峠からはひたすら下りだ。
三十三体の観音様が出てくる度にいずみちゃんは教えてくれる。そうボクはこけまいと下を見て歩いているので、しょっちゅう見落とすのだった。
まるで、じいちゃんと孫状態(笑)。
光線具合が良いと、観音様をマイナス補正でかっこよく撮影したりした。
下り続け、いずみちゃん〜歩くのあいてきた〜ばかりを繰り返す私(笑)。
するとこんな景色が飛び込んできた。
アップする。
やっぱり私は方向音痴。熊野川とはわかるし本宮方面だろう?と。するといずみちゃんは真ん中の緑の所はデリカを置いてある道の駅本宮の芝生ですよ!と。素晴らしい!いずみちゃんのサポート。記憶力も凄いし本当いつもびっくりする。
うん。とボク(笑)。橋の向こうが道の駅本宮だ。
下りでは途中がれ場もあった。急な坂道で石畳が崩れたんだなと。また、平な道もたまにあり、そんな時はいずみちゃん〜歩きやすいね〜とスピード上げるボクだった。
やっと八木尾の集落に着いた!。写ってはないがいずみちゃんの前には車道がある。この地点で2時半。
車道を右折しまた熊野古道へ。
すると二番の観音様が。
高野山方面から来て果無集落辺りから観音様が三十三から始まり熊野川に着いたところが一番なのだ。
もうバス停のある車道だと言うのに一番が無い!。いずみちゃんナビにボクは聞いた。一番どこかな?バスの時間はあるかな?と。
確かバスの時間は四時半ぐらいだったかと。
一番はちょっと離れてるみたいと。
一番探しが始まった。
校舎なのか公民館なのかわからないが、古い建物の裏側に一番があった。
中辺路、紀伊路もそうだが、王子社が転々とある。歩いていて一つの楽しみとなり、位置確認となるのが嬉しい。この果無では観音様地蔵が歩くメリハリを付けてくれたなと素晴らしく思った。伊勢路馬越峠では100メートル道標がその役目か?なんて淋しく思ってたりしたな(笑)。
さて、今からどうするべ〜と八木尾のバス停に二人座り込んで歩いて道の駅に戻るしかないね〜と話していたら、突然マイクロバスが止まった。
どちらまで行かれますか?と運転手さん。
道の駅までと言うと乗ってくださいと。
情報の無いボクにはこのバスが学校なんかの送迎バスだなと思った。あらまあ乗せてもらえるの?と乗り込んだ。いずみちゃんは海山のいこかバスみたいなもんですよ!とサラリと(笑)。
もし、私一人だったら。まず朝のバスに乗り遅れてただろう。そして果無集落でトイレ探しでアウトだったな。そして乗り遅れから暗くなる頃に下山とめちゃくちゃだったことだろう。
果無峠から見えた道の駅本宮の芝生の場所で素敵な写真が撮れた。いずみちゃんが指さしている高い尾根筋が場所が果無峠だ。
本当、ボクはいろんな人に助けられて歩いて来れた。ありがとう。
現在、紀伊路の半分をどう歩くか悪戦苦闘してるな。
まずは、関宿鈴鹿峠だな。まーくんナビか(笑)。
明日のブログはいずみちゃん前の小さな池の大きな恋の物語をば。
ご清聴ありがとうございました。
by理事長