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今日の海の日

【イベント情報】2025年11月22日、マンガ『南緯六〇度線の約束』作者・うめ様のサイン会を実施します!

皆さんこんにちは!
船の科学館に勤める学芸員(ペンネーム:アクエリアス)です。

以前本ブログでもご紹介しました、“宗谷”が登場するマンガ『南緯六〇度線の約束』の第5巻の発売を記念して、作者・うめ様(小沢高広様・妹尾朝子様)のサイン会が、船の科学館 初代南極観測船“宗谷”にて実施されます。

サイン会チラシ.jpg

うめ(小沢高広・妹尾朝子)/『南緯六〇度線の約束』/小学館

日   時: 2025年11月22日(土)13:00〜
場   所: 初代南極観測船“宗谷”船内 士官食堂
サイン対象: 『南緯六〇度線の約束@〜D』(紙単行本のみ)
※当日購入も可能です。
 参加方法: 事前予約制
締   切: 2025年11月17日(月)

初代南極観測船「宗谷」満船飾

初代南極観測船“宗谷”満船飾

普段は立ち入ることのできない士官食堂での実施です。
皆さんのご参加をお待ちしております!

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投稿者:アクエリアス カテゴリー:イベント・行事 コメント:0
日本初の大型LPG船「ブリヂストン丸」、昭和36年11月7日に進水

私たちの生活に欠かせない燃料の一つ「ガス」は、LPG(Liquefied Petroleum Gas:液化石油ガス)とLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)に分類され、LPGはプロパンガスの原料として、LNGは都市ガスの原料として使用されています。

戦後、高度経済成長期を迎えると、エネルギー資源は石炭から石油・ガスに代わり、船の世界では、そのニーズに応えて、原料・燃料を効率的かつ合理的に運ぶ専用船が登場しました。
LPGは、石油ガスを圧縮して液体にして専用船で輸送し、貯蔵は液体、使用の際に気体にするのが特徴で、LPG船は加圧式・冷却式の液化方法により分けられています。

日本では、昭和35(1960)年頃からLPGの輸入が具体的に検討されました。 その年にはブリヂストン液化ガス(株)が設立され、翌年、昭和36(1961)年11月7日に、ブリヂストン液化ガスと日本郵船共有の「ブリヂストン丸」が、三菱日本重工業横浜造船所で進水し、昭和37(1962)年1月31日に日本初の大型LPG専用船・世界初の低温式LPG専用船として竣工しました。

「ブリヂストン丸」の進水には、山高五郎が進水絵葉書を描いています。

ブリヂストン丸進水絵葉書.jpg

ブリヂストン丸進水絵葉書2.jpg

絵葉書 「ブリヂストン丸」進水記念
寸法:111×185
所蔵:船の科学館

「ブリヂストン丸」の概要

載貨重量 25,626トン
全長 183.7メートル
25.0メートル
深さ 16.7メートル
出力 13,000馬力
速力 16ノット
積載量 16,500トン

竣工後、「ブリヂストン丸」はクウェートに向けて出航し、中東産低温LPGを積んで昭和37年3月、同時期に完成した川崎LPG基地に帰港しています。

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投稿者:メル カテゴリー:船・潜水艦 コメント:0
初代南極観測船「宗谷」、昭和23年11月6日に引揚げ業務を完了して商船風に改装!?

昭和20(1945)年8月15日、長く苦しい太平洋戦争が終わると、「宗谷」は在外邦人の引揚げ船として働き、昭和23(1948)年11月6日に小樽に回航されて、引揚げ業務の全てを完了するまでの間、およそ19,000名もの人々を内地に送り届けました。

その後、引揚げ船の任務を終えた「宗谷」は、昭和25(1950)年4月1日から海上保安庁灯台部の灯台補給船になりますが、それまでの1年余りの短い期間、商船風の時期がありました。
引揚げ船「宗谷」にどのような改装工事が行われたのか、次のイラストで見比べてみましょう。

引揚げ船「宗谷」.jpg

イラスト「引揚げ船「宗谷」」
所蔵:船の科学館

引揚げ船「宗谷」(改装後).jpg

イラスト「引揚げ業務終了後の「宗谷」」
所蔵:船の科学館

船体部の色が、特務艦時代からのグレーの軍艦色が、白帯の入った黒い商船風の塗装になり、ファンネルも黒色、上部構造物は白色、門型マスト等の色も変わっています。
そして、昭和24(1949)年1月から国旗掲揚が許可され、船尾に日の丸が掲揚されました。

改装を終えた「宗谷」は、少数の要員を残して小樽に係船されていましたが、係船から9ヶ月経った昭和24(1949)年8月13日、海上保安庁の係官たちが「宗谷」の調査にやってきました。「宗谷」が灯台補給船の代船として使用可能かどうか、の調査のためでした。

ところで、現在、船の科学館では、『初代南極観測船“宗谷” 進水 88 周年記念フォトコンテスト』への作品を募集しています。
「宗谷」での思い出の写真を、是非ご応募下さい!

フォトコン_2025ポスター.jpg

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投稿者:メル カテゴリー:船・潜水艦 コメント:0
【海の学び】企画展『平戸市生月町博物館・島の館開館30周年記念・益冨組捕鯨創業300周年記念』は、2026年1月12日まで開催

長崎県平戸市の北部は、古くから捕鯨文化と深い関わりがありました。
特に、平戸島の北西に位置する「生月島(いきつきじま)」は、捕鯨の島として知られ、平戸市生月町博物館「島の館」では、捕鯨の歴史や文化を伝えています。

2025年に開館30周年を迎えた「島の館」では、江戸時代に日本最大規模の鯨組を誇った「益冨組」の創業300周年を記念して、現在、捕鯨と生月島の歴史を紹介する「企画展」を開催中ですが、2025年11月22日から『江戸時代に栄えた日本一の益冨組捕鯨』が始まります。

導入.jpg

画像提供: 平戸市生月町博物館・島の館

開催期間: 企画展「生月島の漁業の発展」
2025年7月26日(土)から2025年10月13日(月・祝)※終了
企画展「江戸時代に栄えた日本一の益冨組捕鯨」
2025年11月22日(土)から2026年1月12日(月・祝)
※休館日:2026年1月1日・2日
会  場: 企画展示室
展示構成: 第1章「むかしの漁撈具」
第2章「益冨組捕鯨」
第3章「巾着網」
第4章「定置網」
第5章「みらいへの挑戦」
      

江戸時代の初め、銛(もり)等を使って漁をする「鯨組」が組織されました。 生月島では、享保10(1725)年に益冨家の「突組」による捕鯨が始まり、その後、鯨を網に掛けて突き獲る「網組」に移行して、西海各地の漁場に進出しました。

 

益冨組捕鯨.jpg

「益冨組組主、益冨家に伝わる捕鯨道具と鯨の解体道具」
画像提供: 平戸市生月町博物館・島の館

生月島を本拠とした「益冨組」は、江戸時代中後期に国内最大規模の「鯨組」に成長しましたが、やがて、欧米の捕鯨船の進出によって、日本近海の鯨の捕獲量は減少し、網組は衰退していきました。その後、生月島の漁業は、定置網や旋網等によって発展しました。

巾着網(まき網)漁業の発展.jpg

「巾着網(まき網)漁業の発展」
画像提供: 平戸市生月町博物館・島の館

実際に使われていたまき網漁船の操舵機.jpg

「実際に使われていたまき網漁船の操舵機」
画像提供: 平戸市生月町博物館・島の館

現在は、漁業資源の管理や、海洋環境を守る取り組みも行われています。

漁網リサイクルによって作られた製品と「みらいへの挑戦」展示風景@.jpg

漁網リサイクルによって作られた製品と「みらいへの挑戦」展示風景A.jpg

「漁網リサイクルによって作られた製品と「みらいへの挑戦」展示風景」
画像提供: 平戸市生月町博物館・島の館

そして、本展では関連イベントも予定されています。

シンポジウム テーマ:「益冨国捕鯨の成り立ち」
講師:古賀康士(同志社大学 准教授)
   末田智樹(中部大学 教授)
   鈴木 文(福岡市総合図書館 学芸員)
    中園成生(平戸市生月町博物館・島の館 館長)
日時:2025年11月29日(土)13時30分〜16時50分
会場:平戸市生月町開発総合センター
定員:300名
費用:無料
特別公開 「鯨組主益冨家居宅跡」
日時:2025年11月23日(日)10時〜14時
場所:鯨組主益冨家居宅跡
費用:無料
その他:同日開催の「いきつき勇魚まつり」会場より無料のシャトルバスを運行
              

島の館シンポジウム告知.jpg

「益冨組捕鯨操業300周年記念シンポジウム―益冨組捕鯨の成り立ち―」
画像提供: 平戸市生月町博物館・島の館

船の科学館では、2015年度から全国の博物館・美術館・水族館等が行う「海の学び」の活動を支援しています。

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投稿者:メル カテゴリー:海の博物館活動 コメント:0

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