佐渡では、旧暦に近い時期にあたる毎年8月7日・8日に、「両津七夕まつり・川開き」が開催されています。
この祭りの起源は、新潟港の補助港として明治元(1869)年に開港した夷港(現在の両津港)が、明治31(1898)年に全国七港の一つに指定されたことを祝う行事にさかのぼり、今では佐渡の夏の風物詩になっています。
七夕の夜、空を見上げると天の川が広がり、古くから天の川は織姫と彦星を結ぶ出会いの道として語り継がれています。
今日のブログでは、佐渡の夏を彩る七夕まつりにちなんで、柳原良平(1931-2015) が描いた絵画「天の川(おけさ丸)」をご紹介します。

絵画「天の川 (おけさ丸)」
作:柳原良平
寸法:230×320
所蔵:船の科学館
柳原良平といえば「アンクルトリス」の生みの親として知られていますが、生涯を通じて最も愛した題材は「船」でした。
その中でも、佐渡汽船のフェリー「おけさ丸」は、柳原が繰り返し作品に描いた船として知られています。
絵画の題名は「天の川」。空には星の川、海には「おけさ丸」の白い船体が、静かに航行しています。
織姫と彦星が一年に一度だけ「天の川」を渡るように、「おけさ丸」は日本海を行き交い、佐渡を訪れる人、帰る人、島を旅立つ人など、さまざまな人々の出会いと別れを静かに見守ってきたように感じられます。
そして、柳原良平が愛してやまなかった「おけさ丸」は、平成5(1993)年に就航した三代目ですが、老朽化に伴い、間もなくその役目を終えることが発表されています。
島民にとっては、通勤や通学、食料や生活用品の輸送など、日々の暮らしを支え、島と本土を結ぶ「海の架け橋」でもあります。
七夕の夜、夜空を流れる天の川とともに、海の上を行き交うもう一つの「天の川(おけさ丸)」にも、思いを寄せてみてはいかがでしょうか。
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