皆さんこんにちは!
船の科学館に勤める学芸員(ペンネーム:アクエリアス)です。
突然ですが、皆さんは「海業(うみぎょう)」という言葉を聞いたことがありますか?
「漁業」なら知っているけれども、「海業」は初めて聞いた…という方も多いかもしれません。
実は最近、この「海業」という言葉が、海辺の地域づくりの新しいキーワードとして注目されています。
水産庁では、「海業」について以下のように定義しています。
■海業(うみぎょう)とは
海や漁村の地域資源の価値や魅力を活用する事業
(水産基本計画及び漁港漁場整備長期計画による)■海業の意義
漁村の人口減少や高齢化等、地域の活力が低下する中で、地域資源を最大限に活用した海業を根付かせることで地域の所得と雇用の機会の確保を目指すもの出典:特集 海業による漁村の活性化(水産庁 )
言葉で表現すると、少し難しく感じるでしょうか。 そんな時におすすめなのが、水産庁のホームページで公開されている「海業マンガ」です!
マンガでは、海辺のまちで働く人たちや、地域を訪れる人たちの様子を通して、「海業」がどんな取り組みなのかを分かりやすく紹介しています。
例えば
● 漁港で新鮮な魚を食べられる食堂
● 地元の魚が並ぶ朝市
● 漁船に乗れる体験イベント
など、海辺の地域を盛り上げ、海と人を繋ぐ活動がたくさん登場します。
つまり「海業」とは、海や漁港の魅力を多くの人に知ってもらい、地域を元気にする取り組みのことなのです。
マンガでは難しい言葉をあまり使わず、視覚で直感的に理解できる内容になっているので、大人はもちろん、お子さんにも読みやすい内容になっています。
私たちは普段、「海」と聞くと、魚や船、海水浴などを思い浮かべることが多いかもしれません。
もちろんそれも海の大切な役割です。
でも海辺の地域には、それ以外にもたくさんの魅力があります。
港に並ぶ漁船、潮の香り、魚市場の活気、昔から受け継がれてきた食文化やお祭り。
そうした地域ならではの魅力を、多くの人に知ってもらい、体験してもらおうというのが海業の考え方です。
「魚をとる場所」だった海を、「人が集まり、楽しみ、学べる場所」にもしていこうという取り組み、と言えるかもしれません。

地引網体験
出典:写真AC
最近では、海とふれあう機会が少なくなったと感じる人も増えています。
特に都市部では、海は遠い存在に感じられることもあるでしょう。
だからこそ、海業のような取り組みには、「海をもっと身近に感じてもらう」という大切な役割があります。
実際に港を歩いたり、魚市場を見学したり、海辺のイベントに参加したりすると、海で働く人たちの工夫や苦労、地域の歴史などを自然と知ることができます。
“海を見る”だけではなく、“海と関わる”きっかけになるのです。
これから夏に向けて、海辺へ出掛ける機会も増えてくると思います。
訪れた地域の「海業(うみぎょう)」について、考えるきっかけになれたら嬉しいです!
今回はここまで!次回をお楽しみに!
あわせて読みたいおススメの記事






















