林道を下って行くと。
開いた窓からデカいカブトムシが立って出てくるんちゃうか!と思えた(笑)。
カブトムシの家とはどんな事情かは知らないが、周りの木はほぼカブトムシは寄りつかない木だったのはガッカリだった。
ボクには理解に苦しむ。
ドラえもん?。事情がよくわからない。
この世界に突然のこれには度肝抜かれそうだったな。
横の水路には嫌された。めだかの学校だ。
みんな先生だったが(笑)。この時期は産卵前だと言う事だろう。子供達は居なかったな。
やっと集落が現れた。
道標はしっかりした地域だった。
左に行ってしまいそうな場所には。
いや〜ん。
古いお地蔵様が洋風になっていた(笑)。
遠くにオッチャン達が集まり草刈りの準備してるのがわかった。
ボクは小川を見つけたので、道から逸れて歩き出したらオッチャンたちは、おーい!そっちちゃうぞー!と親切に叫んでくれた。なので小川見えなかった。
近寄ってオッチャンたちと話しした。小川見たかったんですよと(笑)。
進んだ先にはさっきの小川の続きがあり、しばしまたメダカと戯れるボクだった。
水草もあり、なんか貴重な水草ちゃうかな?と。この小川は時代が止まっている感さえあった。本当貴重な世界だ。ボクには宝物に思えた。
この時期にしてはとても暑い日だった。
木陰が現れたのでしばしの休憩と、どこまで来たかなあ♪とマップをしっかり確認する事にした。
この地点で丁度12時。
えっ!?まだここ!と愕然とするボク。
今日は清水峠、浦神峠、市屋峠、二河峠、駿田峠と5つの峠がある。まだ浦神峠を越えた所だ。よくよくマップを見ると距離計算も間違えてた。那智まで今日は23キロぐらいあるじょ!とうなだれたな。まあボクの歩く旅なんかこんなもんだ。とてもラフなんだ(笑)。
とにかくこの先食事処にありつける自信もないから非常食のパンを食べた。落ち着け!と。
今日は那智駅でまりちゃんが待っててくれてる。万が一着かない場合は連絡しなければと。夕飯にはとりあえず尾西のご飯はあるが、水は必要だなと、いろんな事が頭を駆け巡っていた。
気を取り直し進む。広い道に出た。
大泰寺だ。
なんとこの場でよく似たハイカーと出会う。
挨拶を交わし二人ベンチに座り世間話をば。
なんと西国三十三所観音巡礼を歩いてしたと言う強者さんだった。また、三重大の塚本先生の本の愛読者だった。
塚本先生はよく知ってますよ!と言うととても驚いていた。塚本先生を尊敬しているようだった。
私の聞き間違いもあるかもしれないが、とても庶民的で、古くからの生活空間を歩くのが好きなのだとか。それはボクも同じだ。庶民派だ。弱くて人間くさい部分を熊野古道に求めてる感があるから。
この日、二人の方向は違ったのでここでお別れした。良い旅を!と言いたかったのだが(笑)。
また何処かで会える気がしたボクだったね。
私は那智まで!と言うとちょっと厳しくないかな?と。さすが!だった。
ボクは不安になりながらも、今日は行ける所まで行くじょ!と。
ボクは衣食住を背負ったバックパッカーのはしくれだからな!。うん。とてもたよりないんだけど(笑)。
つづく〜(^_^;)
by 理事長