あの足を痛みなんやったんやろ??。気分的なものもいろいろ左右するな。人間の身体の不思議さか。
歩き出せばもう足が痛かった事なんかケロッと忘れてた。歩く旅と言うのは先の事が先決で余裕ないと言うか、前に前に考えないとどうしようもない現実がある。特に山中ではもしあのまま歩けなくなると、どうするか?考えただけでも気が滅入る。携帯の電波が繋がらなければ最悪だ。また、まさかタクシーなんか来れるような場所ではないし。軽トラのあのおばちゃんに会えたら荷台に乗せてもらうしかないな(笑)。
登山なら割り切るしかない。歴史街道としての熊野古道には山中あり町中もある。長く歩いていると町中が待ち遠しくなる(笑)。この感覚面白いな。
ともかく、文明から切り離されている感があるのが歩く旅だ。歩くスピードだな。現代人の無力さを感じてしまう。いや、逆にその方が楽しい一面あるな。
実は爪書き地蔵様より、海南手前まであまり記憶が戻らないんだ。写真見るとある意味鮮明に思い出すのだが。気分的にやっぱり余裕なかったのだなと。
こんな山中に生活していたのか?とびっくりした。電気は来てるだろうが水道は無いと思う。道も狭い。

うん。道は狭くともこの時代のこの車なら大丈夫だな。

この車の年代でボクは中学生ぐらいからの車だろうか?と思った。3輪ではなく4輪だし。ともかく小さい。
おおっ人家近くなってきたか!?と。

するとこんなものがありギョッとする。

たぶんケヤキだろう。かなりの大木だ。長く道行く人を見てきた事だろう。台風かなんかで折れたから伐採したのだろうか?それとも虫が入り枯れてしまったのだろうか?。死んでしまったのかはわからなかった。
うえっ!。瞬間なにかを感じたように撮影した。撮影の角度、トリミングによりまるで髪の長い女性が木に抱きついているようにも見えた。清姫さんか中将姫さんだな!と(笑)。

今来た道を振り返る。

人家こそあったが空き家だろう。
紀伊路では同じように歩く人と会ったのはあまり記憶にない。土日なら会うのだろうが。
また、道が狭い山中では家があっても人の生活感がかなり少ない。人がまだ住んでいた賑やかな頃を想像しながら歩いている。
つづく〜( ´∀`)
by理事長