんか歴史に底知れず感動した。
痛恨のミス2の場所。
熊野古道から下りて来ての分岐点。この道標だ。
ここは以前下見した時に、次の分岐点がわからず仕舞いだったのだ。1600メートルのところに分岐点なんかなかったのだ。車でそのままかなり走って小船梅林に着いた。なので、道標を立てた時は分岐点があったのか?と思って現在のルートは780号線だろうと安易に考えてた私だった。
しかし、この日は不安にかられた。車で走ったから見落としたのかも!?と。とりあえず少し道標に従って歩いてみようと。
300メートルぐらい行くと初めての分岐点があった。
それがこの場所だ。
はい。赤白目印を探せー!だ。
実は赤白目印は今回歩き終えてまりちゃんに迎えに来てもらった後に悔しくて付けた物なんだ。
この分岐点こそが熊野古道へ行くための分岐点だったのだ。 私は今回ここまで来て、安全策をとりよく知れた780号線に引き返したのだ。
それが今回本当に正解だった。小船梅林コースではかなりの距離だから、ここで引き返したのは結果的には正解だったのだが、本当情けないぐらい悔しかった。
何故、道標はメートル数を間違えたのか?。理解できた詳しい経緯は省略するが、次の分岐のメートル数は間違いではないかったのだ。そのメートル数の分岐と言うのはこんな道標がある熊野古道入り口の分岐までのメートル数だったのだ。
それなら何故最初の分岐点で案内をしていないのか?。道標を立てたけど倒れて撤去した訳でもない。それも「この先行き止まり」の案内。何故?。私の推測では、先にわずかに人家があった。コロナかもあり?人の往来で騒がしくしてもらいたくない?させたくない?との理由ではないか?と。気持ちはわからないでもないが、せめて「車行き止まり」ぐらいにしてもらいたかった。
本当、熊野古道の旅人には大変な時間と体力を負わせることになる。どのコースでも目的地には着くには着くが予定をかなり狂わせてしまうことになる。その事で事故や事件につながらなければよいのだが…と思うのは私だけだろうか。
このルートに今まで気付かなかったのが痛恨のアホタンミス!!。
まあ、これをあれにしたらこんなミスもかなったかもしれない。私は文明に追い付いてないでな…。
あー面倒くさいヤツやじょ(笑)。
はい。次〜。
私はコースにもしや?と不審に思いながらも意気揚々と楊枝川のほとりの集落まで来た。
石仏があるので、ここは熊野古道のコースだろう。
鉱山で栄えた集落だったのだ。
バックパッカー兄ちゃんとの出会いなんかもあったが、なんとか熊野川の大橋まで来た。
左側を奥へ行くと小口の集落だ。ひでちゃんと大雲取り越えを下りて来てたところ。
右側が熊野本宮方面。
なので正面の奥山が小雲取り越えとなる。
今回はここまでだ。
橋を渡り終えると、ちょうどまりちゃんタクシーが(笑)。
次はここから2キロほど本宮方面に歩くとジェット船乗り場が。
その前の志古と言う集落から小雲取り越えへと。
真冬のバックパッカーをいかに快適にするかは私には手のちべたさを克服することだ。
また、真冬は特に荷物が多く重くなる。でもこれ以上はなかなか減らせん…。
ともかく、熊野古道伊勢路を走破して魅力を伝えていきたい。
また近いうちに行きたいな!。
追伸…。
二日後、間違ったコースを一人で歩いた。かなりの短縮で涙流しながら笑えるぐらいびっくりした。
恐るべし熊野古道や。
楽しくて仕方ない(笑)。
by 理事長