先の重要な道標から細い道へ左折した。
道の幅から熊野古道なんだろうな!と思いながら進むと突然こんな立派な石塔があった。
やっぱり熊野古道やろね!と。
小さな説明看板の最初の部分をさらりと読んだ。
ほう、城主様のお墓なんだ!と、簡単だけど般若心経を唱えさせてもらった。
この時のボクの動きを順を思い出しながらブログ書いている。慎重に。
振り向いた階段の行く先にはお墓があるようだ。ふと見ると足元の階段には申し訳ないような雰囲気で石仏が二つあるのに気付く。
写真は後のものだが、二つの石仏の
上側のお地蔵さんが下の石仏に倒れ掛けていたんだ。あれまあ申し訳ないよとボクはお地蔵様を起こし立てたんだ。
この道を地域の人はほとんど通らないのか?倒れたお地蔵様に気付かないのか?昨夜にでも動物が倒したのか?はわからないが、ボクが気付いたので起こした。
痛かったやり〜。下の石仏さんも痛かったね〜と。お地蔵様には傷ができてしまってた。
なんか良い事でもした気分になってたのは確かだ。
起こし、さあ進むじょ!と思いながら小さな石仏の説明は無いのか?と説明看板をもう一度読んだ。
すると、えっ!?と。鳥肌立った。
やぁ君だったのか!と言う感情がどこからともなく湧き上がる。本能か?テレパシーか?。
以前、中辺路は近露の河原で野宿した夜に
子供たちの楽しいそうな声を聞いたんだ。3時ぐらいだったか。そこはボクは寝ぼけてると考えよう。
そして次の日、滝尻王子の手前の岩下に夕日に照らされた小さなお地蔵様を見た時、やあ君だったのか!?と言う感情になった。
その時と同じ感情だったか。
どっちの石仏なのかは私にはわからないが、あの海でまとわりついた女性さんだなと。
ボクは悪いことしてないから、なんも怖くないし、気持ち悪いとも思わない。
ボクの単なるこじつけだし。
しかし、気持ちがそこにスッと向かう。
そこは不思議に思う部分。
女性さんはありがとうと言っていたよ。
確かなのは一人で長く?歴史街道を歩いていると五感が研ぎ澄まされている感はあるかなと。歴史街道は人の世界である。人間くさい物語が眠っているなと。
あんまりバカげた事は石仏さんに言えないけど、ボクの気持ちがそこにあったんだ。
つづく〜(°▽°)
by 理事長