りゅうさんちで、2時ぐらいだったでしょうか、皆さんと名残惜しく別れ、私らの目指した場所は帰り道方向とまったく逆方向でした(笑)。
帰りがかなり遅くなるだけなのに何故か??。
詳しくは、ま〜あらや〜と言われるのでやめます。長〜くなるからね(笑)。
はい。目指すは、和歌山県日高川町にある安珍清姫の物語で有名な道成寺〜(^o^)/。
はい。車の中では酔っぱらい一人は、向かう道成寺にワクワクでハイになり、某教授様から頂いた江戸時代に旅した旅人が書いた道中記のコピーを車の中でず〜と、お経のように読んだものだからタイヘンタイヘン。
やさしいまるちゃんは、私に合わせてハイハイハイハイ。まりちゃんは無言で運転。悪魔はふてくされグーグーグーグーやったな。
三人は、まーっ!たいがいにせ〜よ〜と言いたかったらしい(笑)。
はい。日高川町に到着〜♪。

日が短いので、すばやく道成寺へ。

悪魔は、私に大切な資料を持たされてね。
こんな清い場所へ来ると、普段おこないの悪い悪魔はオロオロする図やね(笑)。
はい。悪魔を入れないようにする番人さんですね。

とっても怖いです。
私が一番おこない悪いからね(笑)。

三重の塔とまりちゃんの図。

はい。本堂に手を合わせる悪魔とまりちゃんの図。
この時点で悪魔から資料が離れてしまってる…。

夕暮れ迫る、蛇塚と言う神聖な場所のウバメガシの御神木?のどんぐりを拾う悪魔の図。

時は延長6年(928)。福島県白河市から来た安珍と言うお坊さんと地元田辺市の清姫とのはかない恋の物語ですね。悪魔的言わせれば、清姫はストーカーやん〜ですが、そこには深い訳があると言うもの。どんな恋にしろ人の恋路なんてそんなもの。まだまだ若い悪魔やで(笑)。
はい。清姫は道成寺の鐘つき堂で安珍の命をうばい、その後自分が自害し果てた所が蛇塚と言う事やな。それからと言うもの、道成寺は鐘の無い寺になったとか。
安珍は熊野古道を歩いて来た修行僧と言う事になるな。アーメン…。
はい。私が持っている江戸時代の道中記と言う資料は約200年前、九州から半年もかけて、西国三十三観音巡りと伊勢神宮詣での旅をした、陶器商人の息子の前川善太郎と、母の登勢と手代の者らの道中記。道中記を書いたのは、母の登勢。この時、登勢は私と同じ50歳。善太郎27歳。
まあ200年なんて地球にとれば右見て左見たぐらいの時間かと思いますが、ともかく200年前に伊勢神宮から那智は西国一番札所の青岸渡寺を目指した旅人たち。その道中ではもちろん私どもの地域も歩いているし、那智から中辺路を行き、私のルーツの鮎川村を通り、田辺から海岸線を行き、二番札所の紀三井寺を目指し、果てしない道中となった訳ですが、海岸線に、この道成寺に立ち寄ってた善太郎ご一行なのですね。
その道中には、清姫の腰掛け岩や草履岩があり、登勢はそれらも自分の道中記に記してあるのでした。
ええと、昔旅をする場合、道中案内記と言うガイドブック的な書物を持ちますが、道中案内記だけでは詳しくわからないので、一度歩いた人は、その記録を詳しく書いて、次に歩く人に役立てていたと言う事なんですね。また、その登勢のすごいところは、他の人が書いた道中記とは違い、時には詩を詠んだり、出会った風情を記しているのですわ。これは感動もんです!。
たとえば、これは詩ではありませんが、道成寺では「寺之脇田の中に蛇塚とて清姫の塚有」なんてね。また、当時道成寺に書かれていた清姫の詩も書き記してるのがすごいですわ。
それが、どしたん〜!?と言われるかと思いますが、私には善太郎&登勢バアはすでに友達なんですね。
りゅうちゃんちまで来るんやったら道成寺まで遊びに来いよ〜
よいとこやで〜と善太郎が語りかけてくれるのですわ(笑)。
そうなると、私はドップリ江戸時代に入ってしまいます。善太郎を追いかけ足取りを探すのが、いと楽しい♪なんですね。
この楽しさを追求する事で熊野古道の魅力づくりにつながらないか!?と私は考えましてねぇ…。
やっぱり話しが長くなってしまい申し訳ありませんでしが、私らはこれで終りません(笑)。
はい。これが蛇塚のどんぐりです。

ええとね。道成寺で悪魔に持っててもらった、そんな私の大切な資料なんですが、悪魔は本堂の脇に忘れて来ましてねぇ…。
私は焦って明日朝一番に道成寺へ連絡せ〜よ〜!と悪魔に言っておきましたらね。悪魔から朝私に電話ありまして「道成寺へ送って〜と電話したら、坊さんが、ドウジョウ〜!?って言うとったで〜」やって…。やっぱり悪魔やで(笑)。
しかしまあ、道成寺に一晩居た私の資料はいったい何を見たか!?ですね。大蛇を見たかも(汗)。
はい。後日、モミジ栽培の鉢に五つだけ植えました。

これを見た悪魔は「こりや〜バチ当たるか、良いことあるかどちらかやで〜もしかして芽がドグロ巻いて出て来るんとちゃあうん〜」とね。
二人して「そうなったらドウジョウ〜!?」と青くなりました(笑)。
by 理事長