おかげさまで、早々に完売で終了した今年のくき漬け。
私も加工作業に加わっていたので、
いつもくき漬けを触っていて写真もなかなか撮れず、
ブログで理事長権兵衛の奮闘が紹介できず。。。
早朝、ヤツガシラ芋の茎を刈り取って、
小さいものはその場で除外します。
葉っぱや芯を取り除き、
水路でだいたいの汚れを洗い流しますが、
ここでも小さいものや折れたものは除外します。
そして加工所の外流しで水道水で本洗いします。
ここが外観の最終チェックです。
ここでもやっぱり除外されるものがあります。
そして塩漬けをしているときも
(顔が写っていませんが理事長です)
様子が違う茎は除外します。
理事長権兵衛は
「アンタらはくき漬けになれやんか…。
かわいそうになぁ。…没。」
小さい茎に別れを告げます。
生き物に優しいところは本物の権兵衛さんそっくりですが、
いちいち別れを惜しんでいたのでは、作業ははかどりません。
「洗いは他の人に任せて、田上さんは早く漬けて!」
と私に叱られ・・・。
庶民の漬物「くき漬け」ですが、
ある程度の長さ・太さが要求され、
実は選りすぐられたエリート茎が漬けられているのです。
農家のお年寄りたちが、少しでも長くたくさん漬けられるように
少しでもたくさんの方にくき漬けを食べていただけるように
もともと考えていたのですが、
今回、理事長権兵衛がため息交じりに「・・・没・・・」とならなくて済むように、
という理由も加わって
細い・短い茎たちをなんとかできないかと試行錯誤しています。
by hoo